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041 魔法使いになりました

 極上コットンタオルで体を拭きながら大釜を覗く。

 大釜のお湯は俺の体に付いていた泥や汚れのせいで濁っていた。


 それを「うわっ汚い!」とか思いつつ、自分の失敗を反省する。

 まさかお風呂の中でのぼせてしまうとはな。


 【念力】が使えてよかったわ……。

 これがなかったら俺は大釜から出られず茹で上がってたに違いない。

 今度からは長風呂はしないようにしないと。


 さて、お風呂に入れたから体は綺麗になった。

 あとはこの汚いお湯の後始末をどうするかだ。

 なんとかして綺麗になったりしないだろうか。


 うーん……もしかしたら【水操作】でいけるか?

 やってみる価値はあるな。


 ということで大釜のお湯に手を突っ込む。

 そして手でお湯を「綺麗になれ」と念じながらぐるぐるかき回してみた。


 ――バシャバシャ。


 それからどのくらい経っただろうか。

 ずっとお湯をぐるぐる回し続けているが、一向に変化はない。


 もうダメか、と諦めかけたその時……。



『【浄化魔法】を獲得しました』



 新しいスキルを入手した。

 どうやら俺は魔法が使えるようになったみたいだ。

 やったぜ。


 よし、それじゃさっそく魔法を使ってみよう。

 お湯をかき混ぜながら念じる。

 お湯よ綺麗になれー、と。


 すると俺の手から光が出て、大釜を包み込んでいく。

 しばらくすると光は消えて、大釜のお湯は綺麗になった。


 ほえー【浄化魔法】ってすごいなぁ……。

 本当にお湯が綺麗になっちゃった。

 これめっちゃ便利じゃん。


 【浄化魔法】を使って水を綺麗にする。

 それから【水操作】を使って水を温める。

 そうすればいつでもお風呂に入りたい放題じゃないか。

 本当、マジ最高。


 ……あ、でも魔法ってことはMPを消費するのか。

 【浄化魔法】ってどのくらいMPを消費するんだ?

 俺が使えたってことは消費MPは15以下で間違いないはずだけど。


 ちょっと自分のステータスを見てみよう。




 レッサーバンパイア LV10(MAX)

 名前   アイ

 状態   健康

 HP  50/50

 MP  14/15


 ステータス

 攻撃力    10

 防御力    10

 魔法攻撃力  10

 魔法防御力  10

 素早さ    10


 スキル

 【観察LV8】【暗視LV18】【隠密LV7】

 【毒耐性LV7】【恐怖耐性LV3】【採掘LV30(MAX)】

 【器用LV22】【調合LV27】【加工LV30(MAX)】

 【細工LV18】【念話LV6】【操縦LV24】

 【料理LV8】【高速加工LV30(MAX)】【念力LV9】

 【水操作LV3】【浄化魔法LV1】


 特殊スキル

 【調合の極意LV2】【加工の極意LV3】【細工の極意LV1】

 【採掘の極意LV2】【名付ける者LV1】




 消費MPは1だけか。

 そうなると【浄化魔法】ってかなり便利な魔法だな。

 きっとこの世界ではポピュラーな魔法に違いない。

 だってこんなに便利な魔法が消費MP1で使えるんだ。

 使わない手はないでしょ。

 ステータスが貧弱な俺でも使えるんだからきっと覚えてる奴は多いはず。

 覚えるのは大変かもしれないけどさ。


 でもそんな便利な魔法でさえ、俺は15回しか使えないのか。

 俺ってほんと貧弱だなぁ……。


 まあ、いいや(よくない)


 せっかくだしアロアジョウ草の衣服も洗ってしまおう。

 服は泥まみれになってたし綺麗にするぞー。


 ――ゴシゴシ。


 洗濯完了。

 あとは洗い終わった物を干して乾くのを待つだけ。


 ……まあ、今回は待たないけど。


 だって俺には【水操作】があるのだ。

 このスキルを使えば服の水分を搾り出すことなんて楽勝ですよ。


 ということで、さっそく服の水分を抜こう。

 服の水分に意識を集中させて……ふんっ!


 ――ビチャッ。


 一気に服から水分が抜けた。


 いやー便利なスキルだよね。

 これからもお世話になりそうな予感がビンビンだぜ。


「アイ! そろそろ食事の時間だぞ! 早く料理を作ってくれ!」


 外からポチの声が聞こえる。

 どうやら飯の時間らしい。

 確かにお腹が減ってきたし、料理を作るか。


 アロアジョウ草の衣服を着てから極上コットンローブを羽織る。

 そして浴室を出た。

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