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039 お風呂に入りたいので浴室を作った

 今日は浴室を作るぞ。

 浴室が完成すれば俺の住処のリフォームも完了だ。


 まずは浴室の床、壁、天井にレンガもどきを設置する。

 もう作業自体は慣れたもんですぐに終わった。


 次は湯船を作ろう。

 これはレンガもどきで作るわけにはいかない。

 なので贅沢にミスリルを使った大釜を作った。


 まあ、贅沢とはいうが実際は穴を掘ればミスリルなんていくらでも手に入る。

 俺にとっては贅沢でもなんでもないが……こういうのは気分の問題だからね。


 で、ミスリルの大釜を置いて浴室の完成……じゃない。


 浴室なのにここには水がないじゃないか。

 水が無ければ体を洗うこともできやしない。


 当然だが俺の作った浴室に水道なんて物は無い。

 だから水はどこかで汲んでこないといけないのだ。

 でもバケツリレーはやりたくない……そんな時に便利な物があるんですよ。




 【アクアペンダント】

 大海の力を宿していると言われる群青色のペンダント。

 このペンダントには水を収納する不思議な機能がある。

 貴重であるため、非常に高値で取引される。




 どうよ、この便利アイテム。

 材料にオリハルコンを要求するだけのことはあるわ。

 このアクアペンダントがあれば楽して水汲みができる。


 そんなわけでポチに水辺まで案内してもらって無事に水をゲット。


 水を手に入れた俺はそそくさと住処に戻って浴室で向かう。

 そして大釜にアクアペンダントの中の水をどばーっと出した。


 これで本当に浴室の完成だ。


 欲を出せば、水じゃなくてお湯に浸かりたいが……どうかな。

 俺はもう火を使えるわけだし、お湯が手に入らないわけじゃない。

 ただ面倒臭いのだ。


 あー水をあっという間にお湯にすることはできないだろうか?

 例えば「水よ熱湯に変われ!」と念じたら水が熱湯になるとかさ。

 うーん……【念力】でどうにかならないかな。

 【念力】って不思議パワーのことでしょ。

 ただ物を浮かべるだけの力じゃないと思うの。


 ……まあ、ダメ元でやってみるか。

 どうせ時間は有り余ってるんだし。

 まさかの現象が起きるかもしれない。


 よし、いくぞ……ふんっ!


 ――ゆらゆら。


 ……何も起きない。

 ただ水が揺れているだけだ。


 やっぱり【念力】じゃダメなのかな……。

 一応もう少しだけ頑張ってみよう。


 そーれ……ふんっ!


 ――ゆらゆら。


 うーん、結構頑張ったけど成果無し。


 仕方ない。

 今回は水風呂に入ろう。

 早く泥まみれの体を洗いたい。


 ……でもこのまま水風呂に入ったら風邪をひきそうだな。

 というのも汲んできた水はとても冷たいのだ。

 雨の水なんて比較にならないくらい冷たい。


 こりゃ水風呂に入る前に準備した方がよさそうだな……。

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