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035 エスパーになってみました

 洞窟の入口でクロサクラを回収して俺とポチは帰路についた。

 しかし、洞窟から出た時にはすでに日暮れ時。

 山を下山する頃にはすっかり夜になってしまった。

 なので俺達はまた山の麓の森で休むことにした。


「じゃあ、俺は火を起こすからポチは料理の材料を獲ってきてくれ」


「任せろ」


 そう言ったポチは森の中に消えていった。


 さて、食材はポチに任せるとして、俺は料理の準備を始めよう。

 まず、クロサクラ用の火起こし器を作って火を起こす。

 そして地面を掘って鉄鉱石を掘り出してフライパンに加工する。

 はい、準備OK。


 うーん、早くも暇になってしまった。

 ポチが戻ってくるまで何をしようかな……。


 あ、そうだ。

 そういえばポチのスキルに【念力】ってあったんだよな。

 俺も遠くの物を触れずに操作できるようになりたい。

 ちょっとやってみるか。


 フライパンを置いてっと。

 俺はちょっとフライパンから離れる。


 じゃあ始めるぞ。

 物が浮かぶイメージをしながら……ふんっ!


 ――カタ。


 おっ!?

 なんか今動いたような気がする!

 よーし、もう一度だ!

 ふんっ!


 ――ふわふわ。


 フライパンがゆっくりと宙に浮かんだ。

 やだ……できちゃった。

 本当にいいのかよ。

 これじゃ1歩も動かずに生活できちゃうぞ。



『【念力】を獲得しました』



 やったぜ。

 この【念力】があれば生活がグッと楽になること間違いなしだ。

 よし、ポチが戻ってくるまで【念力】のレベル上げしようっと。


 ――ふわふわ。


 体内時計的に1時間くらいかな?

 いろんな物を浮かべて俺の【念力】はレベルが7になった。

 このままレベルが上がったらその内クロサクラを浮かべることもできるかも。

 そうなったらクロサクラに乗った状態で【念力】を使えば空飛べちゃうな。

 うわー夢が広がるなぁ……。


「……お前は何をしているんだ?」


 おっと、物を浮かべるのが楽しすぎてポチが帰ってきたことに気付けなかった。


「ポチおかえり。俺は【念力】のレベル上げをしているんだ」


「ほう……アイも【念力】が使えるようになったのか」


「そういうこと。もう【念力】はレベル7になったぞ」


「……本当か? 随分と成長が早いのだな」


「そうなのか? まあ、レベルがすぐに上がるのは悪いことじゃないだろ?」


「……それもそうだな」


 どこか釈然としてないポチは放っておいて料理をしようか。

 今日はミスリル探しを頑張ったからお腹ペコペコだよ。

 早く調理して食べちゃおう。

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