034 俺のスキルはとても便利
最後の魔物をポチが殺した。
これにて魔物の退治、完了です。
ふう、疲れた……あ、いてて。
そういえば何度か魔物の攻撃を食らったんだった。
ちょっとステータスを確認してみるか。
レッサーバンパイア LV10(MAX)
名前 アイ
状態 健康
HP 17/50
MP 15/15
ステータス
攻撃力 10(+230)
防御力 10(+14)
魔法攻撃力 10
魔法防御力 10
素早さ 10
スキル
【観察LV7】【暗視LV15】【隠密LV7】
【毒耐性LV7】【恐怖耐性LV3】【採掘LV24】
【器用LV10】【調合LV25】【加工LV30(MAX)】
【細工LV10】【念話LV5】【操縦LV15】
【料理LV3】【高速加工LV30(MAX)】
特殊スキル
【調合の極意LV2】【加工の極意LV3】【細工の極意LV1】
【採掘の極意LV1】【名付ける者LV1】
あ、スキルのレベルがMAXになってる。
スキルレベルの上限は30なのね……ってそれはどうでもいいわ。
HPを見たら結構ダメージをもらってた。
あと数発食らってたら死んでたんだな。
とりあえず回復薬を飲んで回復だ。
「アイ、回復薬を持っているか?」
「ん? 持ってるけど、ポチも傷を負ったのか?」
「ああ、少しダメージを食らった」
よく見ればポチの体からは所々血が滲んでいる。
どのくらいのダメージなのかステータスを見せてもらおう。
ブルーウルフ LV23
名前 ポチ
状態 健康
HP 168/225
MP 19/ 61
ステータス
攻撃力 319
防御力 290
魔法攻撃力 209
魔法防御力 202
素早さ 508
スキル
【観察LV2】【暗視LV5】【隠密LV4】
【俊敏LV8】【念話LV3】【束縛魔法LV30(MAX)】
【念力LV1】
特殊スキル
【暗殺者LV1】【魔法の極意LV1】
おー昔は見れなかったステータスの詳細が丸見えだ。
っていうかポチ強いなぁ……まあ、知ってたけど。
……でもこれだけ強いポチがダメージを食らうのか。
ステータスの数値の差は絶対じゃないんだな。
どんなに弱い存在でも数の暴力で攻めれば勝てる可能性はあるってことか。
「アイ? 早く回復薬をくれ」
「あーはいはい。そう焦るなって」
ポチに回復薬をぶっかける。
すぐに傷口は塞がり、ポチは全快した。
「……そういえば気になったことがあるんだが、聞いてもいいか?」
「ん? 何だよ急に」
「さっき魔物からミスリルを剥がした魔法はなんだ?」
「魔法? そんなの俺は使ってないけど?」
「なんだと?」
俺の言葉に困惑するポチ。
いや、俺は嘘なんて言ってないし。
本当だよ?
だってMP減ってないもん。
だからこそ連発できたわけで。
まあ、本来はああいう使い方をしないスキルなんだろうけど。
もし【加工】がMPを消費するスキルだったら俺達終わってたな。
だって俺のMPはたったの15しかないもん。
「ならどうやってミスリルを魔物から剥がしたんだ?」
「それは【加工】っていうスキルを使ったんだ」
「【加工】だって? 人間の鍛冶師が使うあのスキルか?」
「たぶんそうだよ。俺の使い方は普通とはちょっと違ったかもしれないけど」
「……そうか。まあ、アイだしな」
ポチは納得してくれたみたいだ。
なんか納得の仕方が引っかかるが……まあ、ポチだしいいか。
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