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032 ミスリルを手に入れた

 特に何事もなく俺とポチは湖の向こう岸に到着した。

 さっそくミスリルがないか調査を開始するが……結果はミスリル無し!

 なんだよ……無駄骨じゃねえか。


「アイ、こっちに亀裂があるぞ。奥に続いているみたいだ」


 ポチがそう言うのでついて行ってみると、本当に壁に亀裂が入ってた。

 亀裂は大きく、俺とポチならなんとか通れそうだ。

 こんなところにミスリルがあるんだろうか?

 まあ、行ってみるんだが。


 亀裂の先にはまた大きな空間が広がっていた。

 そこには水が無い代わりに大きな穴が開いていた。

 穴はすり鉢状になっていてなんとか下りられそうだ。


「下りてみるぞ」


 ポチが躊躇うことなく穴の中に入っていった。

 俺も恐る恐る穴の斜面を下りていく。


 穴の底には銀色に光る何かが大量にあった。

 これミスリルじゃね?

 ちょっと【観察】で調べてみよう。




 【ミスリル】

 エリスティルの特定の地域で手に入る金属。

 軽くて丈夫なため、武具の素材として使われることが多い。

 産出する場所が限られているため、高値で取引される。




 本当にミスリルだったわ。

 でも何か変じゃないか?

 ミスリルって貴重なんだよね?

 それがこんなにあるなんておかしくないか?

 しかも鉱石じゃなくて金属の状態であるし……。


 なんか嫌な予感がする。

 さっさと採って帰ろう。


 ミスリルの塊を金剛草トンカチで叩く。

 するとポロリとミスリルの一部が剥がれ落ちた。

 それを回収しながらカンカンとミスリルを叩き続ける。

 結果的にそれなりのミスリルが手に入った。


「これでよしっと。それじゃ帰るか」


「そうだな……ん?」


「どうかしたのか?」


「今、ミスリルが動いたような?」


「そんなことあるわけないだろ……って動いてる!?」


 突如としてミスリルが動き出した。

 いや、なんで金属が動くんだよ!

 【観察】はミスリルだって言ってたじゃん!


 ええい、もう一度【観察】で調べるぞ!




 ミスリルクラブ LV7

 名前   無し

 状態   健康

 HP  38/38

 MP   5/ 5


 ステータス

 攻撃力    8

 防御力    503

 魔法攻撃力  4

 魔法防御力  490

 素早さ    3


 スキル

 【鉄壁LV5】【暗視LV5】【隠密LV5】




 あ、魔物のステータスが詳細に見れるようになってる。

 【観察】のレベルも結構上がったしな……って今はそんなこと重要じゃない!


 ミスリルが魔物になってる!

 くそ、ミスリルを被って【観察】を騙したんだな!


「アイ! こいつら魔物だぞ!」


 そんなの見りゃ分かるわい!

 あーまずい、囲まれたぞ。

 数は50匹以上ってところか。


 こいつらの素早さは俺以下だけど、袋叩きにされたら速さなんて意味ない。

 このままじゃ集中砲火をあびて死ぬことになるぞ……。


 ヤバい……どうすればいいんだ?

 何か打開策を考えないと。


 考えろ、俺。

 このピンチを乗り切るための一手を。

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