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020 提示された条件とは

 さて、ようやくブルーウルフに事情を理解してもらった。

 そのため人間の町に連れて行かれる危険性もなくなった。

 あとは自分の住処に戻るだけなんだが……ここはどこだ?


 周囲は森じゃなくて荒野になっている。

 随分と遠くまで運ばれたな。

 これじゃどうやって帰ればいいのか分からないぞ。


「どうかしたのか?」


 俺の様子を見たブルーウルフがそう言ってきた。

 いや、お前わざと聞いてるだろ。


「……俺の住処への帰り道が分からない」


「そうか」


 そうか、じゃないが。

 お前のせいでこんな所まで来てしまったんだぞ。

 責任もって俺を住処まで送り届けろよ。


「……俺を住処まで送ってくれ」


「引き受けても構わんが条件がある」


 条件だと?

 くそ、なんで俺の方が下手に出なくちゃいけないんだよ。

 でも条件を飲まないとこのブルーウルフはきっと梃子でも動かないだろうな。


 はあ、仕方ない。

 ここはブルーウルフの条件を聞くか。


「なんだ、条件って?」


「俺に道具を作ってくれ」


 何だそんなことか。

 それなら簡単にできる……が、このまま頷くのは納得いかんな。

 少しくらいごねてもいいよね。


「あのな、道具1つ作るのだって楽じゃないんだぞ?」


「分かっている。だが、命の恩人の頼みならばそれくらいやってくれるだろう?」


 このブルーウルフって案外恩着せがましい奴なんだな。

 まあ、立場が逆なら俺もこうしてる気がする。


「……分かった。だけど、これで貸し借りは無しだからな」


「ああ、それで構わない。その代わり、最上級の物で頼む」


 最上級ねぇ……。

 まあ、俺の場合勝手に最上級の物ができるし、いいか。


「もちろんだ。手を抜くつもりはない」


「決まりだな。じゃあ背に乗れ。お前を巣まで送ろう」

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