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018 俺の窮地を救ったのは……

 腕がプルプル震えるが槍を突くのは止めない。

 もうウルフは俺のいる部屋の目の前まで迫っているのだ。

 休んでいる暇など無いんだよチクショウめ。


 しかし、ウルフは相当な数を倒している。

 もう戦いは佳境を迎えていると言っていいだろう。

 あと少しで勝負の決着がつく。

 それまで突いて、突いて、ひたすら突く。



『ウルフを討伐しました。経験値200入手』



 ……もう何度目か分からない天の声が聞こえた。

 そして、それを境にウルフの猛攻は途絶えた。


 勝った……。


 力が抜けてその場にへたり込む俺。


 あーもう体中から汗がだらだら流れていますよ。

 くそったれが、とんだ激闘だったわ。

 明日は筋肉痛確定だな。

 今日はもう動きたくない……。


 あー気が緩んだせいか一気に眠気がきたわ……。

 それじゃ今日はもうおやすみ……え!?


 天井が突然崩れた。

 そして天井から一匹のウルフが降ってきた。


 何で天井が崩れて……まさか、ずっと掘っていたのか!?

 まだ生き残りがいたなんてそんなの無しだろ!

 くそ、こいつ槍の間合いの内側に入りやがった!

 これじゃ槍で攻撃できない!


 まごまごしている俺にウルフは牙をむいた。

 ウルフの牙が俺の脚に喰い込み、激痛が体中を走る。


 痛みを堪えて俺はウルフの目を殴るが、このウルフは怯まない。

 その血走った目には俺を絶対殺すという決意が見えた気がした。


 俺は仲間の仇ってか?

 獣のくせにそういうことは理解できるのかよ!


 ……ダメだ、手に届く範囲に武器も回復薬も無い。

 これは……詰んだか?


 俺のHPがどんどん減っているのを感じる。


 このままじゃ……死ぬ。


 こんな呆気なく死んじゃうのか?


 せっかく二度目の人生だったのに。


 ……まあ、仕方ないか。

 俺は弱いなりによく頑張ったよ。

 さよなら、俺……ん?


 天井からまた何かが降ってきた。

 それは俺に噛みついていたウルフの喉を切り裂いた。


 驚く俺の目の前には……昨日見たブルーウルフの姿があった。

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