014 魔物の戦いを見物しよう
ベビーウルフの救助というトラブルはあったが、草集めは順調だ。
これならすぐに住処に戻れる……ん?
ちょっとストップ。
どうやら近くに魔物がいるみたいだ。
急いで茂みの中に隠れる。
茂みからそっと覗いてみるとウルフが4匹いた。
3匹のウルフが1匹の青いウルフを相手に戦っている。
青いウルフなんて初めて見たな。
新種かな?
ちょっとステータスを確認……。
ブルーウルフ LV20
HP 172/172
MP 51/ 51
ステータス
不明
スキル
不明
強いなこのウルフ。
昼間でもこんな強いやつがいるのか。
夜に行動してる連中並の強さじゃん。
おっかないなぁ。
あ、1匹のウルフがブルーウルフに襲いかかった。
でもブルーウルフは難なく避けたぞ。
逆にカウンターの噛みつきで相手に致命傷を与えた。
今度は2匹のウルフが同時に牙をむいたけど……ダメだこりゃ。
ブルーウルフの方が素早い。
一瞬でウルフ達の背後に回り込んで、1匹の喉を爪で切り裂いた。
残った1匹はビビってるわこれ。
ブルーウルフはそんな戦意喪失したウルフも殺した。
あのブルーウルフすごく強い。
あんなのに襲われたら俺なんか瞬殺されるな……あ、新手のウルフだ。
ブルーウルフはすぐにその場を離れた。
それを追って走るウルフ達。
……なんか今日はやけにウルフ多くない?
それにウルフ同士で戦ってるなんて珍しい。
縄張り争いとかしているんだろうか?
まあ、ウルフ同士が潰し合ってくれるのは別にいいさ。
でも俺の帰り道で戦うのは勘弁してくれないかな?
早く帰りたいんだけど……。
はあ、仕方ない。
タイミングを見計らって一気に帰るしかないか。
その時が来るまで茂みでじっとしていようっと。
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