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013 魔物を助けてみた

 極上綿花を使ってクッションや布団を作った。

 たぶん5時間くらいかかったと思う。



『【細工の極意】を獲得しました』



 よし、これで細工が必要な時でも問題なくなったな。

 そんな時が来るのかは知らん。


 さて、念願だった睡眠グッズもできたことだし、食料を集めに行くか。

 たまには日光浴びないと体内時計が狂っちゃうからね。

 吸血鬼なのに日の光を浴びていいのかは分からん。

 今までは問題なかったし大丈夫でしょきっと。


 いつものように穴の入口で足音チェック。

 ……大丈夫そうだな。


 続いて入口の蓋をちょっと持ち上げて外の様子を見る。

 ……大丈夫だ。


 よし、いくか!


 入口の蓋を開けて外に出る。

 そして草を求めて茂みを掻き分ける。

 というのも住処の周りの草は粗方採っちゃったんだよね。

 だから、草が欲しいなら少しだけ遠征しないといけないってわけ。


 で、草を探しているとこんなのがいた。




 ベビーウルフ LV2

 状態   出血 麻痺 昏睡

 HP   2/13

 MP   3/ 3


 ステータス

 不明


 スキル

 不明




 見つけたのは死にかけのウルフの子供だ。

 出血でHPは徐々に減ってるし、麻痺で動けないしで詰んでる。

 まさに絶体絶命って感じ。


 さて、こいつどうしようか。

 助けるならすぐに行動しないと手遅れになる。

 でも正直、こいつを助けても俺に見返りはない。

 助けたところでありがとうって言ってくれるわけでもないしな。

 しかし、だからといってここで見捨てるのは良心が痛む。


 ……仕方ない。

 ここは助けるか。

 今日の夢見が悪くならないためには仕方ないことなんだと納得する。


 腰に括り付けていた小壺の中身をベビーウルフにぶっかける。

 するとあっという間にベビーウルフの傷が塞がった。


 ベビーウルフに使ったのは生気の薬。

 薬の説明を見た限り、すごい効果なんだろうとは思ってた。

 だけどまさかここまで効果があるとは……。


 さすが幻の薬だ。

 俺にとっては全然幻でもないけど。


 さあ、どうなったか【観察】で見てみよう。




 ベビーウルフ LV2

 状態   睡眠

 HP  13/13

 MP   3/ 3


 ステータス

 不明


 スキル

 不明




 もう大丈夫だな。

 じゃあ俺はさっさと退散するとしよう。

 このベビーウルフの親が来るかもしれないしな。


 さよならベビーウルフ。

 もうこの辺には戻ってくるなよ。

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