０１２ 快眠のために苦労した
朝になったので起きる。
固い地面で寝てるせいか体の節々が痛い。
やっぱりクッションが必要だな。
今日はまずクッションを作るとするか。
使うのはもちろんアロアポイズ草。
最初はこの草の綿の部分をアロアジョウ草で包んでしまおうと考えた。
でもそれだと何かの拍子にアロアポイズ草の綿が飛び出した時が怖い。
なので【調合】で無毒な綿ができないか試す。
前と違って作れる物を選べるようになったので安全なはずだ。
さて、アロアポイズ草とアロアポイズ草を調合しよう。
調合リストはどうなってるかな？
調合リスト
・綿花
・毒薬
・麻痺薬
・アロアダーク草
なんか嫌な物が並んでますね……。
まあ、それは無視するとして綿花発見。
さっそく綿花を作るぞ。
『【調合の極意】を使用しますか？』
これはもちろんＹＥＳで。
良い物ができるに越したことはないからね。
調合リスト
・猛毒綿花
・猛毒薬
・超麻痺薬
・アロアダークネス草
っておい、毒が付くなんて聞いてないぞ！
これじゃアロアポイズ草と変わんないじゃん！
くそ、これはとんだ落とし穴ですよ。
取り消しはできないっぽいし……どうしようかな。
……まあ、とりあえず作ってから考えるか。
――まぜまぜ。
できた……けど、すごい毒々しい見た目だ。
たぶんこの綿の毒はアロアジョウグローブじゃ防げない気がする。
取り扱いには細心の注意を払う必要があるな……。
ちなみにこの猛毒綿花は調合すると何になるんだ？
調合リスト
・極上綿花
・地獄綿花
両極端だなぁ……。
作り方間違えたら大惨事だわ。
……でも、極上綿花は欲しいな。
極上綿花を使って快適なクッションを作りたい。
よし、決めた。
極上綿花を作ろう。
快適な睡眠のためには多少の苦労は仕方ない。
というわけでまずは猛毒綿花を大量生産する。
途中で何度か毒状態になってしまい黄金の葉に頼ったのは苦い思い出。
【毒耐性】のレベルが上がったから良しということにしておこう。
作った猛毒綿花は木の枝で挟んで動かす。
猛毒綿花を１個ずつ木の枝で摘まむのはすごく面倒だった。
まあ、安全に作業するためには仕方ないことだけど。
で、作った猛毒綿花同士を調合したら極上綿花の完成だ。
さあ、この極上綿花でクッションを作ろう。
アロアジョウ草を編んでクッションカバーを作り、その中に極上綿花を入れる。
これで待望のクッションが完成だ。
『【細工】を獲得しました』
お、新しいスキルを入手したぞ。
これはもっと作れという天の声からのメッセージかな？
よし、分かった。
クッションだけじゃなく布団も作ろう。
全ては快眠のために！
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