ANFA内の魔術への認識
【無意識の海】
あらゆる人間の無意識が集合した「根源」。アカシックレコード。
それは無数にして無限であり、相互に作用する。
那由多の意識が集っては渦を巻き、また数多の人間に、心、もとい「精神のチカラ」「生命のチカラ」として流れ込んでいく。
《イヨド》は『あらゆるものの祖』と仮定できる。通路は『力路』と称し、『松明門』に行き着く(碇=獣憑きのこと)。
『松明門』となりうる存在は『光の鍵』の所有者とされる。
この『光の鍵』は知恵ないし力である。
力がなにをいみするかは多様であるが、強靱さ、狂信、欲望、創造力などが多い。
【獣憑き】
魔力の通路の行き先たる『松明門』のなかでも、固有のものを有する(異能)。
魔術とは、この『松明門』の獲得法・使用法等を体系的に研究したもの。
トーチ、特に獣憑きのそれは《無意識の海》に対する「碇」ともされる。
魔術が技術であり学問であるの(智恵の力で神性を真似る。もしくは神性をおおう不のエネルギーを剥ぐ手法を探る)に対し、異能は「神性の獲得/突出」であるため。
『エメラレルド・タブレット(書籍)』において、物質とは、意識(神の一面)の無意識的形態、物質的意識とされる。
絶えざる変化の過程に在るもので在り、永久不変はあり得ない。
神の意識(分光)が入った意識が人の意識(意識的意識)、入っていないものを無意識的意識(物)という。
ANFAにおいて、「全て無意識的エネルギー=エーテルをもって構成されているが、魂を備えるのは人または高度な知性体」と定義されている。
『魂』は不滅とされる。なぜなら魂とは《無意識の海》という巨大生命を構成する細胞の一細胞であるからだ(『意識の精髄』)。
『神降ろし』に入り込む「神」は複数の「意識の精髄」から構成され、更なる親(無意識の海=イヨッド)のなかに住まう。
「意識の精髄」を集わせる不秩序なパワーは「虚孔(きょこう/ヴォイド)」と仮称されている。
魂、獣憑きの有する特別なトーチはイコールで「神性」と考えられている。
ANFAでは、人間は元々それぞれが神の子であり、様々な要因で神性・神秘を覆い隠されているとされている。
「不変性」の獲得が神性を掘り起こし、磨き上げることで異能のトーチとなる。
これら全てを生んだ、全く不明の、秩序で説明できないものは? という思考に関しては、これを『深淵』とし、「無意識の海」の更なる深淵部があると思われる。
人は「意識を有する我」であるからこそ意味がある。
少なくとも、この世界では。