ANFA内用語
【プネウマ到達度】
プネウマデプス。宇魂到達度。
獣憑きの異能の強度をさす。無意識の海に「意志のちから」で碇を降ろし、そこから異能のチカラを引き出す。碇の重さ、頑丈さ、腐食耐性などに例えられる「意志の性質」の違いによって、異能の強さや傾向が変わる。
魂をどれだけ深く研ぎ澄ませられるか。
波に流されず、受け止め、あふれ出る水の出入り口となるもの。
情報の「強度」。
A~Eまで。Eは潜在異能者、Fは異能発現に足らない一般人を指す。
【プシュケー濃密度】
プシュケーカウント。霊気濃密度。
集合無意識そのものといえる無意識の海、そこにある「生命の息」ともいえる根源的なエネルギーをプシュケーと呼ぶ。
多くの人間が共通の意識をもつことで、指向性をもったプシュケーの流れが出来ることによって産まれる情報存在が「神」と「異常存在」。
またその情報生命・精神生命としての「核」、精神エネルギーをプシュケー、物理的な外殻が形作られる際に用いられるエネルギーは「エーテル」と区別されている。
情報の「集合度(密度)」。
A~Eまで。
【管理指標】
カラミティクラス。管理指標。
管理チームでの活動、資料報告などの際、取り扱いに関する警戒度や管理方法の目安として用いられる。
安全度が高い順に、
《カドワース》
理性と理知があり、善悪の区別を有する。管理法が確立されており、ミスしなければ安全に管理可能。
《マイン》
ミスをすると大惨事を引き起こす危険がある。管理法が確立されており、ミスをしないよう注意を払えば問題なく管理できる。
《トルミロス》
安定性に欠けており、取り扱いが難しい。管理法は発見されているも、不慮の事態が起きる可能性がある。ミスが起きても対応できる能力がある職員が対応すべし。
《カナリノ》
管理法が確立されておらず、細心の注意を払っても惨事を引き起こす危険がある。上級職員のみが接触権限を持つ。純粋に凶悪なものもいれば、性格は温厚なれど能力が危険すぎるものもいる。
《アインオフ》
封印・討伐対象。無限の光を意味する。強固な「概念」の性質を有し、『他者の意識』に関してほぼほぼ絶対的といっていい干渉能力をもつ。
【異常タイプ】
異能とスキャンダイムの出現タイプ。
ツール型、ゴースト型、テイル(ルール)型、アビリティ型、フォークロア型。
【存在固定鎖】
メスメルポインター。
異常存在の「核」や構成情報を読み解き、存在性を固定化することで封じ込め・保存を行うための機械。
【魔術】
『意志』を使って従来の状態に『変化』をきたさせる『科学』にして『術』。
意識を意志によってコントロールする術。自覚的に、学問としてトーチを獲得する道のり。獣憑きに比べると道が長い。だが、個でありオリジナル(プロトタイプ)である獣憑きと違い、受け継ぎ、進化していくことが可能。
【エーテル/アストラル】
物質として働きかけ変化するチカラ「エーテル」、精神に変動を働きかけるチカラ「アストラル」。(ANFAのメンバーにわかりやすく説明するために、こう仮定している)
【神降ろし】
無意識の海に影響を及ぼす、無数の人間の意識。
意識とは多くの人間の思考の結果として生み出されるものである。
逆説的に、過去つくられた既存の概念は、その後の人間に多くの影響を与えることになる。
そうした「あらゆる人類の無意識に影響を与える存在」=「概念の疑似生命化(多神教的捉え方)」をさすものとして、ANFAではこれを「神」と呼称する。
神は巨大な情報生命であるため、通常は無意識の海に住まう。
しかし稀に、その一部が現世に現われることもある。
小さな抜け穴をきっかけに一部がもれ、現世で育ちだすと危険(穴を通り抜けるには巨大すぎる情報も、一度通り抜けさえすれば、もうサイズ制限がなくなるため)。
なかでも「情報生命」ともいえる魂がなくなった生物(なかでも知能が高く、比較的高度な意志=無意識の海へのアンカーを穿ちやすい人間)は、抜け穴として利用されやすい。
【異常存在】
Scandime。俗物な都市伝説から受け継がれてきた伝説まで。妖怪、悪魔、神格など。
プシュケー濃度が高まり、独自の性質を獲得するに至った固有の存在を指す。
種族として分類わけできる「伝承生命」と、一個体限定の「始祖怪魔」にわかれる。
前者の例:グール、吸血鬼など。増殖する性質をもち、生命らしいサイクルと仕組みを持つ。また世間一般といえる範囲で認知されており、無意識の海から現世へ定期的にポップする。
後者の例:超常現象。転生円環の蛇など。通常生命としての性質を持たず、超常現象そのもの、あるいは法則性を体現する存在で、増殖しない。純粋な固有種。
土着の神や妖怪もこちらに該当する。神降ろしもここ。
【神降ろし/妖怪】
意識(魂)の移動は、出生の時に新生児のなかに魂が入るようなもの。あいた器のなかに中身が入るのである。
方法は主に、
(1)誕生から始める
(2)他人のできあがった肉体の器が去ってからその中に入る
(3)肉体を物質化してそのなかにはいる
聖者も救世のためこのようにして生まれるという。
一種の神降ろし、現人神である。
肉でなくエーテル(霊的物質体)で作り上げられた、もしくはアストラル体(星幽体)の器をもつものが妖怪・妖精など。これは主にスキャンダイムが該当する。
意志を持たず、過去の記憶を再生したものは、別途「亡霊」とされる。
『神』は強力な意識(群体的意識、もしくは不変の意志・概念)であるため、エーテルやアストラルでは現世で自然に集う魔力では量が足りない。
一部が、呼応する「魂」をもつものの「鍵・門」を利用し、一部だけ通り抜けるのがセオリー。そこまでいくと多生変動や零落は免れないが、じゅうぶんに異様な存在である。