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ANFA成立背景

【ANFAの成り立ち】


 ヘファイト&リチャード社(H&L社)を後ろだてとする自警団的組織。


 H&L社は大地震以前に誕生。

 H&L社は最初はまだ日の目をみない平凡な一会社であった。

 大地震以前は、創立者のヘファイト・ゾルズィが「ヒュトギン海運」という会社を経営しており、異国でスカウトしたリチャード・トレビシックという技術者を全面的に支援。

 ヒュトギン海運が安定した売り上げをあげ、H&Lは小さな仕事を請け負いつつ、可も無く不可もなく存続。蒸気機関車の製造に取り組む。

 そのなかで、「いずれ会社が成長したときのため」という名目で、資材の貯蓄を行っていた。


 大地震後、国の交通機関も壊滅。

 しかしH&L社は貯蓄を用い、次々と鉄道を敷き、交通を整えた。

 混乱状態にあったバラール国であったが、鉄道は血管のように張り巡らされ、物資の運搬、地方の暴動の鎮圧への出動などに多大な貢献を行う。

 結果、H&L社はバラール国有数の大会社へ成長した。


 強引ともいえる急激な成長のさなか、H&L社には敵も多く、工事に対する地元民の反対、またH&L社を邪魔に思う組織の妨害も受けた。

 そこでANFAの前身となる『コシュタバワー探偵社』を設立。

 「警護依頼」の名目で調査を行い、暴力的な敵対者を取り押さえていく。

 

 同時に、地方では己の土地と利益を守り、存続しようとする自治組織同士の小競り合いが絶えなかったが、依頼外でこっそり介入。

 それぞれから『警護料みかじめりょう』を徴収する代わりに諍いを仲裁、脅威から防衛する役割を乗っ取る(この役割は後にANFAに引き継がれた)。

 小さな自治団(つまりマフィア/ギャング)は残ったものの、最も勢力が大きい組織のひとつとなる。


 コシュタバワー探偵社は実質的にH&L社のための警備会社であったが、探偵社を名乗ったため、一般市民からの依頼も請け負った。

 依頼は、混乱期であり事件が飽和していたのも手伝って、警察からの庇護の対象になかった下層民や、公的機関に助けを求められない内容の仕事が舞い込んだ。

 つまり、これがANFA設立の要因である。

 怪異的依頼、獣憑きの依頼が多かったのだ。


 業務を重ねるうち、コシュタバワー探偵社は怪異的な存在と接触。

 アーティファクトも抱え込み、ノウハウを積み重ねた。

 これに対し、H&L社の支援を受け、怪異=異常存在を収納・管理する組織を別途作成。ANFAである。

 

 ANFAは表向きの仕事も多いコシュタバワー探偵社では働けない獣憑きたちを職員として雇用。

 政府(警察)と教会と衝突も起きたが、H&L社は多額の納税者でもあり、また異常存在の管理に関する知識と実績において一歩前をいっていた。

 異能を有する獣憑き達は下手な牢獄にいれられず、扱いに困っていたのもあり、行き先のひとつとしても機能してしまった。


 加えて、収集した異常存在への研究から生み出された物品、バロックランドの探索で持ち帰った品々による取引により、裏社会との繋がりも、政府との取引もできあがる。

 こうして公的機関もへたに手出しできない組織へ発展。


 コシュタバワー探偵社はその後も一般人からの依頼を受けつつ、全国から怪異的事象と思われるものを探すものとして維持。

 ANFAも異常存在を収容、管理、研究、およびおもてだって解決できない事象の解決者、地方の自警団として機能。

 現在に至る。 


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