公的機関
【議会】
目的:国を維持する。法律で定められた内容を実行する。
議会は選挙によって人々に選ばれた各自治体の運営者「議員」以外に、議員のサポーター兼市民の相談者として「貴族」を配置している。
議会においては「議員」と「貴族領主」のワンセットで出席することになる。
お飾りともみなされがちな貴族であるが、科学文明に基づいた現実的な行政を担当する議員に対し、貴族はその土地においてオカルト的な観測と調整による治安維持を行う。
貴族は各自得意分野と方針があるが、共通の役割として、『自身の担当した領地にて、国が他国から孤立しているという異常な状況と文明の急激な発展による環境汚染に対する恐怖を、魔術による暗示でやわらげる』役目をもつ。
トップとなる首相は、もっとも当選者数が多かった党の党首。
首相は大臣を選んで内閣(政府)をつくり、国家の仕事を行う。
●代表組織
《灯台警察》
部を問わず異常事象と思われる案件に赴き、捜査と対応を行う。
各部からあがってきた疑わしい案件のなかから本物を見抜き、優先度の高いものから処理する。各部の職員は彼らに情報を提供し、命令に従わなければならない。
ただし、灯台警察は一般職員に対し、異常に関して知らせないため、極力協力を求めずに事件を解決する努力をしなければならない。
灯台警察は更に担当によってチームがわかれる。
少数精鋭であるため、担当できる事件の数に限りはあるものの、検挙率は高い。
『ロッソドーベル』
一般市民の生命に危害が及ぶ、物理的な脅威が伴う事件を担当する。灯台警察でも武力に長けたものが選ばれている。テロリストの監視と防止、鎮圧も担う。
『ブルダックス』
災害への対応を担う。災害とは、怪異による地震や洪水といった異常災害における救出作業をさす。また異常災害の起きやすい地区の警備も行う。神隠しのような情報災害も彼らの担当。
『ヴェルデレトリバー』
脱税、密輸、麻薬取引を中心に操作する。調査の対象は主に貴族達。それ以外にも様々な情報の収集と分析を行う。他のチームを手伝うことも多い。
『ジャッロドール』
文化の保護と警備、環境・野生生物の保護を担当する。
たとえば、食料の製造を行う会社を設立する場合、議会に属する《食の変態達》からの承認を得る必要がある。
バラール国では食料の輸入ができないため、国内生産するしかない。
そのため、特殊な方法で安定した生産を行える《食の変態達》に頼っている。
一方、彼らにトラブルが発生する可能性もある。その際、再び食糧確保のめどがたつまでしのぐため、他の手段を確保しておかねばならない。
勿論これは魔術を用いない従来の農業という意味である。
ゆえに違法な生物の製造や、異次元からの動植物の持ち込み絶対殺すマンとして活動する。
これらの性質から、ヴェルデレトリバーとは常に状況を報告しあう。双子のような関係。
《食の変態達》
当初、孤立したバラール国の問題は山積みであった。
取り残された旅行客=異民を含んだことによる人口の増加。施設の損壊。
職を失った人々。物資と居住を求めて、地方で絶えず発生する暴動。暴力を問わない自警団の発生。
怪我人の治療、怪我人の治療のため用いられたモルヒネといった薬品の横流し。解決のための公的資金によるマフィアの活発化。
なかでも食糧問題は最優先の解決事項であった。
そこで政府はやむをえず、魔術師達に救援を要請。
混乱しきった一般市民達に、ささやかな『楽観』の暗示をかけさせる。
そして突出した才能を持つ魔術師と科学者達があらわれ、遺伝子データさえあれば、急速、かつ健康に成長する食物を製造できるポッド『種の箱』を作成。
登録したデータから必要な種を製造し、買い上げた農家に送るという手法をとった。
また、品種改良された種、新発見された食物は、《食の変態達》に申請することで特許を得ることが出来る。
特許を得た種はその後『種の箱』に登録されて、以降製造可能となる。
これにより、食糧不足と、食生活の貧困から来る精神の疲弊を軽減している。
【教会】
目的:信仰と倫理によって平和をもたらし、人々を天国への道に導く。
あくまで「政治」に対する直接的な権限は持ち合わせない。
唯一神を信仰するため、異常存在全般を認めていない。無論、獣憑きも同様。
《祓魔師》
信徒より教会に訴えられた異常存在を抹殺する。獣憑きは『悪魔払い』として捕縛。監禁する。
稀に悪魔払いが完了したものとして、エゾルチスタになる場合もあるが、多くない。
《湖》
教会の秘蔵っ子。未来予知を担当する。
近く起きる大災害や脅威を予測し、必要な相手へ報告する。不要な混乱と争いを避けるため、本当の大惨事の時以外は、記録に残すだけで動かない。
【裁判所】
目的:公正を維持し、争いを法律によって解決する。