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着信あり

「はぁ?! ツカサが倒れた?!?!」



昨夜に続いてレイから電話が掛かってきたので、

仲良しか!なんて突っ込もうと思っていたのだが……


内容が重すぎて、俺は戸惑わずにはいられなかった。



「敵に狙われたみたい。

 一応、命に別状がないのは確認したけど……

 図書カフェのゴミ捨て場に捨ててあるから、拾っといて」


「いや、人間を捨てるなよ!!

 お前が拾ってやればいいだろ?」


「悪いけど、こっちは定員オーバーだ。

 それじゃ」



そんな端的な言葉だけを残して、

レイは電話を切った。


電話越しの声が切羽詰まっていたので、

あちらも大変な状況なのかもしれない……



「仕方ない、拾いに行ってやるか」



外へ出る支度を始めた俺に、

今度はクラムちゃんから電話が掛かってきた。


根暗な俺の携帯に、

かつてこれほどの着信があっただろうか……



「タクオさん!

 大丈夫ですか?!」


「お、落ち着いてクラムちゃん……

 俺は全然大丈夫だよ」


「あ〜良かった!

 ツカサさんに会いに行こうとしたら、

 何故かツカサさんがゴミ捨て場に落ちてたんですよ〜!

 思わず激写しちゃいました!!」



クラムちゃん、

転がってる酔っ払いとかも激写してないか心配になるな……



「これはおそらく、暗殺チーム・SHI-KAKUの仕業ですね」


「詩……?」


「このチーム、優勝候補だったんですよ!


 詩で相手の深層心理を表現して、

 本人が決して抗えない力で拘束するらしくて……


 どうやら同じく優勝候補だった、

 邪馬大国のハテシナユメコと相討ちになったみたいですね」


「は……?

 相討ちってどういうことだよ!」


「どちらもリーダーが戦闘不能で終了したそうです」


「なんだそれ?! ハテシナは無事なのか?!」


「さぁ? 私が到着した時には、

 ツカサさんの姿しかなかったので……」



それを聞いて、

先程レイが言っていた定員オーバーという言葉を思い出す。


さてはあいつ、

ハテシナだけ連れていったな……?!


ハテシナの消息を掴めたのは良かったが、

まさか本当にさらっていく奴があるか?!



全力でツッコミを入れながらも、

ハテシナが無事だろうと思えて、俺は胸を撫で下ろした。



レイに文句を言いまくってやりたいところだが、

やっとの思いで手にした時間だろう。


少し位はそっとしといてやるか……



俺は溜め息を吐きながらも、捨てられたツカサを拾いに行った。

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