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IN☆STARのクラムちゃん

三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル

三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル

三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル


何度でも言うが、

決して俺の頭がおかしくなった訳ではない。



「カクタくん、ノーコン過ぎない??」


「すまん、こいつらの活きが良くてな」


ツブラギに吹き飛ばされた後、

今度はカクタがあの光を発したかと思ったら……


次の瞬間には、何故かカクタはバズーカを抱えていた。


三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル

三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル

三└(┐卍^o^)卍ドゥルルル


そしてカクタがそれを撃つ度に、

ドゥルルルがこちらへ向かって一目散に飛んでくる……

俺は今、完全に悪夢の中にいた。



「一体何がどうなってるんだ……!!」


曲がり角まで派手に飛ばされたお陰で壁に隠れる事は出来たものの、

カクタのドゥルルルは止まりそうにない。



遠距離攻撃で牽制しつつ、3人がゆっくりとこちらへ近付いて来た。

歩きながらも、ツブラギが物凄い速度で携帯に何かを打ち込んでいる。

また先程みたいな攻撃の準備をしているのだろうか……


歩きスマホはダメだって、誰か教えてやってくれ!!


「くそっ!何か武器になるものは……」


焦って周囲を見渡すと、

俺たちとは逆側の壁に隠れていたハテシナレイが、

弓を構えているのが見えた。


「これでいけるかな……」


その矢は放たれると、

一直線にツブラギの携帯へと向かっていく。


なんて正確な狙いなんだ……!!!


「おぉっと! あっぶな!!」


タスケがこんな時にもかかわらず、指でハートマークを作った。

なんだコイツ、腹立つな……と思った時にはもう、

ハート型をしたシールドがツブラギの手元を守っている。


「ちっ!やっぱり無理か」


ハテシナレイが苛立っているのが伝わってきた。

狙いは正確なんだから、

武器に威力があればいけると思うんだけどな……


もっとこうファンタジーみたいに、

トゲトゲしてウネウネしてキラキラしてるやつ。



小説を書き上げたとは思えない語彙力で申し訳ないが、

脳内にはしっかりと浮かび上がっているのだ。

なんならもう、

目の前に見えてると言っても過言ではないんだが……



俺はハテシナレイの手元に、

俺が考えた最強の弓矢を描いた。


その刹那。


「?! なんだ、これ……」


ハテシナレイが、珍しく驚いた様な声をあげる。


「うおぉううおああ?!」


そして俺は、それの倍近くは驚いたキモい声をあげた。

目の前には、信じられない光景が広がっている。



ハテシナレイの弓矢が突如輝き出したかと思ったら、

パキパキと亀裂が入って決壊し、

最終的には俺が想像した形と化していたのだ……!!



「やっぱりお前、表現を使えるんだな!」


ツカサだけは驚いた様子もなく、

目をキラキラと輝かせて弓矢を眺めていた。

そう言えば先程、思い出したとか叫んでいたような……


「おい、表現って一体なんなんだよ?!」


「表現は、想いを実現する力だ!」


ツカサの説明が雑すぎて、良く分からないけれども。


俺が強くイメージしたものを、

そのまま現実に出来たという事でOKか……?


異世界から来たツカサが言うんだから、

おそらく異世界能力発動的なものなんだろう。


だったら深く考えたところで分かる訳がないし、

何よりも今はハテシナレイの目の輝きが怖い。


「これならやれるな……」


「おい、殺すなよ?!

 多分その武器、銃刀法違反だからな?!」


「銃でも刀でもないし正当防衛でしょ」


「屁理屈こねるな!!」


そんな俺のツッコミも虚しく、

ハテシナレイは容赦なくそのえげつない武器でツブラギを狙った。

放たれた矢が、パチパチと光を纏いながら駆け抜けていく。

よく女の子に向かって躊躇せずに弓を引けるな……


「おぉっと、これは……!!」


タスケが大きなハートマークを作ってツブラギを守るが、

その矢はハートにぶつかった途端、

ドリルの様にギュルギュルと回転して突き進もうとする。

その勢いで、タスケの身体が大きく傾いた。


「うぉぉっ?! ごめんツブラギちゃん、

 これをどうにかするにはイイネが足んないや……

 俺、ハートブレイクかも……!!!」


ピキピキとハートにヒビが入り、シールドが粉々に粉砕される。

その衝撃で、今度はトゥイッタランドの3人が盛大に吹き飛ばされた。

カクタだけは無駄に格好良い着地をしている。さすが筋肉だ……



この隙に逃げようと打診する為に振り向いたものの、

ハテシナレイの目は相変わらず嫌な光を放っていた。


「これでトドメが刺せるね」


「待て待て待てハテシナレイ!!

 法を犯すんじゃない!!!」


何だこいつの迷いのなさは?!俺はこいつが怖い……



慌ててハテシナレイを止めにいこうとした瞬間。

割れた窓ガラスから、またしても例の光が差し込んできた。


外はもうすっかり暗いというのに、

景気良くポンポンと輝いてたらご近所迷惑だろうが!


「う〜ん、ここが試合会場なのかな??」


先程のクレームを、俺はすぐに取り下げる事となった。

何故なら窓から、超絶美少女が俺の前に現れたからだ……


美少女がキラキラと輝いてしまうのは、当然である。



「良かった、無事に辿り着けて……

 どうも、はじめましてっ!

 私は異世界アイドルユニット、IN☆STARのクラムです♪」



クラムちゃんか……!!!



視線に応えるウインクで、俺のハートに弓矢が刺さる。


その時、俺は確信した。

この子は天使に違いない、と……

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