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さくら、いっしょにいたいよ


 二学期の始業式がすみ、学校が午前に終わって帰ってきたら、さくらは家にいなかった。

 リビングで代わりに待っていたのは髙野さんだった。


「やあ、こんにちはヒロ君、お帰り。そうか、今日から二学期だったね」

「あの、さくらは、どうなったんですか?」


 僕はさくらが心配で、あいさつを返すのも忘れて髙野さんに聞いた。


「うん、そのことでお話しがあって、僕が来たんだ。お母さんは?」

「いま、車から買い物を玄関に運んでるところ。もう少しで来るから」

「そう・・・」


 髙野さんはテーブルに座って、出されていた一杯のお茶を飲んだ。

 僕は車いすをこいで、テーブルにつく。ちょうどその時、お母さんが入ってきた。


「あ、髙野さん、こんにちは、来ていたんですね」


 お母さんの姿を確認した髙野さんが、すぐに席から立ち上がり、深く頭を下げる。


「この度は申し訳ありませんでした。さくらが、我々の教育不足で、守るべき大事なお子様に怪我をさせてしまったようで・・・」


 髙野さんが、僕の絆創膏が巻かれた左手を見る。


「いや、これは違うよっ!」


 僕はとっさに言った。


「ヒロは黙っとき」


 ソファに座るじっちゃんが言った。


「犬がヒロに危害を加えたんは事実や」


「だけど・・・」


「もう、お父さん・・・すいません、髙野さん。私たちは大したことなかったんですよ。朝にヒロの検査も一応すましたのに、お父さんが一人騒いでいるだけで」

「いえ、もしものことがあっては、取り返しがつきません。息子さんの体に大事がなくて本当に良かったです」


「それより、さくらは、今後の介助はどうなるのでしょう?」

「それですが、さくらは私共の協会で審査中でして、恐らくは危険と判断され、介助犬としての任を解かれるかと思います。ですが、安心して下さい、その代わりの介助犬はすぐにでも手配いたしますので、だいたい一ヶ月くらいかかると思います」


「そんなっ!」


 僕は大きな声を出した。


「さくらはもう、戻ってこないの?」


「うん、そうなるかもしれない。何が原因で、さくらが飛びついたのかが、しっかりと分からないと、対処ができないから」


「何が原因って、髙野さん、さくらとお話しができるんだよね?それだったら、すぐに分かるんじゃないのっ?」


「それは・・・」


 髙野さんが困った顔でうつむく。


「ヒロ、お部屋に戻ってなさい。あとは私たち大人が決めることだから」

「嫌だっ!僕だってさくらのことが気になるっ」

「ヒロ・・・」

「まぁ、ええやんけ、別に聞かれて困ることもないやろ。それで、ヒロに代わりの犬を用意するんか?」

「ええ、訓練所に一度足を運んでいただき、体に合った犬を訓練士と一緒に選定したいと思います。お時間の方を伺いましたが、今日しか空いてないとかで・・・」

「ええ、空いた時間が今日だけなもので、これから行けますでしょうか?」

「ああ、はい。いつでも、そちらのご都合のよろしい時間で構いません」


「僕も行くっ!」


「ヒロ君は待ってなさい。学校前に行った診察で、お医者さんから一応は大人しくするように言われたでしょ」


「でも、これは僕のことなんでしょ?なんで僕も行ったらダメなの?」


「それは・・・」


 お母さんが言葉をつぐむ。代わりにじっちゃんが口を開く。


「ワシも行くわ、自分の目で次の犬を見ときたいしな。そうなるとでヒロ一人になるし、みんなで行こうや」


「お父さん・・・すいません、髙野さん。人数が増えますが大丈夫でしょうか?」


「ええ、大丈夫です。それにおじいさんの仰ることも最もですし、一人でも多くの目で、それにヒロ君を良く知る方に選んでもらった方が確かでしょう」


 髙野さんが言って、席から立ち上がる。


「それでは、車を出してきます。少しお待ち下さい」


 髙野さんが部屋から出ていった。


「なんで、お父さんまで来ることになるのよ」


 お母さんが溜息をつく。


「言うたやろ、自分の目で見な信用ならんてな。それに、あの犬かて、あんな暴れる犬やとは思わんかったしな。リカかて、そうやろ」


「わたしは犬なんてよく分からないから、ほとんど向こうに任せていたけど・・・」


 大人たちが、僕には一つも意見を求めずに、話を進めていく。

 さくらの代わりになる犬を、探す気でいる。

 

 でも僕はそうじゃない。

 さくらに会いたい。

 その一心だった。



 そこは前に一度来た、犬の学校だった。

 フェンスの中では、多くの犬たちが訓練を行っていた。

 僕はその中の犬の顔を一匹一匹のぞき込むように見ていた。

 どれも違う。どれもさくらじゃない。

 僕が別の場所に目を移そうとした時、後ろから声がかかる。


「そこにさくらはいないのよ」


「え?」


 誰だろう?僕が後ろを向くと、そこには一人の大人のお姉さんが立っていた。


「どうも、私がさくらの訓練士の和田と申します。この度は大変、申し訳ありませんでした」

 

 お姉さんが深く頭を下げた。


「あぁ、和田さん、久しぶりね。さくらを迎えに行って以来かしら」

「そうですね、川島さん。あの、詳しいお話をいたしますので、どうぞ、施設の中へ・・・」


 お姉さんに連れられて、僕たちは一つのホールにやってきた。そこはテーブルとか椅子が色々置かれていた。

 だけど、ここは前にさくらと一緒に立ち上がりの練習をした場所だとすぐに分かった。内装は違うけど、忘れようのない場所だからだ。

 お母さんとじっちゃんが椅子に座る。僕は車イスのままテーブルにつく。

 対面して、髙野さんと和田さんが席につく。その前にもう一度、頭を下げた。


「さて、まずはさくらのお話しを和田さんの方からしていただきます。なぜこんなことになったのか、さくらがどうして、みなさんを危ない目にあわしたのかを、いいね、和田さん」


「はい・・・」


 和田さんはゆっくりとうなずいた。


「状況は聞かせていただいておりますが、その場にいたわけではないので、これはあくまで私たち訓練士の推測です。さくらは、さくらの行動は、恐らくそちらのヒロ君を守ろうとしたのではないかと考えられます」


「守るってなんやねん、危ない目にあわしといて」


 じっちゃんが和田さんを睨む。もともと恐い顔のじっちゃんに睨まれて、和田さんは小さく「すいません」と謝り、俯いてしまう。


「もう、お父さん、まだ話の途中でしょう。ごめんなさいね、続きを聞かせて」

「はい・・・それで、さくらが飛びついた時、ヒロ君はお母さんに抱っこされていたのですよね?」

「ええ、そうよ」

「その姿が、さくらの目には、川島さんがヒロ君に何か危ないことをしようとしたかのように映ったのかもしれません、こちらを見て下さい」


 和田さんが手持ちのノートパソコンを開き、一つの動画を僕たちに見せた。


 その動画には二人のおじさんとおばさんが映っていた。たぶん夫婦だと思う。

 二人は部屋の中でくつろいでいた。すると、何を思ったか、おじさんがスリッパでおばさんの頭を叩きだしたのだ。


「痛い痛い痛い」


 動画の中のおばさんが、声をあげる。少し半笑いで・・・


 すると、どこからともなく、一匹の中型犬がやってきた。何かのケータイのCMで見た耳の尖った白い犬だった。


 その白い犬が、おじさんとおばさんの間に入り、ピョンピョンと跳ねて、おじさんの体を前足で押したのだ。


 おじさんがおばさんを叩く手を止めると、犬は動きを止め、再度おじさんがスリッパでおばさんを叩くと、犬はピョンピョンとそれを止めに入った。


「助けてくれたの?ありがとう」


 おばさんは笑いながら言った。犬は笑っているかのように口を開いていた。

 おじさんも「かしこいな~」と言って犬をなでた。動画はそこで終わった。



「どうでしょうか?この犬の様子と、さくらは似ていませんでしたでしょうか」


 和田さんが聞き、お母さんが口元に手を置く。


「確かに・・・こんな感じでさくらも跳んでいたかも・・・」

「そうですか、実はこの行為は犬の本能的なものなのです」


「本能?」


「ええ、犬は群れで生きる生き物です。なので、本能として群れの調和を守ろうとします。この動画の犬は、二人が喧嘩をしていると見て、止めに入ったのですよ。童謡にもあるように、犬のお巡りさんなんです。仲間の誰かが泣いていたら助けようとするのが犬なんです」


「じゃあ、さくらは悪くないってこと?」


 僕は聞いた。ここにいるみんなに向かって聞いた。


「そうね、さくらは、ヒロを守ろうとしただけだったのね。あの子はやっぱり、優しい子なのよ」

 お母さんが、声を震わせながら言った。


「・・・なんやまぁ、犬の頭で犬なりに必死になっただけやったんやろか」


 じっちゃんが難しい顔で言う。


 二人とも、さくらを許そうとしている様子だった。

 これなら、さくらが戻ってきてくれるかもしれない。僕はそう思った。

 でも、髙野さんが、かぶりを振った。


「犬としては立派な行為かもしれないけど、飛びつくという行為は介助犬としてはあるまじき行為なんだよ。急に飛びつく犬なんて、その、障害のある人どころか普通の人ですら危険が及ぶ行為なんだ。特に、大型犬はね」


「ええ、さくらの種は大型の中でも飛び抜けて大きいですから。今回このお話しをしたのは、さくらは決して害を加えようとしたわけではないと知っていただくためでして、さくらの非を目こぼししていただくためではありません」


 和田さんがノートパソコンを閉じる。


「さくらは、とても温厚な子ですが、どうものんびり屋なところがありまして、普通は二歳で介助犬としてデビューするのですが、この子はいま現在三歳でして、正直なところ、不安の残る子ではありました。ですが川島さんとの試用の間、何事もないと判断したのです。けど、まさかこんな問題を抱えていたとは・・・今後はこのようなことがない安全な介助犬を提供いたしますので、どうか安心して下さい」


 髙野さんと和田さんが頭を下げる。


 今日だけで、なんど大人が頭を下げただろうか。僕はもう、うんざりだ。


 そんなことよりも、聞きたいことがある。


「さくらは?さくらはどこにいるの?」

「さくらかい?えと、ケージにいたよね?」

「あ、はい。連れてきましょうか?」

「うん。頼むよ」


 髙野さんに言われ、和田さんが席を立ち、ホールから出て行った。


「さくらは今後、どこかのブリーダーのもとへ渡り、そこで介助犬になるであろう子犬を生み、育てることになりそうです」


「このまま、さくらではダメなのでしょうか?」


 お母さんが聞く。


「難しいでしょうね。今回の案件は協会に取り上げられていますし、そもそも障害者の歩行の補助をする犬自体が珍しいのです。協会の内情になりますが、さくらのような歩行介助犬は試験段階で、確立されたものではなく、良い結果を多く残したいのですよ。そして悪い因子を含むものはできるだけ控えたい・・・」


「あの、つまり、それは・・・」


「歩行介助の犬を世に広めるために、より良い犬を使うてほしい言うことけ」


「そういうことです。結果が上手くいけば大々的に宣伝ができますもので、すいません」


「別に謝らんでもええよ。そっちかて慈善やないしな。名を広めるために、よりよいもんを提供するんはサービス業として当然やろ。しかし、なぁ・・・」


 じっちゃんが僕を見る。


 僕は、大人たちの言ってることがよく分からなかった。だけど、さくらが戻ってこられないというのは、なんとなく分かった。でも、分かりたくなかった。


「お待たせしました」


 和田さんが戻ってきた。手にはリードが握られ、そのリードの先には、



「さくらっ!」



 大きく垂れた耳、どんぐりのような大きな目、お口は少し開いて、舌がちょっと出ているどこか間抜けな顔。体は真っ白で、大きくて、どっしりとしている。


 僕は急いで車いすをこいで、さくらのところまで行った。

 さくらの前で、僕は車イスを止める。


「さくら」


 僕が言う。お座りするさくらが、口を大きく開いて舌を見せた。

 そして、僕は車いすの肘置きに手をかけ、体を大きく前に押しだす。


「危ないっ!」


 誰かが大きな声で言った。


 そう、これは危険なこと、車いすから飛び降りる危険な行為。

 でも、僕は体を地面に打ち付けることはなかった。

 だって、さくらがしっかりと僕の体を受け止めてくれたから。

 僕はさくらにしがみいていた。さくらの真っ白で、大きくて、やわらかくて、あたたかい体に、しっかりと腕を通していた。


「もうっ、膝の骨が折れたらどうするのよ!」


 お母さんが座っていた椅子を倒して立ち上がり、慌てて近付く。


「あの、お子様は大丈夫でしょうか?」


 和田さんが心配そうに聞く。


「え、ええ、お医者さんに今のところ骨は折れやすくなってないって言われているけど・・・でもダメじゃない、ヒロ、もしものことがあったらどうするの?」


 お母さんが言う。でも僕はそれに答えず、


「さくらが、いい」


 そう意志を表す。


 すると和田さんが残念そうな顔で口を開く。


「ごめんね、ヒロ君。さくらね、さっき聞いたんだけど、明日にはブリーダーのところに引き渡されるんだって、ケージに空きをつくらないとダメだからって。だから、ね?」


 だから? なんだって言うの? お別れのあいさつをしなさいってことなの?


 僕はさくらの顔を見る。

 さくらは僕をじっと見ていた。いつもの、やわらかな表情で、いつもの、舌を出した間抜けな顔で。

 それが、もう見れなくなる?



 嫌だ、僕はさくらじゃないと嫌だ。



 僕は今まで、色々なものを諦めて生きてきた。

 足が動かないから、スポーツをすることや、友達と外で遊ぶこと、出かけること、走ること、歩くこと、みんなが思うなんでもないことを僕は諦めてきた。

 だけど、さくらは僕に諦めちゃいけないって教えてくれた。

いつでもそばにいて、それを僕に教えてくれた。



 諦めない、僕は絶対に諦めない!



「嫌だよっ!僕はさくらじゃないと嫌だっ!」



 声を荒げて僕は言う。強く大人たちを睨んで僕は言う。

 

 足は動かない、でも手は動く。さくらに通した腕はしっかりと力が入る。

 

 手放さない。さくらを繋ぐこの手だけは放しちゃいけない。


 そう思い、そう感じ、僕は強くさくらにしがみついた。

 

 大人たちが困った顔で僕を見てきた。

 僕はこの顔を見るのが嫌で、あまりわがままを言わなかったし、弱音も言わなかったし、泣かなかった。

 だけど、僕は今、泣きそうだった。さくらと離れることを考えると、胸が苦しくて、心が痛くて痛くて、泣いてしまいそうだった。


「ヒロ、そんな無理を言ったらダメよ」


 お母さんが言うけど、いま無理を言わなくていつ言えばいいの?


「僕は・・・僕が、さくらのパートナーだもん!他なんていないよっ!」

「ヒロ、他にも助けてくれる犬はおるて、さくらはまた会いに行きゃええやんけ」


 じっちゃんが言うけど、他にいるわけがない!僕にとってはそんな軽いことじゃないんだ。


「僕はさくらじゃないと歩かないし、歩けない!さくらだから、歩けたんだ!」


 強く言った。本心を言った。心の底から、さくらじゃないとダメなんだと僕は感じ、声に出して言った。


「う~ん」


 髙野さんがアゴに手を置いて、つぶやく。


「たしかにヒロ君の言う通りかもしれない」


「髙野先輩?」


 和田さんが、目を瞬かせる。


「ヒロ君がここまで立てるようになったのは、少なくともさくらの力によるものがあるかもしれません。そんなさくらが横にいれば、きっとヒロ君のこれからの成長に一端を担っていくことでしょう」


「え?それって」


 お母さんが髙野さんに聞く。


「ええ、本部の方に意見を出してみようかと思います。ぼくも、さくらだからこそ、ヒロ君が必死に歩こうとしているのでしょう。今もなお必死ですしね」


「いいんですか?先輩、そんな勝手に。個人でどうにかできる問題では」


「これは『上の者や僕たち大人がどうするか』じゃないと思うんだよ。『子供のヒロ君がどうしたいか』じゃないかな?和田さん」


「それは・・・そうかもですが、危険だってありますし」


「さくらは危なくないよっ!」


 僕が強く言った。和田さんは頭を抱えて低く唸る。


「でも、飛びつかないなんて、今後一切ないとは言い切れないし」


「確かに、和田さんは訓練士としてさくらに長く関わってきた。でもそれは訓練士としての見かたであり、パートナーとしてではない。ヒロ君は文字通り、さくらと肩を並べるパートナーとして過ごし、さくらじゃないとダメだと感じたんだ。僕はその絆の力を信じたいと思う。それに他の犬だって危険が無いとは言い切れないよ。これは先に繋げる一つの課題として受け取るべきじゃないかな?」


「・・・上にはそう報告するつもりですか?」


「うん、通すつもりでいるよ。ヒロ君とさくらの為にね」


「髙野さん、それじゃあ、さくらちゃんは・・・」


「はい、川島さん。今日からというのは少し難しいかもです。それに色々と制約が出てくるでしょう。さくらにも再度訓練が必要でしょうし、これまでのようにいつも一緒ということにはいかないかもしれません。それでもいいのでしたら・・・」


「まあ、孫が良い言うとるんやし、それでかまへんやろ。なにかあったらワシが犬を躾けるわ」

 じっちゃんがさくらをギロリと睨む。さくらは鼻を下にして、上目遣いでじっちゃんを見た。少しふるえて、恐がっているように見えた。

「そうですね。家族さんとの協力が必要になることがきっとあるでしょう。その時はどうかお願いします」


 髙野さんが深く頭を下げた。そして、僕の方へ向き直す。


「さて、そういうわけだから、ヒロ君。さくらは君のおうちに戻ってこられるよ。ちょっと時間がかかるかもだけどね」


「ほんとに?」


 僕が聞く。髙野さんが優しく頷き返す。


「うん、きっとそうなるよ」

「やったあ!」


 僕は強くさくらを抱きしめた。さくらは温かく、柔らかかった。


「さくら」


 僕が言う。さくらは僕の顔を見る。大きな目で、綺麗な目で、まっすぐ、僕を見る。


「おうちに帰ろうね」


 そう僕が言うと、さくらが舌を出して、間抜けな顔をした。


※この話を創ったきっかけって、前述したように、OFF時に(やんわりと)飛びつく犬って多いんですよね。

 介助犬のジェーンもベラちゃんがお母さんに抱っこされて振り回されてる所に混ざろうと立ち上がってのし掛かる姿があります。

 なんでのし掛かるのかは、自分も家族だから混ざろうと思ったのか、危ないから止めに入ったのか、それは分かりません。

 だけど、ベラちゃんもお母さんもジェーンも、楽しそうに笑っていました。

 その姿を見て、この話を創ろうと思いました。


 ただ介助犬のON、OFFの住み分けって犬にとって難しいものでして・・・

 さくらの場合はヒロ君の介助時ではないからとOFFになり飛びついたのです。

 当然、それが恐怖に感じられる方もいます。なにせ命預けているのですから。

 そういうのって盲導犬でもたまにあったりで、難しい問題だそうです。

 クライエントが犬好きなら理解あるそうなのですがね。

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