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いつかの年の<俺> 藤の蔓 その4
「この辺りも人口が増えてきたせいか、火葬場のスケジュールも昔よりシビアになっていますから。時間内に終わらないと後がつかえて困るんでしょう」
ふう、と切なげに息をつく住職。いや、そんな遠い目をされても、俺はどうすれば・・・
「通夜の翌日葬式、その日のうちに荼毘に付して初七日。・・・仏様も忙しい。きっとジェットコースターにでも乗せられたような感じがするでしょうね」
「はぁ・・・確かに忙しいでしょうね。おちおち死んでられないっていうか。でも、それと藤の蔓にどんな関係が?」
脈絡というものが感じられないんですけど?
短くてすみません。続きは午後1時に。