表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
154/308

いつかの年の<俺>小話 6月13日。 こたつを惜しみ、はやぶさに思いを馳せ 

寒い。


何なんだ、この寒さ。昨日はあんなに暑かったのに。昨日こたつ片付けたの、ちょっと後悔した。


居候の猫、昨日は外、というかこのボロビルのどっかで寝てたみたいなのに、今日は俺が帰るのをドアの前で待ってて、一緒に入ってきた。今はボロソファの上で丸くなって寝てる。


はぁ。取り敢えず熱い味噌汁でもつくるか。豚コマあったから、豚汁もどきにしようかな。玉葱入れて。



今夜遅く、七年前地球を飛び立った小惑星探査機「はやぶさ」が帰ってくるそうだ。小惑星イトカワのサンプルが入ってるはずのカプセルを分離した後、本体の「はやぶさ」は地球大気圏で燃え尽きる。


俺は詳しくは知らないけど、「はやぶさ」には色んなトラブルがあって、とにかく満身創痍の状態なんだそうだ。本体も無事地上まで戻れれば良かったのにな。関係者も戻してやりたかっただろうに。


初めてのおつかいに行った子供が、一所懸命お役目果たして帰ってきた。そう思うと、何だろう、目から汗が出てくるような・・・


2010年6月13日の話です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もこっちの<俺>も、<俺>はどこでも変わらない。
『俺は名無しの何でも屋! ~日常のちょっとしたご不便、お困りごとを地味に解決します~(旧題:何でも屋の<俺>の四季)』<俺>の平和な日常。長短いろいろ。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ