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いつかの年の<俺>小話 5月3日。 俺と仏滅

今日は仏滅だ。


元々は「仏滅」じゃなくて、「物滅」って書いたもので、実は仏様とは何の関係も無かったんだぜ、とかはどうでもいい。


これもご近所付き合いの町内会有志の草野球チーム、イブシジンジャーズの四番打者(くじ引きで決まったんだ)としてバッターボックスに入り、バットを握り締め、敵の飛天エンジェルズのピッチャーと対峙した、その瞬間。


ピッチャーが、「あっ!」と声を上げたのは覚えてる。それと同時に、ブツリ、と俺の意識が途切れた。



次に気づいた時、俺はベンチの上で寝てた。何でも、この市民運動広場のすぐ隣にある高校のフェンスの向こうからサッカーボールが飛んできて、俺の頭を直撃したんだそうだ。あっちはあっちで、姉妹校とサッカー部親睦試合をしてたらしい。


あんな遠くからボールを飛ばすとは、すげーな、最近の高校生。


その後、念のために検査受けろと言われて、チームメイトに近所の病院まで強制連行された。高校のサッカー部の顧問に平謝りされたけど、そんなことはどうでもいい。


俺、この後の夕方の犬の散歩だの、子供の塾送り迎えの仕事、キャンセルさせてもらわないといけなくなったんだぜ。事情を話したら、顧客の皆さんは快く了解してくれたけど・・・


その分、収入が減るんだよ! 

・・・今日はやっぱり仏滅だ。


20100503

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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もこっちの<俺>も、<俺>はどこでも変わらない。
『俺は名無しの何でも屋! ~日常のちょっとしたご不便、お困りごとを地味に解決します~(旧題:何でも屋の<俺>の四季)』<俺>の平和な日常。長短いろいろ。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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