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ある年の<俺>小話 11月22。 智晴、インフルエンザに罹る 2

智晴から、差し入れのお礼メールが来ていた。熱はもう下がったらしい。医者で処方された薬がよく効いたということだ。


何でも、やっぱり新型インフルだと分かった時点で、処方された薬をすぐその場で服用するよう指導されたらしい。


発症してから、薬を服用するまでの時間が勝負らしいからな、あれ。早ければ早いほどいいんだそうだ。


それでも、あと数日は養生しないといけないらしく、メールは「まだしばらくはうちに来ないでくださいね」と結ばれていた。


そう言われてもな・・・やっぱ心配だし。


悩んでいると、追加メールが来た。曰く。「義兄さんにインフルエンザをうつしたって姉さんにバレたら、僕は〆られます。僕のためを思うなら、絶対に絶対に来ないでください。僕はまだ死にたくない」


穏やかじゃないな、おい。元妻はそんなに怖いヒトだっただろうか? 俺にはそんなことなかったと思うんだけど・・・むしろ、包み込むような優しさのある女性だったというか・・・


「姉さんは横暴!」とよく智晴は言うけど、姉と弟ってそういうものなのかな? 俺は男兄弟だったから、そういうのはよく分からないけど。


うーん、今日も差し入れ持って行きたいんだけどなぁ。悩む。熱が下がったんなら、たこ焼きとか食べられるかな? いや、さすがにそれは無理か。やっぱりプッチンプリンかなぁ。


よし、買いに行こう、プッチンプリン!

それくらいのこと、させてくれよ、智晴。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もこっちの<俺>も、<俺>はどこでも変わらない。
『俺は名無しの何でも屋! ~日常のちょっとしたご不便、お困りごとを地味に解決します~(旧題:何でも屋の<俺>の四季)』<俺>の平和な日常。長短いろいろ。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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