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翌年の師走頃の<俺> 轢き逃げ おまけ

ベッドから降りて足を踏み出し、あれ、と思った。

一昨日あたりはまだ痛みを引きずっていた足首が、今日はもう痛くない。


そういえば、事故に遭ってからもう二週間余り。医者の見立てどうり、治ったんだな。


俺は、つい、「ふふふ」と声に出して笑っていた。これで事故以来断らざるを得なかった犬の散歩や、子供の塾の送り迎えなんかの仕事も請けることが出来る。


顧客の皆さんは、俺の災難を知って、事故前に請けていた依頼をキャンセルさせていただいても、皆快くご了承くださった。ありがたいことだ。


よし。今日はまだもう少し様子を見て、また明日から頑張るぞ!


さーてと。本日の予定は、午前は江田さんちの留守宅の猫の世話と、午後からは宇賀神さんちのご隠居の碁の相手、それと、岡田のお婆さんのご機嫌伺いだ。今年から海外勤務になった息子さんから、老母への定期的な訪問とメールでの状況報告を頼まれてるんだ。


とりあえず、メシだ。


ふとカレンダーを見ると、なんとまあ、今日はもう冬至か。明日から夜より昼が長くなるんだな。でも、寒さはこれからが本番だからなぁ。


ああ、一年て、早い。


そうそう。お年よりには、風邪とインフルエンザに気をつけてもらわなくちゃ。宇賀神の爺さんや岡田の婆ちゃんも、インフルエンザの予防接種はもう受けたか聞いてみよう。



それにしても・・・

今年も色々あったもんだ。来年の話をすると鬼に笑われるっていうけど、いいさ、そんなん。


来年も、地道に頑張るぞ!

おー!


なんたって、俺はののかのパパなんだからな。


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□■□ 逃げる太陽シリーズ □■□
あっちの<俺>もこっちの<俺>も、<俺>はどこでも変わらない。
『俺は名無しの何でも屋! ~日常のちょっとしたご不便、お困りごとを地味に解決します~(旧題:何でも屋の<俺>の四季)』<俺>の平和な日常。長短いろいろ。
『古美術雑貨取扱店 慈恩堂奇譚』古道具屋、慈恩堂がらみの、ちょっと不思議なお話。
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