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王立図書館現代魔法語辞典  作者: 王立図書館司書  ミルディア
魔法言語一覧
6/13

存在しないページ「五項:特殊系魔法を意味する魔導言語」


 五項では、特殊系魔法を意味する魔法語を習得します。


 また、特殊を表す魔法語は原則として五文字であり、例外として拗音(ァ、ィ、ゥ、ェ、ォ、ャ、ュ、ョ)は一文字と数えません。


 そして、この特殊系魔法は各自の主語が決まっており、それぞれが極めて危険な単語です。



《特殊》※五文字       「主語」


〔バリトクラ〕  状態変化  〈ゼ〉


〔バリマイト〕  加速    〈ゼ〉


〔バリイトマ〕  減速    〈リ〉


〔バリベナス〕  転移【※1】 〈ゼ〉


〔バリヴァキア〕 停止【※2】 〈ア〉


〔バリアウス〕  停止【※2】 〈ディ〉


〔バリアマウ〕  自白    〈リ〉


〔バリオマシ〕  支配    〈ヨ〉


〔バリスンニ〕  支配    〈リ〉



【※1】飛びたい場所を鮮明に思い描けなければ、完全体での転移は難しい。最悪次元断層に飲み込まれたり、腕だけが目的の場所に飛び体と切り離されるといった事態に陥りかねない

【※2】発動時に術者が込めた余剰魔力(発動に必要な魔力とは別に込める魔力のこと)1V(ヴァロン。魔力の単位。Varonと書く)につき一秒間効果が続く



 なお、この《特殊系魔法語》は他の魔法とはスペルが違う。(六項参照)


《対象》=《特殊》=《加護》=《属性》

















 はは、ここのページは危険すぎると検閲で王様に削除されてしまったよ。確かに、ここのページに乗ってるのはすべて現代魔法語じゃなくて失われし古代魔法語(ロスト・スペル)だから、仕方がないよね。


 だから、ここのページには一般人や普通の魔法使いでは絶対に気づけないようにする魔法をかけておいた。おっと、スペルは後で書くよ。この辞典にも載せていない、僕オリジナルの未知のワードだからね。


 そしてこのページは英雄になる素質があるものにしか開けないようになっている。


 もしここのページを開いて、ここの文字を読むことができたなら、ここの魔法の取り扱いはくれぐれも気をつけてくれ。



 ところで話は変わるけど、オリジナル魔導言語のことだ。この世界には、どうやらまだ解明されていない魔導言語があるらしい。


 だから、もしもここから先も読めるなら、よく考えて欲しい。


 僕が発見したオリジナル魔法は、全て偶然の産物によるものだ。意味のない言葉の羅列を延々と組み替え続けたら、ある一つのシリーズとも言える魔法言語を見つけてしまったんだ。

 

 僕はそれに名前をつけた。神の術式と。ここから先は、知ってはならない禁断の知識だ。


 悪いことは言わない、引き返せ、ってのも変な話か。


 でも、僕がそれ(・・)を知ってから、僕の周りではよくないことが起こる。


 それでも、ここに書き残しておきたいんだ。僕が死んだ時のために。ああ、この術式のおかげで僕の余命はあと三日らしくてね。最後の仕事みたいなものさ。


 それじゃあ書くよ。



《神の術式》では、対象、性質、形質の魔法語は現代魔法語と同じものを使う。


 でも、その先のワード、スペル(すまない、詳細は別項に書いた)が変化するんだ。


スペル


《対象》=《形質》=《性質》=《jshdshdsskwkhyrtpksrrrrrrrrrrr


ワード(魔法語)


《hwkkqyhmrddddddddddddddddddddddddddbzxcywpppppppppppppppppppp



 以上が、神の術式だ。


 もしかしたら、神によって文字が消されているかもしれないけど、その時はその時だ。防護魔法もありったけかけた。きっと大丈夫なはずだ。


 それじゃあ、サヨウナラ。


 ここに文字を書くだけでどうやら寿命が縮んでし   ま     う         ら




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