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ピンクのメイド服

今回から新章にはいります

楽しんで読んでくれると嬉しいです

土曜日の朝を迎えた。

ちょっと寝坊気味だったけど、手に持っていたスマホのアラームと振動で起きれたよ。

昨夜は疲れていたけど学園祭楽しみで興奮気味でなかなか寝つけなくて、正直まだ寝足りない朝だった。


いつもの土曜日は寝坊しても良い朝だったけど、久しぶりにいつものと同じ時間に起きて朝食を食べた。

食べながら母に日曜日も学園祭で高校に行く事を伝えて、ダンスで僕が女の子として踊る事だけを伝えた。

母は「ふ~んそうなんだ」と言った切りそれ以上は聞いてこなかった。


きっと母は僕が背が低いからフォークダンス等で男女の人数が合わないから、人数合わせで僕が女の子の中に入ってダンスをするものだと思ったようだった。

家族限定の学園祭の入場券を母にはあげていたが来るかどうかは聞かないで家を出た。


高校に着くと校門前には入場を待つ列が出来ていて僕は驚いたよ。

階段や廊下は最終的な準備する生徒達が足早に動いていた。

体育館からは軽音楽部と思われるリハーサルの音が漏れていて学園祭初日の今日1日のワクワクした雰囲気を煽っているように聞こえていて廊下を歩いているだけで楽しい気分になったよ。


僕は荷物を自分のロッカーに入れて代わりに大きな袋を取り出して更衣室に急いだ。

更衣室内ではクラスお揃いのTシャツに着替えていたりで結構込み合っていたよ。

僕の1Aは制服の上の男女色別のエプロンだった。

でも僕だけは衣装があった。


そうピンクの可愛いメイド服がね。

僕は制服を脱いでメイド服を着たよ。

今日は家から黒のスパッツを穿いてきたから万が一に転んでも安心だ。

正直なところお尻の方は、ほぼ完治していたけどショーツを穿いていたんだ。

だから見せパンの黒のスパッツは必須だった。


白のニーハイを穿いて頭にカチューシャを付けて大きな鏡の前に立つ。

その僕の姿に他のクラスの男子の痛い目線が突き刺さる。

でも鏡に映る自分の姿をウットリしている時間なく1Aの教室を目指す。


メイド服姿で教室に入るとコーヒー豆とクッキーとケーキのそれぞれの匂いが立ち込めていたよ。

みんなは忙しそうに自分の仕事にこなしていた。 僕はメイクをしてくれる女子を捜したのだけど、聞いたらあゆみちゃんに変わったと言われて慌ててあゆみちゃんを探したのだけど、なかなかあゆみちゃんが見つからなかった。


そこでLINEで聞いたらもう直ぐ教室に着くところと返信が届いた。

僕は廊下で待っていたら大きな紙袋持ってあゆみちゃんが走ってきた。

「ゴメンゆうな君。荷物がいっぱいで遅れちゃった」と誤ってきた。

普段のあゆみちゃんは高校に遅れてくる事なんて殆どなくて大丈夫って声を掛けたら「ちょっと色々あってね」と言われた。


それで廊下で椅子に座ってメイクが始まったよ。

久しぶりのあゆみちゃんのメイクだった。

ダンスレッスンが続いたから女装で出掛ける事も無かったからメイクも昨日の社交ダンス用メイクを除けばの久しぶりだった。

あゆみちゃんの丁寧な指使いにウットリしてしまった。

廊下でみんなに見られているのにね。


でも、今までのあゆみちゃんとは違っていたんだ。

時々スマホの画面を見ながら手を動かしていたし、終始笑顔で楽しそうだった。

そしてメイクは終わったけど、まだ立たないでと言われて、黒髪ロングのウィッグを被らされた。

それをツインテールにしてヘアアイロンで巻き髪にしてもらった。

黒髪ロングのウィッグの経験はあったけどツインテールでしかも巻き髪は初めてで鏡で見せてもらったら、息を飲むくらいに可愛かった。


でもそれだけでは終わらずに両耳にイヤリングとネックレスをしてもらい最後に爪をピンク色に塗ってもらって可愛い指輪してもらってメイクは終わった。

最後に写真を撮らせてと言って正面と横を何枚か撮っていてあゆみちゃんは楽しそうだった。

僕は廊下の端にある鏡に自分の姿を写した。


普段のあゆみちゃんのメイクとは違って、目がパッチリで頰も赤いチークでツインテールの巻き髪はピンクのメイド服に合わせてまるでお人形さんの様だった。

アクセサリーのイヤリングもネックレスも指輪も可愛さに磨きをかけていたよ。

あゆみちゃんにお礼を言ったよ。

こんなに可愛くしてくれてありがとうとね。

でもあゆみちゃんはくすくす笑っていたんだ。

えーなに?と思ったけど、そのタイミングで教室内から集合の声が掛かり教室に戻った。


あゆみちゃんのメイクで可愛くなった僕を見て何か言われると期待していたけど、そんな事は無かったよ。

クラスのみんなの顔はこれから始まる喫茶店を成功させるぞ!と気合の入った顔をしていて、僕の姿なんて目に入っていない様だったよ。

そして高橋さんが今日の全体のスケジュールを説明し始めていた。

男女をABCの3班に分けて、そのうち2班は教室に残り店員として働き、残りの1班は休憩時間で各々学園祭の催し物を楽しみから、その時間で交代するからスケジュールを絶対に忘れない事を注意していた。


でも僕はそんな3班に分ける事なんて全く聞いていなかったので驚いたんだ。

それでミーティングが終わり壁の班分けとスケジュール表を見た。

でも班分けの所に僕の名前が見つからない。

何度見てもゆうなの名前は無かった。

それでエプロン姿の男子に聞いたんだ僕の名前が書いていない事にね。


そしたら「ゆうな君ならここに書いてあるよほらここに」ねと欄外に僕の名前をやっと見つけたんだ。

でも〝ゆうな君は客寄せ要員の為に休憩時間は特に決めませんと”と書いてあった。

僕だって体育館のライブや他のクラスのお店や上級生の催し物を見たかったのに.......。


それで喫茶店を仕切っている男子に聞いたんだ。

僕の休憩はどうしたら良いのか?をね。

そしたら、お店が混んで来たり疲れたら勝手に休んでも良いよと言われた。

えぇーと驚いたけど、それとこれを首から掛けてねと、何やら文字の書いてある2枚の紙に穴が開いていて紐で繋がれていた物を渡された。


なに?これ?と聞いたら、1Aの宣伝のためにこれを首から掛けるんだよと言われた。

駅とかで見た事があるけど、僕をサンドイッチマンにする様だった。

これも急遽昨日作ったと自慢げに言ってきたよ。

そのサンドイッチマンの文は

【1年A組では美味しいコーヒーとクッキーとケーキで皆様をお迎えします 】と書いてあったけどそれとは別に

【僕が女装選挙で1位になりました”ゆうな”です。投票ありがとうございました。明日のパフォーマンスも頑張ります】と書いてあった。


僕はその文を読んで嬉しいような恥ずかしいような気分だったよ。

でも断る事も出来ないから、これを首からぶら下げていれば良いんだねと言って了解したよ。

それでお客さんを向かえる体制を整えて開店時間になった。

生徒の親御さんや先輩方の姿が廊下に表れる様になり、各クラス忙しそうに動き出した。


ただ僕は廊下に立って、サンドイッチマンになったよ。みんなが作った宣伝文句が書いてある紙を読み上げて立っていた。

でも棒読みで読みあげていたら、教室内から怒られてしまったよ。

これも練習時間が欲しかったと思ったけど、もうしょうがないから習うより慣れよと頑張って繰り返したよ。


そしたら3年の先輩方が近寄ってきて「あなたがゆうな君だよね?」って聞いてきたから「ハイ僕がゆうなです」と言ったら。

嬉しそうに「私選挙で投票したんだよと」言ってきたから笑顔で「応援ありがとうございました」と言ったら、「ホントに女の子みたいにかわいーい!」って言われちゃって嬉しくてまた笑顔になっちゃんだ。


そんな事が続いて気づいたら先輩達に囲まれていて「記念に写真を撮っても良いか?」聞いてきて、僕も嬉しくなってさ、色々とポーズを撮られていたらサンドイッチマンの宣伝看板が邪魔って言われちぇって結局は外す羽目になったよ。

そしたら、気づいたらまたアイドルの撮影会みたいになっていたよ(笑)


一人づつ丁寧に笑顔で撮影対応していたら喜んでくれた先輩方が1Aの中に入ってくれて教室内は賑やかになってきて僕も役に立ったようで嬉しかったよ。

でもそこでコスプレをしている3年生の先輩を見たんだよ。

僕も詳しくないけど漫画とかアニメのキャラクターのコスプレ衣装の様だった。


それで、僕と自撮りをした先輩に聞いたんだ。

1年生と2年生は模擬店だけど3年生はクラス発表のみだったんだけど、高校生活最後の学園祭だから学園祭中は制服以外もOKになり、コスプレをするクラスもあるんだと優しく僕に教えてくれた。

その時はふ~ん3年生はコスプレする人も居るんだくらいにしか思っていなかったんだよね。

まだこの時にはね。


それで、お店も混んできたし僕も休憩を取りたくなったので、許可を取って休憩に入ったよ。

でもね廊下を歩いていると目線を感じるんだよね(笑)

あのメイド服を着てる奴は男だよ目線がきつかったよ。


それで廊下を歩いていたら保健室のドアが開いていて、中を覗いたら関根先生が忙しそうに書類を書き込んでいるようだった。

関根先生は僕の目線に気づいたようで「どうかしたの?」と優しく声を掛けてきたけど、メイド服姿だったから僕だとは分っていないようだった。


それで先生は、何か体調でも悪いのかな?と優しく心配そうに聞いてきたけど、

僕は笑顔で「先生わかりませんか?僕ですーゆうなです」と言ったら、「えぇー!ゆうな君!」って言って驚き、すかさずお尻を触ってきたよ。

そして、「この感触は確かにゆうな君だ」と言って笑い出して、「こんなコスプレもするんだと」聞いてきたので、一連の事情を話して納得してもらったよ。

でも「ゆうな君って女装するのがすきなんでしょ?」とか聞いてきたから、返答に困っていたら。


「先生!指から血がって」包丁で指を切ったと女子が駆け込んできたよ。

先生は大丈夫だよと優しく言って対応していたよ。

そして僕に「保健室って学園祭中は意外と忙しいの」と言って時間があったら1Aにも行きたいけどねとちょっと寂しそうに言っていた。

それで僕は保険室から出ようとしたら包帯を巻きながら笑顔で「ゆうな君1位おめでとう私も投票したよ」「明日も頑張ってねと」と言ってくれたよ。

僕も嬉しくなって「ありがとうございます」「明日も頑張ります」と言って保険室から出たよ。


そしたら、スマホにLINEの着信が届いた。

あゆみちゃんからで

【今何処ですか?】【直ぐに戻ってきて!】とメッセージが、なので

【何かあったの?】【直ぐに戻るよ!】と返信して1Aの教室に戻り始めたよ。


1Aの教室は長い廊下の端の教室で、僕は端から端まで歩く事になり早歩きで1Aの教室を目指したのだけど、廊下の端に今日の僕と同じようなピンクのメイド服にカチューシャをして白のニーハイに長い黒髪を巻き髪のツインテールにしている長身の女の人の姿を見つけた。

最初は、凄いこんな偶然もあるんだな位にしか考えていなかった.......でも1Aに近づくにつれてそっくりなコスプレが偶然ではない事に気づいたよ。


それは、1年生の下級生に囲まれて楽しそうに会話をしている”メイド服のコスプレをしたあかり先輩”だったんだ。


もう一瞬で全てを理解したよ。


今日、あゆみちゃんが遅れた理由もね。


おそらく、あかり先輩はあゆみちゃんと連絡を取り合って、自分と僕を同じようなメイド服のコスプレになるようにコーディネートしたのだとね。

そして今日、あゆみちゃんがちょっと遅れた訳もね。

きっと早朝にあかり先輩の家に行きウィッグやネックレスやイヤリングを受け取り巻き髪の方法とかを教わっていたのだとね。


それで、教室に近づいたらエプロン姿のあゆみちゃんは僕を見つけてくすくす笑っていたよ。

もう2人に嵌められていたのを理解したので諦めモードで、あかり先輩に近づいたよ。

あかり先輩は、下級生囲まれて楽しそうにお喋りしていたけど、目線では僕を捕捉していていたね。


それで、あかり先輩から僕に「あら可愛いメイドさんが居るのね!」と声を掛けてきたよ。

続けて「凄い!ピンクのメイド服のデザインはちょっと違うけど赤いチークのメイクもツインテールの巻き髪もネックレスもイヤリングも爪の色もピンクでみんなお揃いだね!」と笑顔で言ってたよ。

そして続けて「もしかして昨日の開票で女装&男装コンテストで1位になった1Aのゆうな君ですか?」としらじらしく聞いてきたよ。


もう僕は、やけくそになり笑顔で「あかり先輩ありがとうございます。僕がコンテストで1位になったゆうなです」

「今日は偶然かな?あかり先輩と同じピンクのメイド服でお会いする事が出来てとても嬉しです」続けて、あかり先輩を困らせてやろうと思い

「もし宜しかったら僕と2ショット撮影をお願い出来ますか?」と精一杯の可愛い声で言ったよ。


でも火に油を注ぐ結果になってしまったよ。


あの”あかり先輩”が断る訳も無くも嬉しがって僕と自撮りをしたよ。


お互いピンクのメイド服でそっくりのメイクと髪形で並んで写真を撮ったよ。

スマホを預けて指で♡を作ったり同じポーズで撮ってもらったりしたよ。

でも本当に楽しそうに写真を撮られていて僕もついつい楽しくなちゃったよ。


そんな事をしていたら先輩も疲れたのか1Aの喫茶店でお茶して休みたいって言い出してきたよ。  

でも僕と美味しいカフェオレを飲みたいって言ってきてさ。僕は一応は店員だから「それは無理です」と言ったんだけど。 

あかり先輩は困っている僕の手を引っ張って手を繋いで教室のドアを抜けたんだ。


みんなは驚いていたけど、あかり先輩は冷静にカフェオレを2つ注文。

続けて苺のショートケーキを注文したのだけど、現在製作中で1つしか残っていなくて「それなら1つで良いよと」言って、僕とあかり先輩は、ピンクのメイド服を着て同じような髪形とアクセサリーを着けて対面で座った。


僕らのテーブルの周りだけ異様な雰囲気になってしまったよ。

それを見て、これは何なの?これから何が始まるんだ?と不思議がって僕らを見ているエプロン姿のクラスのみんなと笑いを必死に堪えているあゆみちゃんだった。


カフェオレが出来上がり、カフェオレと苺のショートケーキがあゆみちゃんによって運ばれてきた。

あゆみちゃんは「ごゆっくり」と言って去って行ったよ。

僕はあまりの緊張で喉が渇いていたので熱かったけどカフェオレを一口飲んだ。

そして、僕は知っていたんだ。

あかり先輩は苺のショートケーキが大好きなのをね。


そしたら、あかり先輩もカフェオレを一口飲んで「美味しいね」と言ってから、フォークを持ち苺に刺した。

それをどうするのかな?と思っていたらさ、フォークに刺した苺を僕の口元に持ってきて、あ~んとしてきた。


えぇマジか!?と思ったけど先輩は笑顔だった。

僕はみんなが見ている前で恥ずかしかったけど、苺を食べたよ。

それからは先輩も食べてさ、結局半分づつ食べる事になったけど。

最後まで先輩のフォークで僕は食べさせられたよ(笑)


クラスの皆は、あかり先輩ってそんな事をするんだ!という目で見ていたけど、ケーキを食べ終わりカフェオレも飲み終わって「あー面白かった!」と言って笑い出した。

「ゆうな君そして皆さんゴメンナサイね」

「私一度で良いからこうゆうのやってみたかったの」と言い出した。

ちょっと重かった教室の雰囲気が一瞬で笑いに変わった。


でも無理やり笑っているみんなが居たのも事実だった。

続けて先輩は「私って生徒会副会長で堅いイメージがあるのも事実だけど、こうゆう学園祭の時には普段できない事をして楽しみたいんです。だから皆さんも普段出来ない事をして楽しんで下さいね。高校生活の3年なんてあっと言う間に過ぎるからね。楽しんだ者勝ちだからね」と言ってその場を閉めた。

皆から拍手が起きてあかり先輩も安心した様だった。


僕とあゆみちゃんは上手く逃げたねとアイコンタクトをしたよ。

それから、あかり先輩は希望者と自撮りををして楽しんでいたね。

僕もクラスのみんなから羨ましいとか言われたりしたけど、あかり先輩とあゆみちゃんに嵌められてしまってドキドキだったけど、あかり先輩とあゆみちゃんが楽しそうだったから良しとしたよ。


そして、あかり先輩はとても美味しかったですと言って名残り惜しいそうに1Aの教室を出て行ったよ。 その後、あゆみちゃんに「ゆうな君メイクを直すね」と呼ばれて廊下の端の踊り場に連れて行かれて僕は椅子に座らさせられた。


あゆみちゃんはメイクを直しながら小声で誤ってきたよ。

「ゆうな君ゴメンね。メイド服の事を先輩にLINEしたらね、私もメイド服を買ってゆうな君を驚かせてみようかな?って言ってきたのね」

「私もね面白そうだったから先輩の指示通りに動いたの」と申し訳なさそうに話してきた。

でもそのあゆみちゃんの姿が可愛くて可愛くて僕は

「大丈夫だよ」「僕は怒っていないよ」と言ってあゆみちゃんを安心させたよ。


そして「先輩も楽しそうだったし僕も楽しかったよ」

「先輩と同じようなメイクをしてくれてありがとうね」と言ったら、あゆみちゃんは微笑んでくれたよ。 そんな事をしていたらあゆみちゃんに声を掛けてくる人が居たんだ。

首からGUESTのストラップを掛けたダンスの先生と健太君だった。


あゆみちゃんは立ち上がって2人に挨拶をしたよ。

でも僕はまだ座ったままで2人はメイド服を着ているのが僕だとは気づいてはいない様だった。

なので僕は悪戯心が疼いてしまった。

そこで椅子から立ち上がり2人に挨拶をしたんだ。

精一杯の可愛い声を出して首をちょっと傾けて両手の人差し指を頰に当てて

「こんにちは先生・健太君、僕ゆうなです」と言ったよ。

2人共に口をぽかーんとして驚いていたよ。


それで、すかさずあゆみちゃんが事情を丁寧に説明してくれたよ。

でもね、健太君が「ゆうな兄ちゃんってやっぱり僕の姉ちゃんよりも可愛いよね」と言って笑っていたし

先生は僕らを見て「やっぱり2人ってお付き合いしているんだね」と言ってきたけど、あゆみちゃんは苦笑いで否定していたよ。

今日の最後のレッスンの約束をしてその後、2人は1Aの喫茶店に入ってくれてお茶とケーキを楽しんでくれたよ。


結局、僕は他の催し物を楽しむ事をせずに客寄せを頑張ったよ。

1Aの喫茶店にはお客さんがひっきりなしに入ってくれて、クラスのみんなから喜ばれたよ。

大変そうだったけどね。

14時前には用意したコーヒー豆や食材が終わってしまい最後のお客さんが退店して1Aの喫茶店が閉店になったよ。


クラスのみんなはお客さんが沢山来てくれて大変だったけど楽しかったねと話しながら掃除をしたり洗ったカップを拭いていた。僕は更衣室で制服に着替えてトイレでメイクを落として教室に戻ったよ。

それで高橋さんにこのピンクのメイド服を返そうとしたら「ゆうな君が気に入っているようだし、返してもらっても困るからあげるよ」と言われてしまった。


僕も貰っても困るよと言ったけど、結局貰う事になったよ。

正直、嬉しかったよ(笑)


そして、あゆみちゃんと一緒に最後のレッスンに向かったよ。


歩きながら話した話題は当然の如く僕のピンクのメイド服だったよ。

そして再びあゆみちゃんが誤ってきたよ。

僕とあかり先輩がメイド服で遭遇するのが楽しみで今日が待ち遠しかったと告白された。

でも、あかり先輩が僕を見て暴走するのは予想外だったけど、先輩らしくてゆうな君には申し訳なかったけど面白かったと笑顔で言ってきた。


それと、ピンクのメイド服の2ショットは羨ましかったと告白された。

だからメイド服を貰ったから今度はあゆみちゃんがメイド服を着て、また先輩にもメイド服を着てもらったらどう?って言ったんだけど。

それも良いんだけどね、私も先輩みたいにゆうな君と同じメイド服を着て自撮りをしたいと可愛く言ってきて、僕をほっこりさせていたよ。

そんなあゆみちゃんが可愛かったよ。


でもね、駅前のビルに近づくにつれて、もう放課後にこの道を2人で歩く事は無いんだねと話していたら、しんみりモードになってきたよ。

それで最後のレッスンを受けたよ。


練習着を着て先生とみゆきちゃん姉弟の3人の前で一通り踊って見せた。

3人共に拍手してくれて先生は「始めはどなるのか心配だったけど2人共に良く頑張ったねと」と褒めてくれた。

みゆきちゃんは「ここまで頑張ってくれて嬉しい」「明日も頑張ろうね」と

健太君は「明日で終るのは勿体無いから続けようと」と言ってきて嬉しかったよ。

実はあゆみちゃんと社交ダンスを続けられたら良いねと話した事があったから、続けたらと言われて嬉しかったね。


でも続けるかは即答は出来なかったね。

あゆみちゃんの放課後は薬局の手伝いがあったからね。

それで、僕らは3人に丁寧にお礼を言った。

そしたら僕らだけでなく、みゆきちゃん姉弟もちょっと涙目になった。

そこで、先生が泣くのはまだ早いよ。涙は明日まで我慢しようと言って笑顔で最後のレッスンは終わった。

ビルの階段を下りながら、あゆみちゃんと話した。

またこの階段を登りたいとね。


帰宅後、布団に横になっていたらあかり先輩からLINEが届いた。

LINEを開いたら予想通りにピンクのメイド服の画像が何枚も。

どの画像のあかり先輩の笑顔が眩しかった。

本当に楽しんでいるのがわかる笑顔だった。


そして最後にこんなメッセージが

【同じメイド服で驚かせてゴメンね】

【とても思い出に残る学園祭の初日になったよ】

【明日はあゆみちゃんと共に楽しむんだよ】とあった。

あかり先輩らしいLINEでほっこりした。


明日も何があっても楽しもうと思いながら寝てしまっていたよ。




読んでいただいてありがとうございます

新章に入り、あかり先輩が暴走したお話しでした

面白かったですか?

次回は踊ります

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