表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/17

 保健室で初めてのナプキン

でも、まだ少し出血してるみたいで、先生が困った顔。

「どうしようか……あ、そうだ。ナプキンを使いましょう。出血を吸収するのよ」。


ナプキン? 僕は聞いたことあるけど、何それ? って思った。

先生は棚を探すけど、「あれ、ストックがないわ。

女子たちが勝手に持ってっちゃうのよねー」ってため息。


それで、パーティションの外にいるあかり先輩に声をかけた。

「あかりちゃん、予備のナプキン持ってる?」

「教室に戻ればありますけど……」って、先輩の声。

保健室のドアが開く音がして、先輩が走り去る足音が聞こえた。


しばらくして、あかり先輩が息を切らして戻ってきた。

ポケットから四角いパッケージを取り出して、先生に渡す。

先生が説明を始めた。「女性が生理の時に使うのよ。

ショーツに貼って、経血を吸収するの。CMとかで見たことあるでしょ?」


ああ、あのピンクのパッケージのやつか。

男の僕がそんなの使うなんて、想像しただけで胸がざわついた。

でも、選択肢がない。


先生が付け方を教えてくれるけど、ここで問題発生。

僕のパンツじゃナプキンが固定できないんだって。

保健室にも予備のショーツもない。


それを聞いていたあかり先輩が、「私が外に出て買ってきますよ!」って、

保健室から飛び出していった。

関根先生は「いい先輩ね、あかりちゃん。頼りになるわ」って、

感心して「やっぱり生徒会副会長ね」と微笑んだ。


15分後、先輩が紙袋を抱えて戻ってきた。

先生が中身を見て、「随分可愛いの買ってきたわね」って、くすくす笑う。

先生が付け方を丁寧に教えてくれて、僕に穿かせてくれた。

あかり先輩が買ってきたのは、普通のショーツじゃなくて、

ナプキン専用の可愛いピンクのやつ。

先生が「これならフィットするわよ」って。


初めての感触は、信じられないくらい優しかった。

お尻の大事な部分をふかふかのナプキンが完全に覆ってくれて、安心感がすごい。

ショーツの上から触ってみたら、厚みがクッションみたいで、守られてる感じ。

なんでもっと早く相談しなかったんだろう?


でも女子は生理の時、こんなものを使ってるのかと、ぼんやり思った。

でも、先生が注意を言った。

「このナプキン、厚いからズボン穿いたらラインが出ちゃうかも。注意してね。

それとナプキンって1枚だけじゃ駄目なのよ定期的に交換するのよ。

だから薬と一緒に買って欲しいんだけど。」



読んでくれてありがとございます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ