2人だけでの帰り道で
そしてあゆみちゃんと2人で更衣室へ行った。
このままj女子の制服のままで帰れる訳も無く着替える為にね。
勿論別々の更衣室だよ。
初めにあゆみちゃんが僕の制服から自分の夏服に着替えて、
僕の制服を袋に入れてドアを少しだけ開けて手渡しして、
袋開けて着替えようとしたら、またメモが入っていた。
僕が上書きしたメモにさらに上書きしてあって
「ゆうな君の制服を着れて嬉しかったよ」「コンテスト頑張ろうね♡」と書いてあった。
僕は胸が熱くなってしまった。
更にメモに上書きしてあゆみちゃんの冬服を丁寧に畳んで袋に入れた。
着替えが終わって更衣室の前にはあゆみちゃんが立っていて、
手にはクレンジングオイルを手に持っていて渡された。 流石に男子制服でメイクは可笑しいからどうしようと思っていた所に嬉しかった。
僕はトイレに入りメイクを落とした。
まさか高校の男子トイレで女装メイクを落とす事になるとは思いもしなかったけどね。
それで2人で教室に戻ったら、あんなに騒いでいた女子達は誰も無かった。
教室には西陽が入り、教室内を赤く照らしていた。
僕らは通学鞄を手に取り学校を出た。
赤い夕日の中で肩が触らない距離で歩き出した。
話のネタは先輩の暴走だったよ。お互い笑いながら歩いていたら。
冷たい風が吹いてあゆみちゃんがくしゃみをした。
僕が「寒いの?」って聞いたら「うん、ちょっと寒いね」と答えたので、
僕は自分の冬服の上着を脱いであゆみちゃんに着させた。
あゆみちゃんは嬉しそうに僕の冬服の上着を着て再び歩きだした。
そうしたら「やっぱり暖かいね」「これゆうな君の匂いがする」って言うんだ。
恥ずかしかったけど嬉しかったよ。
そしてまた歩き出したけど
また冷たい風が吹いて今度は僕がくしゃみをしてしまった。
お互い目を合わせて笑ってしまった。
そしたらあゆみちゃんが僕の上着を脱いで渡してきた。
「大丈夫なの?」って聞いたら
「大丈夫、平気だよ」「だって自分の冬服持ってるもん」と手に持っていた袋から上着を取り出して着だした。
そしたら僕が再度上書きしたメモが袋から地面に落ちた。
すかさず拾うあゆみちゃん。
何が書いてあるのか気になっているようでメモを読もうとしたので、
「駄目ここで読まないで」「お願い!」と言ってしまった。
それじゃあ「帰ったらで読むね」と笑顔で言って上着のポケットに閉まってくれた。
それ以降は冷たい風のせいで自然と体が近づき手を繋いで歩いていた。
辺りはすっかり暗くなっていた。
でも終始あゆみちゃんがリードしていて、どうみても遠回りをしているように思えた。
僕はその事には触れずに歩き話し続けた。
そしたら、人気のない路地であゆみちゃんが突然立ち止まった。
僕は何?とあゆみちゃんを見たら、俯いて目を瞑っていた。
頰が少し赤く、息が浅く乱れているのがわかった。
あゆみちゃんの体がわずかに震えていて、僕の胸がドキドキと高鳴る。
僕はちょっと驚いたけど、意を決して僕の方が背が低いからつま先立ちになり、体を近づけた。
心臓の音が耳に響く中、ゆっくりと顔を近づけると、あゆみちゃんのまつ毛が微かに揺れて…
繋いでいるあゆみちゃんの指が、更に強く握り返してきて
あゆみちゃんの香りが、制服から優しく漂ってきて、今日の全ての興奮が一気に蘇る。
あと少し、唇が触れそうというところで……スマホが震えた。
しかもお互い制服の胸ポケットに入れていたスマホが同時に震えた。
それも直ぐに止まると思ったら、ずうっと続くんだ。
僕らは体を離し笑い出した。
あかり先輩からのLINEの着信だと分ったからだ(笑)
「もう、先輩のタイミング完璧すぎ……」
あゆみちゃんが「クスクス笑いながら」言って、僕の肩に軽く寄りかかる。
中断された余韻が、甘く胸に残って、僕の頰も熱くなった。
この瞬間が、今日の夢のような一日を締めくくるのにぴったりだと思ったよ。
それで僕のスマホでLINEを開いた。
LINEには僕とあゆみちゃんの女装&男装の画像が何枚も添付されていた。
それを1枚1枚見て楽しんだ。
「先輩ありがとう」って返信してね。
それであゆみちゃんを家の薬局まで送って行ってから僕は帰宅した。
夕食後、先輩からのLINEの画像を見て、
僕の念願だった自分の高校の可愛い女子制服をしかもあゆみちゃんの制服を学校内で着れた喜びを感じていたら、
あゆみちゃんからLINEが届いた。
上書きしたメモの返事だった。
内容は恥ずかしいからここには書かないでおくよ。
それと暫くして再びあゆみちゃんからLINEが届いた。
「言おうか言わないか迷ったけど、やっぱり言うね」
「明日ゆうな君にプレゼントを贈るよ」と書いてあった。
僕は既読だけで返信はしなかった。
夜、布団の中に入ったけどなかなか眠れなかった。
放課後の出来事が強烈過ぎてね。
寝ながらあかり先輩からのLINEの画像を見て振り返った。
僕があゆみちゃんの制服を着ている画像を何度も見ては嬉しくてニヤついてしまった。
男装のあゆみちゃんも男装の麗人って感じがして良かった。
でも気づいたらスマホを握りしめながら朝になっていた。
翌日は、やっと6月らしい暑くなりそうな日だった
高校に行ったら教室内は僕とあゆみちゃんの話で盛り上がっていた。
早く帰った男子達からは生で”あかね”の姿を見たかったよと言われ
やっぱりお前は女なんだろ?とか言われたよ。
そしてその様子を見ていた隣の席のあゆみちゃんも面白がっていたけど、こっそりプレゼントを渡してくれた。
ノート位の大きさの紙袋にメモが貼りつけてあり、メモを読んで僕は愕然として顔が赤くなってしまった。
メモには
【昨日ね階段で転びそうになった時にね私の位置からは
ゆうな君の白のショーツだけでなくナプキンも見えていたんだよ
私ね恥ずかしくて昨日は言えなかったんだよ
でもやっぱり見えたら不味いしこれからの事を考えて
黒のスパッツをあげるよこれからはスカートの時は万が一を考えて穿いてね♡】
と書いてあった。
あの転びそうになった時に見えていたなんて…でも、あゆみちゃんが気遣ってくれて、秘密を共有してくれるのが嬉しくて、複雑な気持ちになった。
それを知った僕は、一瞬で顔が熱くなって、言葉が出ない。額から汗が出てきた。
見えていたなんて…でも、あゆみちゃんの優しさが嬉しくて、さらに胸が熱くなってしまったよ。
メモを読み終えてあゆみちゃんを見たら、あゆみちゃんも恥ずかしそうに顔が赤くなっていた。
僕は「ありがとう大事にするね」と一言いうのが精いっぱいだった。
でもあゆみちゃんが小さく「ごめんね…でも、コンテスト一緒に頑張ろう」と言ってくれたのが頼もしかった。
本当にあゆみちゃんで良かったと思ったよ。
だけど、そんな僕らに女子クラス委員の高橋さんが近づいてくる雰囲気で
僕らに何か連絡事項があるようだった。
おそらくは僕らのコンテストの事だと思い僕は落ち着けと冷静を取り戻す様に努力し。
スパッツの袋を鞄に入れて僕は心構えをした。
読んでいただいてありがとうございます
あゆみちゃんとの更に絆を深めたゆうな君でした
まだコンテストの大変さを知らない2人でした
次回から本格的にコンテストに向けて新しい試練が始まります。




