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ゆうな君クラス代表になる

今回から学園祭の準備編になります

季節は進んで、衣替えの6月になった。

僕の高校では、6月の半ばくらいまでなら冬服と夏服のどちらでも良かった。

今年はまだ暑くなくて、冬服の生徒も多い6月の初め。


ホームルームの時間に、女子クラス委員の高橋さんから、7月の夏休み前に行われる学園祭の催し物について、重大発表があった。

「とりあえず、この動画を見て欲しい」 そう言って、教室のモニターに動画を流した。

その動画には、あかり先輩が1人で語っている姿が映っていた。


堂々として、生徒会副会長らしい話し方のあかり先輩だった。

「1年生の皆さん、こんにちは。生徒会副会長のあかりです。

1年生の皆さんは初めてのお知らせになるかもしれませんが、我が高校の学園祭の伝統の行事をここで発表させていただきます。

それは、1年生クラス対抗の男子による女装コンテストです。 このコンテストは、まずは女子の制服を借りて着て、写真部の手によりポスター用の写真を撮影してポスターを制作します。

その出来上がったポスターを選挙用の掲示板に貼り、校内各所に掲示します。

その後、生徒と先生方の投票により投票を行い、順位を決めます。

1位から最下位まで持ち点を持ち、学園祭本番で体育館のステージで90秒の自由なパフォーマンスを行い、

生徒と先生方の拍手の量で順位をつけて、1位から点数をつけて選挙での点数と合計して優勝者を決める壮大なコンテストです。

その伝統ある女装コンテストですが、今年で15年目にあたり記念大会として、

今年は女子による男装コンテストも行う事として、

1年生クラス対抗女装&男装コンテストの発表をここに宣言します。」


モニターのあかり先輩は、淡々と発表した。

僕らが知っているあかり先輩とはちょっと違う、真面目なあかり先輩の姿がそこにあった。

でも、動画の最後に「

1年生の皆さん、頑張ってください。そして楽しんでください」と言った笑顔は、いつもの笑顔であった。

モニター越しだったけど、絶対に僕を見ているのがわかった。


その動画の後に、女子クラス委員の高橋さんから追加で発表があった。

男装が加わっても、コンテストの方法は動画の通りに選挙と90秒のパフォーマンスは変わらないと。

それで、ポスターの撮影日が決まっているので、出来れば今からでも最低でも女装だけは決めたいと発表を閉めた。


そこで、クラス委員の中澤君から「女装&男装に誰か立候補する人はいませんか?」

教室中がザワザワした。

隣の席のあゆみちゃんが、僕の方を見て笑顔で「ゆうな君やれば」って口が動いている。

正直、僕は立候補したかった。心の底からね。

だって、女子の可愛い制服を堂々と着れるのに。


でも、立候補する勇気は無かった。

そんな時に、男子の誰かがクラス委員の中澤君に言った。

「女装って事は、背の低い奴が良いよな」

「このクラスの男子で1番背の低いのは誰だっけ?」 と言った後に、

視線を感じた。教室の1番後ろの席の僕に皆の視線が集まるのを感じた。


僕は首を横に振った。そして振り続けた。

隣の席のあゆみちゃんの口は「おめでとう」と動いていた。

そこで僕は立ち上がって「嫌だよ」と言ったけど、


中澤君から「ゆうな君が立候補してくれました」

「他に立候補する人はいませんか?」

「いないみたいなので、ゆうな君で良いと思う人は拍手をして下さい」

とクラスの満場一致の拍手だった。

中澤君から「女装はゆうな君に決まりました」

「みなさん、拍手でお祝いしましょう」

パチパチと拍手が続いた。


でも僕は内心嬉しかった。本当に嬉しかった。

僕は一応困った顔をして「何で僕なんですか!」と言ってみたけど、完全に無視されて。

高橋さんから「男装の方の女子は、女子だけ放課後に残ってもらって相談したいのでお願いします」と、

ホームルームは終わり、クラスの男子達は僕の所に来て「女装頑張れよ」とか「楽しみにしてるぜ」とか言って教室を出て行った。

隣の席のあゆみちゃんは「おめでとう」と言って肩を叩いてきた。


僕は帰宅した。

先輩に報告しようと思ったけど、先にあゆみちゃんに女子だけ残ってどうなったのかが気になりLINEした。

そしたら、「それは明日のお楽しみだよ」と返信が。

男装は決まらなかったのかと思い、先輩への報告は止める事にした。



読んでいただいてありがとうございます

今回から学園祭の準備編になります

女装コンテストのクラス代表に選ばれたゆうな君に色んな事が起こります

大変面白いので楽しんで下さい

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