あゆみちゃんは○カップ⁉
なんちゃって制服の試着を終えた翌日の金曜日、昼休み。
僕とあゆみちゃんに同じ内容のちょっと残念なLINEが届いた。
【ごめん! 明日のプリクラデート、私行けなくなった】
【バスケ部の県大会応援の手伝いに行くことになっちゃった】
【2人に謝るね】
【2人だけでプリクラデートに行ってきて】
【土曜日は朝早く家を出るけど、合鍵で入って良いから】
【あゆみちゃんにメイクしてもらって楽しんできてね】
隣の席のあゆみちゃんと同じ内容のLINEを読み終わり、
お互い顔を突き合わせて、
どうする?みたいな顔をしていた。
でも直ぐにあゆみちゃんの方から笑顔で
「何時に集合する?」って聞いてきた。
だから僕も笑顔で答えた。
土曜日の朝が来た。
ドキドキの2人だけのデートの朝。
僕は女装用のブラをバックに入れ、
いつもの様にショーツとナプキンと予備のナプキンを数枚入れて家を出た。
途中であゆみちゃんと合流して先輩の家を目指す。
今日のあゆみちゃんのメイクはバッチリ決めていた。
学校のナチュラルメイクとは違って別人の様だった。
くびれショートのヘアとメイクがバッチリ合っていて可愛かった。
先輩の家に着き、合鍵で中に入る。
するとリビングのテーブルに綺麗に畳まれたなんちゃって制服とは別に
手書きのメモ書きがあった。
今日の指示書だった。それもお互い別の指示書。 僕の紙には
・デートコースの指示と
・短いスカートをあまり意識しない事
・あゆみちゃんをしっかり守ってやる事
・2人で楽しんできてね♡
あゆみちゃんの紙を見ようとしたら
「見ちゃダメ!」って見せてくれなかった。
それで、あゆみちゃんは部屋を出て、
僕はブラを着けて制服を着て、
あゆみちゃんに「中に入って良いよ」と声をかけた。
あゆみちゃんは少し緊張している雰囲気だったけど、
先輩と同じくらい上手いメイクをしてくれた。
鏡を見せてもらい、自慢げな表情が可愛かった。
そして僕が部屋を出て、あゆみちゃんが着替える。
ドキドキが始まった。 入室許可が出てドアを開ける。
ヤバイ位に可愛いあゆみちゃんが立っていた。
ちょっと恥ずかしそうに頬を赤くして緊張した感じが良かった。
大きな鏡の前に2人で立つ。
僕よりもちょっと背が高いあゆみちゃんが
本当のお姉さんの様に見えてにやけてしまう。
あゆみちゃんの提案で2人で自撮りして先輩にLINEしようと。
自撮りだから当然、体や顔が近づく。
3人ならばそんなに意識しなかったのに、
いざ2人だけでの自撮りになると緊張してしまって
なかなか笑顔にならない2人がいた。
それでも何枚か撮影して先輩にLINEする。
直ぐに返信が届く。
【もしかして2人だけで緊張しているの? デート楽しんできてね♡】
先輩から貰ったいつものデート用のバックの中身をチェックして、
鍵をかけて先輩の家を出て駅に向かって歩き出した。
歩き出すとやっぱり膝上の短いスカートだから風で足がすーすーする。
それをあゆみちゃんに言ったら、
ちょっと驚いた顔で
「スカートとオシャレは女の子だけの特権だから我慢だよ、
その内に慣れるから大丈夫」と笑顔で返してきた。
膝下のスカートやワンピースには慣れていたけど、
膝上のスカートの世界は大きく違った。
そしてちょっと強い風が吹くと怖かった。
あゆみちゃんは慣れた感じで風が吹いても動じなかったけど。
女子達はこんな感じで学校に行ったり授業を受けているんだと思った。
女の子は凄い。
可愛いは麻薬だと思った。
それであゆみちゃんの方から手を繋いできた。
僕は驚いたけど手を繋いで歩き続けた。
実はこれは先輩からの指示書に書いてあったと
後になって教えてくれた。
あゆみちゃんの手は柔らかく暖かった。
でも冷静に考えたんだ。
僕は同い年の女の子と手を繋ぎデートをしている事を。
そんな事は初めての経験だった事をね。
低身長の僕が同い年の女の子とデートなんて想像すら出来なかったからね。
先輩と手を繋いで歩いた事はあるけど、
先輩は年上のお姉さんだから緊張はしたけど直ぐに慣れた。
でも同い年の可愛い女の子と手を繋いでデートしている現実に
驚いてしまった。
緊張でその時の会話は殆ど覚えていないんだ。
それでも駅近のいつものたい焼き屋さんが見える頃には冷静になり、
いつもの様にたい焼き屋さんの店長さんに挨拶をする。
店長さん「今日はあかりちゃんはお休み?」
あゆみ「今日は私達2人です」
店長さん「今日は色違いのコーディネートで2人共に可愛いよ」
「帰りに寄りますから」と挨拶して、駅に着き電車に乗った。
モールまでは電車で2駅で約12分。
モールに着くと、あゆみちゃんが先輩の指示だと言って
先輩の行きつけの下着屋へ直行。
先輩の手配でお店の方に連絡がいっていて、
可愛い知り合いが買いに行くから宜しくと。
年齢とサイズも知らせてあるから心配は無いよと指示書に。
あゆみちゃんも本格的な下着屋さんは初めての様子だった。
僕は少しだけ先輩面であゆみちゃんの手を引っ張って入店した。
あかねの顔を覚えてくれた店員さんが僕を見つけてくれて
「いらっしゃいませ」「話は伺っていますから」と
あゆみちゃんを奥の試着室へ案内した。
僕は閉められたカーテンの横で立って待っていた。
カーテンの中からあゆみちゃんと店員さんの声が響く。
店員「今までのブラではアンダーもトップもきついですね」
あゆみ「最近少しきつくなった感じがしてたけど……」
店員「アンダーを広げてカップも2カップ上げましょう」
店員「これだとアンダーもきつくないし胸の膨らみも自然だし谷間もくっきり出ますから」
あゆみ「ホントだ胸も楽だし谷間も凄い」
あゆみ「これサイズはいくつですか?」
店員「E75ですね」
あゆみ「えぇ!Eカップ!」
店員「これがCカップだから2カップアップですね」
僕の心臓の鼓動は速くなった。
あゆみちゃんはEカップなのか……と。
そして
店員「お連れ様にも見てもらいましょうか?」
僕はハッとしたけど、カーテンは開かなかった。
残念なのか、でもホッとしたよ。
あゆみちゃんは新しいサイズのブラ2枚を選んで籠に入れて、
僕と店内を歩きショーツを2枚選んだ。
この前は僕の下着だったけど、
今日はあゆみちゃんの下着を選んでいる。
これからあゆみちゃんが着ける下着を。
あゆみちゃんは楽しそうだったけど、
僕は恥ずかしくなってしまい終始俯いていた。
やっぱり下着屋さんは慣れないね。
あゆみちゃんは会計を済ませて
新しいブラを着けるために再び試着室に入った。
僕は恥ずかしかったから、その前に店外に出て
モールの通路で待っていた。
店から出てきたあゆみちゃんは
自身に溢れる感じがして、
気持ちバストラインも上がって見えた。
正直、本物の胸が羨ましかったよ。
あゆみちゃんに
「良かったねCからEになって」と半分冗談交じりで言ったら、
恥ずかしそうに「聞こえていたんだ」と頬を真っ赤にして俯いてしまった。
無茶苦茶可愛かった。
今度は 僕から手を出しあゆみちゃんの手を握って
「行こう」と言って歩き始めた。
腕越しにあゆみちゃんの心臓の鼓動が聞こえてくるくらいに
2人共にドキドキしながらプリクラコーナーを目指していた。
読んでいただいてありがとうございます
2人だけでドキドキのデートなのに下着屋さんに行ってしまった
次はプリクラだ!




