椅子に血がついてた日
痔で悩む男子高校生が椅子に血をつけてしまい……
学校一の美人先輩に秘密を見られて――
「私の妹になってくれない?」
ナプキンから始まる、甘々でちょっと恥ずかしい女装生活が始まります。
※痔描写・ナプキン描写・ちょっぴりエッチ要素あり
※ほのぼの甘々百合です
僕は高校1年生。
名前はゆうな。 女の子みたいな名前だって、時々からかわれるけど、
別に気にしてなかった。
実際、15歳なのに身長が158cmしかなくて、
顔立ちも中性的で、髪も肩くらいまで伸ばしてるから、
小学生の頃は女の子に間違えられることなんて日常茶飯事だったよ。
でも、そんなのどうでもいいと思って、
学校には普通に通ってた。
僕の心を占めてるのは、もっと深刻な悩みがあったから。
それは、15歳なのに痔持ちだってこと。
肛門から出血するんだ。 最初はただの擦り傷かなと思ってたけど、
だんだんひどくなって、トイレのたびにトイレットペーパーが真っ赤になる。
痛いし、怖いし、何より恥ずかしくて親にも相談できなかった。
病院なんて、絶対に行けない。想像しただけで顔が熱くなる。
学校では、そんな秘密を抱えてるせいで、
クラスメートから暗くて目立たないヤツだって思われてた。
いじめられるわけじゃないんだけど、
面倒くさい仕事がいつも僕のところに回ってくるんだ。
「ゆうな、掃除当番手伝って」って。
僕、断れない性格だから、いつも引き受けてたよ。
隣の席のあゆみちゃんは、そんな僕を時々心配そうに見てくれるけど、
彼女の家が近所の薬局だって話は、なんとなく耳に残ってる。
いつか、相談できたらいいな……なんて、ぼんやり思うくらい。
そんなある日、放課後の学園祭準備で、
生徒会の会議に出席することになった。
会議室は熱気でむわっとしていて、
先輩たちの討論が延々と続く。
テーマは学園祭のブース配置やタイムテーブルで、
「ここに屋台を置いたら混雑する」「いや、むしろ活性化するよ」って、
熱い意見が飛び交う。
僕は隅っこでメモ取ってるふりして、ただ座ってるだけ。
でも、座ってる時間が長すぎて、お尻が悲鳴を上げ始めた。
痔の部分がジンジン痛んで、出血が止まらない。
汗が額ににじむ。
ようやく会議が終わった瞬間、
立ち上がろうとしたけど、足に力が入らない。
だって、立ったら椅子に血がついてるのがバレるから。
僕は下を向いて、俯いて固まってた。
読んでくれてありがとうございます
長く続くので楽しんで下さい




