マゴッタ chapt 7 Mambo!
こんにちはkzfactryです。今回は話を広げすぎ(?)た挙句途中でキャラクターを増やしてしまったせいでかなり時間がかかってしまいました。相変わらず稚拙な文章ですが、のんびり楽しんでいただければ幸いです。
kzfactry
マゴッタ chapt7 Mambo!
ぱちくり
サーメNYANが目覚めた。ここは珊瑚礁のお部屋。サーメNYANのお部屋だ。今日はオレンジ色の珊瑚礁で御就寝だったらしい。もうすっかり日は高いが寝坊助のサーメNYANにしては早いお目覚めなのか?
ぷるぷるっ
サーメNYANはドリルのような頭を一振りすると、てけてけと歩き出す。行き先は
『サーメNYANサン、オハヨウゴザイマス』
フリッジマゴッタの挨拶。…ん?何か見たような流れだが、デジャブ?
『フリッジマゴッタ、カラマヨカズンコは出来てるにゃん?』
…タマゴ達は行動パターンまで仲良しらしい。それにしてもとてもマニアックな食べ物のような?と言うよりフリッジマゴッタはそんな通な食べ物まで作れるのか?
『マダアジガシミコンデマセン、オヒルゴハンマデオマチクダサイ』
サーメNYANの目が渋ーい細目になった。だが仕方ない、グルメのサーメNYANとしては味が染み込む前に食べるなんてことは出来ない。仕方ないのでお昼まで時間を潰すことにする。さらに寝るのか?サーメNYANの特殊能力“一日中寝ていられる”を発揮するのか?
キョロキョロ くんくん
今日の時間潰しはマゴッタとWooちゃんに決めたようだ。匂いを探って二人の居所を探すとどうやらリビングに居るようだ。
クルクル クルクル ギュゥーーーーーーン!
マゴッタスピン。凄い勢いで回っている。この間のマッシロコンフェでの出来事でスタミナの無さを感じたマゴッタがマゴッタスピンの特訓をしている。凄い。…サンカクベイスのスターを目指すのか?そばでWooちゃんが応援している。
じ〜〜〜 ギュゥーーーン! ギュンギュン! こてん
あらら、マゴッタより先に見ているWooちゃんの方が目を回して倒れちゃった。さすがマゴッタスピン。
ニッコニコ
サーメNYANはマゴッタとWooちゃんを見ているだけで楽しい。…が、長続きしない。
うとうと
…二度寝の準備かな?
ころん
あらら、横になってまたお尻時計を作り出した。十時三十分。朝起きるのには遅い時間だがお昼には早い。よってサーメNYANは自然と眠りに落ちた…ら
チャッチャチャチャッチャ チャッチャチャチャッチャ♬
チャッチャチャチャッチャ チャッチャチャチャッチャ♬
チャチャチャチャチャ! チャチャチャチャチャ!♬
タタタ、タタタッ!♬
ものすごく軽快な音楽と共に走って来たのはフォンマゴッタ。ちょうど寝ようとしていたサーメNYANは渋ーい薄目になった。汗を拭いていたマゴッタがマゴッタフォンに出ると
『Mambo!!!』 キーーーン!
思わずマゴッタの耳の辺りの殻にヒビが入る。すごい音量。
『たしけてぃ〜〜〜!マゴッタ〜〜〜!!とぅまらん〜〜〜!』
マゴッタに救いを求めるか弱き女性の声が!?この声は?
『…KB佐藤さん?シーサーキングダムの?』
マゴッタが聞き返した。特徴のある地元言葉を覚えていたのだ。えらいぞマゴッタ。…か弱き女性は言い過ぎかもしれないが、女性がマゴッタに救いを求めているのは間違いない。
『KB佐藤さん、どうしたの?大丈夫!?』
『Mambo!!!』 キーーーン!
何か大変なことが起きているらしい、マゴッタが殻を壊されないように気をつけながらKB佐藤さんの話を一生懸命聞くが、一定の間隔で“Mambo!”と発せられる音波攻撃とシーサーキングダム土地言葉のおかげで中々状況が掴めない。と言うよりこのままではマゴッタの全身の殻を破壊されそうだ。
__かろうじてわかったのは
“ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジング“ 場所?
“RUIジャアナ“ 場所?
“NOリングス“ 場所?
“Mambo“ 呪文?
“KB佐藤さん“ 友達♡
だけである。???とにかくマゴッタに救いを求めているのだから応えないわけにはいかない。KB佐藤さんが待っている。
ゴーーーーッ!!
マゴッタの目が完全に炎になった。やる気MAX。しかし
『サーメNYAN、ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングって?』
指を咥えながらサーメNYANに聞く。こう言うオトナの知識は全面的にサーメNYANに頼っている。可愛い。
『ジパンからはとっても遠いにゃん。アーステラさんの背中の方。行くにはとっても時間がかかるにゃん…』
サーメNYANも残念そう。
『アーステラさんの背中の方…』
ちょっと考えていたマゴッタだが、すぐにピンときてフォンマゴッタに話しかける。
『フォンマゴッタ、Hシスターズを呼んで!!』
*
『マゴッタちゃーん、ひさしかぶい〜〜〜!♡』
ハウスマゴッタの前に現れたのはちょっと背の高いロケット花火(?)の妖精さん。三姉妹だ。Hヒイちゃん、Hフウちゃん、Hミイちゃんの三姉妹。背が高いと言ってもせいぜいマゴッタより頭一つ高いくらいである。
『早かったね、有難う!』
『今日はSEEDアイランドじゃなくてジャンクサにおったでね、わっぜか早かったもす』
一番お姉さんのHヒイちゃんがにこやかに応えてくれる。…ちょっと言葉は難しいが。取り敢えず緊急事態なのでWooちゃんに頼っている時間が惜しい。マゴッタは優先順位がわかる子なのだ。
それにSEEDアイランドとシーサーキングダムはパイナフェリーの航路上でご近所さんらしく、シーサーキングダムトリオとHシスターズは友達同士らしい。三人ともKB佐藤さんの事を聞いてすごく心配そう。
『ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジング、RUIジャアナ、NOリングスで場所わかる?』
Hヒイちゃんはちょっと考えていたが、
『よかど、アーステラさんの背中の方だせん?いっとっまっちゃい』
Hヒイちゃんはそういうと足元の草をちょっと毟って
ひらひらっ
それをじっと見る。どうも風を読んでいるようだ。プロゴルファーみたいで格好良い。するとハウスマゴッタの頭頂部にあるフックにロープを三本通す。HフウちゃんとHミイちゃんにも渡すと
『マゴッタちゃんわっぜかせしこってごあんど、よろっでひっとべ!』
『Hヒイあねじょ、ハウスマゴッタさん汚るっでだいじょっかな?』
『せしこってるけだいじょがよ。いっど!』
そうHヒイちゃんが言うとHフウちゃんとHミイちゃんもそれに応える。
『了解。KB佐藤さんために一緒にきばっど!』
ぼぼぼぼ ゴゴゴゴゴッ〜〜〜〜!!
猛烈な勢いで蒸気を噴き出す。凄い、凄い凄い。最初はゆっくりだった上昇がぐんぐん早くなる。
『ハワワワワッ』
Hシスターズに囲まれたハウスマゴッタは彼女達の物凄いジェット推進の勢いで揉みくちゃになっている。…大丈夫か?ハウスマゴッタ。ロープがピンと張ってからはハウスマゴッタも急上昇しだす。猛烈な勢い。ハウスマゴッタの重さも加わっているはずだがものともしない。水蒸気の煙の筋を残しながらグングン上昇して行った。
シュンッ!
あっという間にHシスターズとハウスマゴッタは上空高く、空が青色から真っ暗になる空間まで来た。物凄いHシスターズの能力だ。
ふわふわふわっ
マゴッタとWooちゃん、サーメNYANの三人の体が浮き出した?ふわふわしている。マゴッタとサーメNYANはジタバタするが、何せ二人とも絶望的なくらい手足が短いのでどうにもならない。
『う〜〜ぅう♡』
Wooちゃんがその長い緑の触手で二人を助けてくれる。優しいね、Wooちゃん。そして三人が窓の方に近づくと、下の方から
『マゴッタ、久しぶりじゃな〜!』
下からブンブン手を振ってくれている妖精さんがいる。アーステラさんだ。今日もとっても元気で大きい。マゴッタもハウスマゴッタのウインドウ越しに手を振り返す。サーメNYANとWooちゃんも反対のウインドウからニッコニコと手を振る。
『アーステラさんちょっと後ろ向いて欲しいんだけどぉ…』
『お、背中掻いてもらえるのかな?ありがとマゴッタ♡ここんとこ昔の古傷が痒くなって困っとったんじゃ。助かるわい♡』
そう言ってアーステラさんはクリンと背中を向ける。とてもおっきいのにとっても器用。すると足元にあったジパンが消えて知らないおっきな大地が現れた。
『マゴッタちゃんナイス〜〜〜♡マゴッタちゃんのおかげさあでわっぜ早く着っど♡』
Hヒイちゃんは喜んだが、アーステラさんは
『メヒーコのユーカタンのあたりに古傷があってのぅ、今日も痒いんじゃ…。ちょっと前に大きな石が飛んで来てぶつかったんじゃが、それはそれは痛かったわい。だいぶ治ってきたから今はちいと痒いくらいで済んでいるがのぅ…』
アーステラさん可哀想。是非何とかしてあげなきゃ。マゴッタに仕事が増えてしまった。
『マゴッタちゃんあたいらでアーステラさんの背中かかじっちゃるから、マゴッタちゃんはKB佐藤さんを助けちゃって』
Hヒイちゃんはそう言うと上の方の大きな大地に向かって降下していく。速い速い、降りるのも速い。あっという間に青い綺麗な海と緑の大地(やはりこのアメイジングステイツでもクッキーで出来ているように見えるが)が見えて来た。Hシスターズはその大地の一番下の方、海に面しているあたりに向かって行き、ハウスマゴッタを切り離す。そしてその勢いのまま南下して行った。メヒーコのユーカタンとはそちらの方にあるのだろうか?
『アーステラさんを頼むね〜〜!』
マゴッタはお世話になったHシスターズに声援を送ると、ハウスマゴッタをフライトモードにする。…ハウスマゴッタに進化があったようだ。今までは熱気球のような形をしたバルーンが出ていたが、飛行船のように前後に長いバルーンがハウスマゴッタに採用された。スピードアップを目指したのか。新生フライトモード、カッコいい。…が
ペレペレペレ
……しかし、肝心のハウスマゴッタの動力であるヤクミの部分がHシスターズの物凄いジェット推進の勢いで歪んでしまったようだ。今にも止まりそうな感じでやっと回っていると言う感じ。あれれ?大丈夫かな?ハウスマゴッタ。よったよた飛んでいる。高度はだいぶ下がってきているのだが……
コカンッ 『アイタ!』 『Ouct!! what happened!』
ハウスマゴッタが何か尖っているものにぶつかった。思わずと言う感じで悲鳴を上げる。ホント人間臭い(妖精臭い?)お家だ。ちょっと痛そう。可哀想。ハウスマゴッタはさらに当たったその衝撃で前につんのめって落下してしまった。
とてん 『アタタタタッ』
前のめりにハウスマゴッタは墜落。大丈夫か?ハウスマゴッタ。しかし一体何にぶつかったのだろう。見てみると三つ三角帽子を被っている建物の真ん中の一番高い三角帽子にぶつかってしまったらしい。すると当たった何かも妖精だったらしい。
『Brother Louis, are you okay?』
『Something hit me on the back of my head. Ouch.Hey Jackson, can you see if the back of my head is bald?』
『Wait a minute, brother. Hmm, that's good,I'm glad you're not bald』
…何やら大変な事態が起こったようだ。ジパンからだいぶ離れてしまった事もあり、土地言葉がさっぱりわからない。
『いたたたた…』
ハウスマゴッタの中でも三人のタマゴ達が転がって重なってしまっている。つんのめって倒れたハウスマゴッタも顔を地面にめり込ませてしまっている。物凄い大惨事。しかしさすがはハウスマゴッタ。
『ムムム、オリャー!!』
ゲートを下に向かって開く動きをする。するとその反動で体を起こすことに成功した。good job♡ハウスマゴッタ。…今回の土地言葉は色々なところに影響が出そうだ。…しかし、ゲートを開いてしまったと言う事は
『『『わ〜〜〜!!』』』
ゲートを開いたことによってタマゴ達が強制的にハウスマゴッタの外に排出されてしまった。三人ともタマゴの妖精だけあってすごくよく転がる。コロンコロン転がったあと、やっと止まった目の前に…
大きな妖精さんが。三兄弟かな?白くてオシャレな建物に煉瓦色のとんがり帽子をかぶっている、…教会?の妖精さんのようだ。煉瓦色のとんがり帽子の部分がそれぞれ単体の妖精さんのようだ。
『Hey eggs,are you OK?Are you hurt?』
ぱちくり
マゴッタが大きな瞬きをする。真ん中の一番背が高い妖精さんから声をかけられたのだが、さっぱり意味がわからない。やはりジパンから遠く離れると土地言葉も難しくなるのか?しかしクルンと起きたWooちゃんだけは
『uh♡!』
ニッコニコしながら教会の妖精さん達に向かって触手をブンブン振っている。どうやらWooちゃんは教会の妖精さんが話している言葉がわかるらしい。さすがWooちゃん。…しかしWooちゃんの言葉は通じてないようだ。そんなWooちゃんの様子を見ていた真ん中のLouisと呼ばれた妖精さんが話だす。
『I haven't seen you guys much. Where did you come from?』
『uh?』
Wooちゃんはちょっと考えて、てけてけと体をゆすった後に触覚で自分の背中をちょんちょんちょんちょん指す。Wooちゃんナイス。しかし
『??Do you have an itch in your back?I'm sorry, you're too small to scratch your back…』
…やはり通じていないようだ、うーん、困った。
『Hey, Brother Louis, aren't they agents dispatched by the NSA?』
向かって左側の教会の妖精さんが真ん中の妖精さんに向かって言う。内容はわからないが少し考え込むような態度を見せている。
『What, these eggs? Brother Jackson, please stop joking.NSA(National Security Amazing)agent? They are super elite special agents. It's impossible for eggs like this』
『But you just contacted the NSA about those suspicious people. Isn't it just the right time for the agent to appear?』
『Hmm...』
真ん中の教会の妖精さんが考え込むと、向かって右側の教会の妖精さんも喋り出した。
『That's right, Brother Louis. If it's a secret agent, it's not the eggs they seem, right? Don't these eggs have great abilities?』
『Brother Square, do you think so too? Certainly, it's not unthinkable, but...』
そう言ってLouisは少し考えた後、パチンと手を叩いて喋り出した。
『Certainly, it can't be helped to think about it. Let's ask these eggs for help. The location is done in a place with a stylish fountain ahead. I want you to help them from the suspicious people!』
『『Please, eggs, help them!』』
教会の妖精さん達から何かを言われたWooちゃんはしばし動きを止めたが
『uhuhuh…』
目がうるうるして感動した様子。何かお願いされたのかな?Wooちゃんは滅多に無い“頼られる”と言う事に感動しているようだ。
『uh!!!!♡』 タタタタッ!
Wooちゃんは気合いMAXでUターンするとWooMAXのスピードで走り出した。
きょとん
としたのはマゴッタ。何せ何が何だか何もわからない。が、とりあえずWooちゃんを追いかけないと。
たたたたっ
サーメNYANは珍しく困った顔をしている。薄目になりそれが渋い八の字に。それでも可愛らしいが。その後キョロキョロしだす。
ピタッ
ある一箇所に目がとまった。カラフルな車?大きめの車両で横から庇が上がってお店のようになっている。オシャレ。横には“food truck“と掻いてある。食べ物屋さんかな?車には色々な食べ物の写真が貼ってあり、とっても美味しそう。サーメNYANはマゴッタ達を追わずにそちらの車の方に行ってしまった。あれれ、大丈夫かな?サーメNYAN。何となくお金の種類が違うような気がするが……
*
cha,chachachacha,chachachachacha ♬
cha,chachachacha,chachachachacha ♬
chachacha,chachacha ♬
『uh!!!』
『Mambo!!!』
かなりの大音量で軽快な音楽が流れている。とてもいいテンポの音楽だ。南国風?素晴らしい。…それと時折叫ばれる“Mambo”と言う呪文。何かとてつもないことが行われているようだ。
見ると、とってもオシャレな円形の噴水がある。その前に
ネズミの妖精(ちょっと違う)さん?黒のオシャレなベストに、二の腕の部分がちょっと膨らんだ変わった長袖のシャツを着ている。その三人がそれぞれサックスとトランペット、それにオシャレな太鼓のような打楽器を使って演奏している。それを真ん中で指揮しているのがワニ?の妖精さん。こちらは上半身黒のスーツ。それに同じ黒の蝶ネクタイをしている。ワニの妖精さんだが立派な口髭を生やして、その口髭をタクトのようにスイングさせながらとっても上機嫌で指揮棒を使って音楽を指揮している。
(Huhuhu, everything is going well. Now we can mass-produce the stuff, huhuhu)
『Play more lightly, more funly, more intensely, and do your best, you guys!』
『『『Yes, boss!』』』
ドンSoleno、ドンMadano、ドンYadano、三人のネズミの妖精(ちょっと違う)は元気に返事すると、それぞれ自分の演奏している楽器に集中する。
(Huhuhu, what an excellent subordinate. Please work hard for me)
ワニの妖精さんはとっても意地の悪そうな笑顔を浮かべた。
*
ワニの妖精さんは名前をCrocoプラードと言った。彼はユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングよりもっと南のQーBANエコーナクニの出身だったのだが彼の家庭はとても貧しく、毎日の食事にも事欠くほどの生活だった。食べられるのはせいぜいArroconグリグリと呼ばれる豆ご飯。それもほとんど豆が入っていないもの。他の家ではQーバフランと呼ばれるプリンの様なお菓子やGooバパイと呼ばれるとっても美味しそうなパイを食べていた。幼かったCrocoプラードには忘れたくても忘れられない光景だった。
『At that time, as long as I had “sugar“, I could have eaten sweets too』
幼い彼にお金の大切さ、砂糖の大切さが強烈に焼き付いた。幸いにも彼には音楽と楽器の才能があった。彼の妖精人生(?)全てを音楽と楽器に注いで遂に完成させたのが“Mambo”。聞く者全てを術中に引き摺り込む強烈な呪文(?)だった。彼はその強力な武器で生まれ故郷であるQーBANエコーナクニを席巻すると、より大きなマーケットを求めてユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングに侵略を開始したのだ。
『More and more, more “sugar“. More and more, more money.
Huhuhuhuhahahahaha!!!』
Crocoプラードの口から思わず考えていることがこぼれてしまっていたが、陽気な音楽とダンスに阻まれ、どの妖精の耳にも届かなかった。
*
マゴッタが噴水の前まで来ると、派手で明るくてとってもポップな音楽が流れている。思わずマゴッタの本能が
うずっ
としたが、今はKB佐藤さんを助けるのが先だ。踊りたいのをグッと堪えてあたりをキョロキョロ見回す…
その噴水の中にKB佐藤さんは居た。??踊っている。踊っているが、シーサーキングダムの踊りではない。見たことのないステップのオシャレな踊りを音楽に合わせて踊っている。大汗をかきながら。一時Pハブーンのお陰で(せいで?)スリムだったが、あの後シーサーキングダムビッグ弁当を食べてすっかり戻っていた体重(女性なので言いづらいが)がまた痩せ細っている。新たなダイエットなのか?エアロビ??
そしてその後ろ、やはり噴水の中で三人のサトウキビの妖精さんが踊っている。大きい。とっても大きい。KB佐藤さんの三倍はある。つまり噴水の中でKB佐藤さんと他三名のサトウキビの妖精さん合わせて四人で明るいポップなダンスを踊っているのだ。とっても平和な光景では?…しかし、四人んとも顔色が青く(サトウキビの妖精だからと言うだけではない、かなり青い)ヘロヘロになりながら大汗をかいて踊っている。???
『KB佐藤さん、助けに来たよ!』
マゴッタが声をかけると、やっと気が付いたと言う感じでKB佐藤さんがマゴッタの方を見て
『あ、マゴッタ!たしけてぃ〜〜〜!!』
目をうるうるさせながらマゴッタに助けを求める。状況は謎だがやはりKB佐藤さんはピンチのようだ。後ろのサトウキビの妖精さん達も
『『『Please help us!!!』』』
とうるうるした目でマゴッタを見てくる。…土地言葉が難しすぎてマゴッタには解らないが助けを求めていると言うのはわかった。えらいぞ、マゴッタ。マゴッタがみんなを助けようと噴水に近づいた時、状況の変化を敏感に感じ取った妖精がいた。音楽の指揮をとっていたCrocoプラードだ。さすが指揮者。
(Mmm, someone who is getting in my way has appeared.It may be an agent, I have to do something about it)
Crocoプラードは目をキランと光らせると
『uhhhhh!! Mambo!!!』
と呪文を叫んだ。すると一際音楽が大きくなる。
cha,chachachacha,chachachachacha ♬♬
cha,chachachacha,chachachachacha ♬♬
chachacha,chachacha ♬♬♬
『uhhhh!!!』
マゴッタの目が一瞬で渦巻き模様になった。呪文にかかってしまったみたい。マゴッタピンチ!フラフラッと噴水に近づいたかと思ったらその中に入ってしまう。
ジャポンッ
噴水の中はKB佐藤さん達サトウキビの妖精さん達が流した汗(しぼり汁?)がかなり溜まっている。四人はこの中で一生懸命踊っていたのだ。マゴッタはそのままKB佐藤さんの横で踊り出した。知らないダンスのはずなのに五人で見事にシンクロしてまるでプロのダンサーのようだ。
…よく見ると噴水の真ん中にある高くなっている部分で踊っているのは…
『uhuhuhuh!!!♡』
Wooちゃんだ。一人だけ高い位置にいるので気づかなかった。すでに“Mambo”の呪文にかかりダンスに取り込まれてしまっているようだ。なんならご機嫌で高いところで触覚をフリフリ踊っている。これはまずい。
*
『Okay, okay, now I can take the person in the way into the dance. Even so, is it an egg fairy? Can it be used as a material?』
何かを考える様な思案顔になったCrocoプラードは演奏をネズミの妖精(ちょっと違う)に任せて噴水の裏側に回る。噴水の後ろに回り込むと蛇腹の形状をした丸い太めのホースが噴水に突っ込んである。何かを汲み出しているようだ。ワニの妖精さんはそのホースをチェックしながらホースに沿って歩いていく。すると白い車が現れた。先程サーメNYANが遭遇した“food truck“と同じ様な車両だが色は真っ白だ。ホースはその車両の中に引き込まれていた。そのままワニの妖精さんがその車の中に入ると
ボコボコボコボコッ
中には大きなバスタブのような容器があり、中では液体が沸騰している。何かを煮詰めているようだ。ホースはそのバスタブに噴水から吸い出した液体を注ぎ込んでいる。……かなり怪しげな装置だ。奥の方には厚手のビニールに詰め込まれた白い粉がいくつも積んである。大変だ!凶悪犯罪か?
『Okay, the “sugar“ is going well. Now I'm very rich!!Huhuhu, huhuhuhu, huhuhahahaha!!!!』
…何か映画で悪の首領が高笑いしている様にそっくり。やはり凶悪犯罪に違いない。隠語?白い粉?ぶるるっ、恐ろしい。
*
ドッドッドッドッド
その男達ははアメリカンスタイルのバイクに乗って現れた。運転している妖精は肩周りや要所要所に金色の鋲が付いた袖なしの黒い革ジャンを着ていて、背中には金色の文字で大きく9と書かれている。それに金色のヘルメット。ヘルメットのサイドにもNo9の文字が。とっても厳つくてワイルド。ワイルドなアライグマの妖精さんだ。
後ろに乗っているのは鳥?キツツキの妖精さんの様だ。こちらの妖精さんも厳つくてワイルド。赤いモヒカンで精悍な顔つきに長めの嘴。上半身に半袖の革ジャン。白と黒のボーダーで威圧感まである。とってもワイルドな二人の妖精だ。二人は教会近くの広場の手前まで来ると。バイクを止める。運転者の金色のヘルメットを被ったアライグマの妖精がバイクに跨ったまま辺りを見渡す。
『This is the dangerous area where the contact was.At first glance, it looks like an ordinary square…』
アライグマの妖精さんはバイクを降りると素早くあちこち見渡し異常がないかチェックを入れる。いちいち行動が様になっている。ワイルドで頼れる妖精さんみたいだ。カッコいい。
『Hey, brother. There's no need to say that there was nothing wrong with me, right?』
後部座席のキツツキの妖精さんはバイクに跨ったまま、アライグマの妖精さんに声をかける。何かハリウッド映画に出て来るワンシーンの様だ。格好いい。声をかけられたアライグマの妖精さんは顔をしかめて答える。
『Hey, RW Segeran, brother. If you're flying in the sky properly, you'll be able to get to work sooner, right?』
『Hahaha, Brees, my wings are there to thwart evil, aren't they there to wander around in a hurry?』
アライグマの妖精さんは渋ーい目をする。
『Hey, Brother RW Segeran. Your too high pride will eventually destroy you, right?』
『Mr. Brees, If you're so worried, you'll go bald.Rather than that don't I have to check that funny party at the fountain?』
RWセゲランがだいぶ先の方に見える噴水を指差し(羽差し?)ながらそう言う。キツツキの妖精さんは鳥の妖精だけあって視力がかなり良いらしい。
『Fountain? Is it the fountain ahead?...』
ブリーズは噴水の方に目をやる。すると、一見賑やかなダンスパーティのように見えるが、明らかにおかしい。噴水の中に五人もいて踊っているし、噴水の高い部分にタマゴの様な者が居てクルクル回って踊っている。
『That's right... I see, it's a very funny party. Okay, let's go!』
二人は回り込む様な動きで噴水に向かっていく。流石NSA(National Security Amazing)のエリートエージェント。動きが素早い。
『Is that... a magic dance called “Mambo“ that came from the south recently?I heard that it's a pretty powerful curse』
RWセゲランの目がキラリと光った。
『“Mambo”?I've certainly heard that. I heard that it's a curse that deceives people's hearts and invites them to dance intensely』
『Brees, isn't the only way to break such a powerful curse is your special move?』
それを聞いてBreesは顎に手を当てて少し考える。しかしすぐ決意の表情になり、
『Okay, I have no choice but to put that out!』
『『Brees FB Camp!!!』』
BreesとRWセゲランはそう叫ぶと、二人とも陸上のクラウチングスタートのような姿勢をとる。そして左右に小刻みにステップを踏みながらリズムに乗り出した。二人見事にシンクロしている。
『『Ready,set,hut,block♬ Ready,set,hut,tackle♬ Ready,set,hut,pass♬ Ready,set,hut,draw♬』』
二人は段々掛け声(歌?)を大きくしていくと、その姿勢のままリズムを取りながらどんどん噴水に近づいていく。
『『Ready,set,hut,block!♬ Ready,set,hut,tackle!♬ Ready,set,hut,pass!♬ Ready,set,hut,draw!♬』』
…すると今まで陽気なリズムに乗って踊っていたサトウキビの妖精さん、それも後ろで踊っていたKB佐藤さんより三倍も大きな妖精さん達が急にハッとなった。
『Can you hear me? My sisters. I can hear the soul of United States of Amazing!』
『It's true, Sister Cane サトー, isn't it FB Camp? I can certainly hear it!』
『It's true, I can hear it too. Sister Stick サトー, I can hear it too!!』
『Brees That's right, it's Brees FT Camp. Brees came‼︎』
『Look! Cube Sato!Not only Brees, but also RW Segeran! Our heroes!』
『Yes, it's okay since I showed up. Everyone dances Brees FB Camp! Let's go!!』
『『One, two, three, four♬ One, two, three, four♬』』
『Come on!! count it! count it! working! working!』
アライグマの妖精さんのBreesを中心に彼等の魂のダンス(?)が始まった。blockと発声した時には前方から来る何かを抑える動き、tackleと発声した時はそれにぶつかる動き、passの発声では何かを投げる動き、drawの発声は何かを持って走り出す動きだった。
__これはユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジング魂のエクササイズの様だ。凄い、物凄い迫力。広場全体を巻き込んでエクササイズが始まった。Breesの声の届く範囲に入ったユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングの妖精は一様にフラフラと寄ってきて彼らの後ろに加わってエクササイズを始める。しかも完璧にシンクロしている。どんどん妖精が増える。そんな中、狼狽えている妖精さん達がいた。
ドンSoleno、ドンMadano、ドンYadanoの三人だ。この三人の妖精はBrees達の余りの迫力に演奏をやめてしまっていた。と言うより彼等の迫力に音楽を消されてしまった様だ。困った様子で三人で相談を始めた。
『What should I do? What should I do?The boss has gone somewhere, and that amazing guy has appeared and I can't continue playing』
『What should I do? What should I do?I don't know without the boss's instructions』
『What should I do? What should I do?Let's go find the boss』
三人のネズミの妖精(ちょっと違う)さんたちは慌てて走り出した。
*
『あーでじやたん、いっぺーうぅたたっさぁ』
KB佐藤さんが噴水の淵に腰掛けてガックリしながら言う。どうやらKB佐藤さんはピーナツLineさんに乗って親戚があるこのUSA(ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジング)のRUIジャアナにあるNOリングスに遊びに来ていたようだ。ここで親戚のサトーシスターズに歓待を受け、それはそれはすごい量のピザとミートボールパスタを頂いたらしい。…物凄い量の。それでシーサーキングダムにいた頃よりさらにビッグサイズになってしまったKB佐藤さんはサトーシスターズと最近NOリングスで流行っているダンスエクササイズに行こうと言うことになった。そこで初めて聞いた“Mambo”の魅力にすっかり魅了されてしまったらしい。それこそ寝食を忘れるくらいの勢いで踊り続けたそうだ。
『大変だったにゃん♡』
…少しも大変そうな印象を受けない笑顔でサーメNYANが言う。サーメNYANは噴水の淵に腰掛けていて右側にWooちゃん、左側にKB佐藤さんが座っている。まだBreesのFBキャンプは盛り上がっていたが、タマゴで子供のサーメNYANとWooちゃんにはイマイチ響かないようだ。それに疲れ切っているKB佐藤さんもFBキャンプにはピンとこないよう。…妖精さんは基本自由である。
噴水の中ではまだCaneサトー、Stickサトー、Cubeサトーの三人のユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングトリオがエクササイズの真っ最中。なんなら今が最高潮くらいである。Breesも的確な指示でエクササイズを盛り上げながら高いレベルでパフォーマンスを維持している。素晴らしい。RWセゲランもBreesの側で彼を的確にサポートする。この二人のコンビネーションはとても高いレベル。流石NSAのエリートエージェント。彼らの周りに集まってきたエクササイズをしているユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングの妖精さん達もすでに何十人にもなっている。ジパンの妖精であるKB佐藤さんとサーメNYAN、Wooちゃんにはそのソウルはちょっと届かなかったようだ。残念。
サーメNYANは後ろで行われているエクササイズには興味を示さず、持っている大きな紙袋から何かを取り出す。?何かえらくカラフルな…赤、青、ライムグリーン、ド派手な色をしているケーキ?カップケーキのようだ。さすがユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジング、カップケーキにも迫力がある。それをKB佐藤さんとWooちゃんに渡す。それを受け取ったKB佐藤さんはそのカップケーキをじ〜〜っと見る。じ〜〜〜っと見る。KB佐藤さんだけではなくWooちゃんまで珍しく真剣な顔でカップケーキをじ〜〜〜〜っと見ている。……食べ物かどうかを確認しているらしい。
くんくん
匂いを嗅いだWooちゃんが珍しく遠慮がちに口を開けて
カプッ もふもふもふ
何か探る様な動きで咀嚼していたWooちゃんだが、
『うぅぅぅぅ♡!』
気に入ったらしい。ピンク色に光ってクルクル周り出した。すると
『あら、凄い色だけどこのカップケーキ美味しいねぇ♡』
KB佐藤さんもカップケーキを気に入ったみたいで美味しそうに食べ出した。KB佐藤さんはWooちゃんがカップケーキを捕食するのを見届けてから自分もカップケーキを食べ出した。…やはり食べ物かどうかを疑っていたようだ…。Wooちゃんが遠慮がちに捕食したと言うこともあるが、KB佐藤さんもだいぶWooちゃんの捕食シーンを見慣れてきたようで、それほど衝撃を受けてはいないようだ。Wooちゃんの捕食シーンに動じなくなったと言う事はいよいよマゴッタファミリーの仲間入りか?“Mambo”の呪いですっかり痩せ細ってしまった体を取り戻すと言う勢いでバクバクカップケーキを食べ出す。…そういえばマゴッタは?
踊っていた。さすがマゴッタ。…しかし、体のキレがいつものマゴッタじゃない?オタオタしている。
『来い!タマゴちゃん!イチ、ニイ、サン、シイ!♬防御、防御、飛び掛かれ、飛び掛かれ、投げろ、投げろ、走れ、走れ!♬』
Breesの鋭い支持が飛ぶ。防御と指示された時は中腰になって両手を前に出し、何かを防ぐ動きをする。飛び掛かれと言われた時は眼前に相手を想定し、腕と体一杯使って突っ込む動き。投げろは何かを持って上から遠くに投げる動き。自分で走れは何かを抱えて前に向かって走る動き。それをアップテンポで何度も繰り返す。ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングの妖精さん達はこれをとってもナチュラルにこなす事が出来るのだが、まだ子供でとっても平和主義のマゴッタにはどうしても“飛び掛かれ“と指示された時の、相手に向かって突っ込んでいく、が上手く出来ない。どうしてもオタオタしてしまう。それでもBreesの指示は厳しい。
『タマゴ!行け!突っ込め!突っ込め!』
マゴッタは精一杯頑張るが、やがて
ヨタヨタッ ころん
転がってしまった。
『立ち上がれ、立ち上がるんだタマゴ!来い!来いタマゴ!』
Breesは一生懸命マゴッタに対して檄を飛ばす。しかし、ヨタヨタと立ち上がろうとしたマゴッタだ…が、
すぽん 『わ〜〜〜!』
何かに吸い込まれた。そう、噴水に溜められていた搾り汁(?)を吸い込んでいた蛇腹のホースだ。マゴッタはそのホースに一気に吸い込まれ、どんどん奥へと送り込まれて行く。大丈夫か?マゴッタ!?
『タマゴ〜〜〜〜!!』
Breesがホースの奥を覗き込みながら叫び声を上げる。彼にしては珍しく慌てている。もっと慌てたのはサーメNYANとWooちゃん、それにKB佐藤さんだ。
『『マゴッタ〜〜〜!!』』
マゴッタを飲み込んだ蛇腹のホースが、掃除機のホースの様にどんどんとマゴッタを奥へ奥へと吸い込んでいく。…マゴッタのいる場所だけ膨らんでいるから手に取るようにマゴッタの位置がわかる。サーメNYANとWooちゃんは慌ててホースの膨らみを追っかけ出した。マゴッタの運命は?
*
『Oh? What's wrong?』
急にホースから注ぎ込まれていた液体が止まった。せっかく順調だった“sugar”の生産が止まってしまう。Crocoプラードは慌ててホースを覗き込みに行く。何せ彼がrichになるためのとっても大切な装置なのだ。Crocoプラードがホースを覗き込むと…
『わぁぁぁぁあ!』 ガツンッ!! ⭐︎⭐︎⭐︎ 『Gya!!!』
ホースの中を高速で移動してきたマゴッタが綺麗にCrocoプラードの顎にヒットした。二人の目から星が飛ぶ。
ドボンッ!!
マゴッタとCrocoプラードの二人はその勢いのままバスタブの中に落ちる。……ボコボコ茹っているバスタブの中に。
『Gya!! that`s hot!!!』 『アヅゥゥゥゥウ!!』
マゴッタはCrocoプラードにぶつかった衝撃と液体のあまりの熱さに気が遠くなっていく。遠くなる意識の中でマゴッタには走馬灯が見えてきた。
フリッジマゴッタの前で扉を開けようとしているマゴッタ。
(…そういえば今日はまだプリンマゴッタを食べてなかった…)
…マゴッタは子供なので走馬灯も短くて早かった。しかし熱湯の中に沈んだマゴッタの運命は?いよいよサーメNYANに主役交代か?
?心なしかマゴッタのボディカラーが黒くなっている。と言うより明らかにどんどん黒くなっていく。あっという間にマゴッタは全身真っ黒に。
エッグBlack
マゴッタは熱せられると体の防御機構が働きエッグBlackに変身するのだ。その能力は…
すくっ
熱湯をものともせず立ち上がった。普段はかりんとうの様な目が普通の黒目のある可愛らしい目になっていて、上のまつ毛がかなり長い。ちょっと紳士風。そういえばボディデザインもよく見るとタキシードを着ている様にも見える。…元々ボディ部分は凄く小さいので解りづらいが。何と蝶ネクタイまでしている。いつもの子供っぽさはなく、とってもスマートな妖精に変身した。丁度そこへ
バタンッ わらわら
ドンSoleno、ドンMadano、ドンYadanoのネズミの妖精(ちょっと違う)とサーメNYAN、Wooちゃん、KB佐藤さんの六人が転がり込んできた。
『マゴッタ、大丈夫にゃん!』 『ウゥ!』
サーメNYANとWooちゃんが心配そうにマゴッタに…う、黒い?思わずサーメNYANが怯む。Wooちゃんも?マークを頭に幾つも浮かべながらマゴッタ(?)の匂いをクンクン嗅いでいる。ネズミの妖精(ちょっと違う)三人はまだバスタブに沈んでいるCrocoプラードに近寄る。
『『『オヤビン!大丈夫ですか!?』』』
三人Crocoプラードに駆け寄るが、
『アヅッ!!』
救い出そうとしたドンSolenoが熱湯の熱さに思わず怯む。大丈夫か?Crocoプラード、マゴッタ(エッグBlack)!?
……しかしエッグBlackは熱湯のバスタブの中で平気そうな顔をしながら喋り出した。
『レディースエンドジェントルマン!ようこそ!エッグBlackショーへ!』
…何かとっても場違いなことを言い出した。少なくともエッグBlackには空気を読む能力はなさそうだ。???ネズミの妖精(ちょっと違う)三人だけではなく、サーメNYANとWooちゃんまで?マークがいくつも飛んでいる。エッグBlackはそんな周りの様子を気にした素振りもなく喋り出した。
『熱烈に僕を歓迎していただけるのは助かりますが、こんなあっついバスで歓迎されても困っちゃうなぁ、このままじゃハードボイルドになっちゃうヨ、タマゴだけにね!!』 パチクリッ
…最後のタマゴの部分はかなり強調してエッグBlackは言い放った。しかも強烈なウインク付き。…が、しかし
ビュゥゥゥゥゥゥ!!
何故かわからないがこの秘密の“sugar”製造工場(?)内に猛烈な寒風が吹いた。どのくらい猛烈かと言うと、バスタブの熱湯が一瞬にして常温に変わるくらいの寒風だ。???
そのままエッグBlackは続ける。
『おやおや、皆さんお子様だからちょっと解りづらかったかな?KB佐藤さんもコーンとやっちゃってもらっていいんですよ、さートーキビだけにね、ふっふっふ』
ゴゥゥゥゥゥゥゥ!! ピキッパキパキッ
更に南極のブリザード並みの寒風が吹き荒れる。バスタブのCrocoプラードはそのまま固まって氷砂糖になってしまった。大丈夫か!?Crocoプラード!
『にゃ~~~~~ん!!』
寒さに弱いサーメNYANが思わず部屋を飛び出る。
『寒い寒い寒い寒い!!』
南国育ちで寒いのがとても苦手なKB佐藤さんもサーメNYANを追いかける様に外に脱出する。…何だか大変なことになったみたいだ。すると、その時
バタンッ ドタドタ
ワニの妖精さんが一人飛び込んできた。まだ子供のワニの妖精さんのようだ。
『おじさん、Crocoプラードおじさん!カップケーキ売り切れちゃったから急いで砂糖追加ね、早く作らないと。さっきタマゴの妖精さんが来てカップケーキ買い占めちゃったんだ!!……あれ?どこ?Crocoプラードおじさん…』
キョロキョロ
やがてワニの妖精の子供はCrocoプラードに気づく。…カッチカチの氷砂糖になっているCrocoプラードに。
『おじさん?おじさ〜〜〜ん!!』
*
Crocoプラードはバスタブの中で氷砂糖によって綺麗に固まっていた。まるで、そう、レリーフの様に。仰向けに固まっているのだが、ワニの妖精だけに口の部分が大分高く伸びている。少し右に首を傾げているようだ。それにとっさに飛来してくる物体から身を守ろうとしたのか、両手を上げて前にかざしている。顔も辛そうな、痛そうな、なんとも言えない顔をしている。可哀想。そのままの姿で全身を氷砂糖で包まれてレリーフ化している。ワニの子供妖精Crocoデイビスがそばに駆け寄る。バスタブの横まで来てレリーフになっているCrocoプラードに向かって
『Crocoプラードおじさん、カップケーキ沢山売れたらトランペット教えてくれる約束したじゃん!早く起きて!』
…何かちょっとピントがズレたことを言っている様な気がするが、妖精の国は何処も基本のんびりしているので。しかしCrocoプラードはカッチカチ。何ならちょっと粉を吹いている。Crocoのレリーフをネズミの妖精(ちょっと違う)三人とCrocoデイビス、エッグBlack、Wooちゃんがレリーフを囲んで覗き込んでいる。そこでエッグBlackが
『う〜ん、やはりコーンと砂糖、それにトウキビまで掛け合わせたジョークは洗練され過ぎていて、伝わらなかったかなぁ?』
目をパチクリさせながら言ってくる。何ならマウントを取って来ている。流石エッグBlack、伊達にボディが真っ黒な訳ではなさそうだ。語尾に嫌味なイントネーションを加えてこの場の空気を冷やすことに注力しているようだ…?しかし、それよりも心配なのは…
『う〜〜〜』
Wooちゃんが心配そう(?)にCrocoプラードを見ていることだ。Wooちゃんが見ているのはCrocoプラードか?それとも大きな氷砂糖の塊か?心配になってきた。……しかしWooちゃんは捕食対象の氷砂糖の塊としてではなく本当にCrocoプラードを心配しているようだ。…これは内緒なのだがWooちゃんはスイーツグルメなのでとりあえず甘ければいいと言う訳ではない。完成されたスイーツが好きなのであって原材料には興味を示さないのであった。ラッキー、Crocoプラード。
コンコンコンココンッ
Wooちゃんは触手の先っぽでCrocoプラードのレリーフをつっついてみるが、この氷砂糖かなりの硬度みたいでびくともしない。流石エッグBlackの能力で出来た氷砂糖だ。…それともCrocoプラードの原料の質が良かったのか?
『Crocoプラードさんはワニの妖精さんだから“クローはコダエルからコオリゴオリ“って言うことかな?クロコダイルの氷砂糖だけにね!』 パチパチパチッ
ビュッワ〜〜〜〜!!! キラキラキラッ
…パチパチパチは拍手の音では無い。エッグBlackがワザとらしく何回もウインクした音だ。それでとうとうブリザードまで吹き、ダイヤモンドダストまで見えるようになってきた。こうしてエッグBlackはハードボイルドになりそうな状態から温度を下げて体を守ることに成功したのだ。…何かしらの信用は失ってしまったかも知れないが。
『どうした!大丈夫か!?』
そこにNSAのエリートエージェント二人が飛び込んできた。Breesの目に飛び込んだのは、三人のネズミの妖精(ちょっと違う)とカチカチの氷砂糖のレリーフになったCrocoプラード、それを心配そうに見ているWooちゃんとCrocoデイビス、その中に初顔の真っ黒でタキシードを着て目をパチクリさせている真っ黒なタマゴ。冷凍庫かと思えるくらいキンキンに冷やされている車内。
???
…当然の反応だ。普通の妖精なら状況が理解できなくてパニックに陥ってしまうだろう。しかしBreesは金色のヘルメット(まだ被っている)の奥で目を鋭く光らせた。
『これは中々難しい状況だな…。オーディブル!ヘイ兄弟RWセゲラン!君の出番の様だぞ!』
その声に答えたのが後から入ってきたキツツキの妖精RWセゲラン。頭の赤いモヒカンと目をキラリと光らせながら答える。
『ヘイ兄弟、中々クールな現場だなぁ。しかしバッファーロならこのくらいの寒さじゃまだまだ。上半身裸でスタジアムに来てる奴らがいるぜ』
『おいおい、兄弟、寒さの話じゃないよ。あの固まったワニさんを見てくれ』
『??』
RWセゲランがバスタブを覗き込むとCrocoプラードの哀しげなレリーフが。
『おぅ!俺としたことが早合点してしまったみたいだな。…なるほど、これは俺の、と言うより俺の為のシュチュエーションだな!』
RWセゲランはそう言うと少し顔を落として集中を始める。
『必殺!』
そう掛け声をかけながら体を伸び上がらせて目一杯首を後方に反らせる。
『無限突き!!!』
カカカカカカカカカカカカカカカカアッ!
猛烈な勢いでCrocoプラードのレリーフに嘴による攻撃を始めた。猛烈な勢いだ。大丈夫か?Crocoプラード!
氷砂糖のカケラが室内に飛び散る。さながらレリーフが爆発している用にも見える。それだけRWセゲランの無限突きは高速だ。
もわもわっ
室内に飛び散った細かい粉が視界を悪くする。しばらくして視界が晴れてくると…
『うっ、ゴホッ、ゴホッ』
Crocoプラードが咳き込みながら意識をとりもどした。まだぼうっとした目と顔で仰向けになっている。
『Crocoプラードおじさん、おじさん!良かった、トランペット教えて!』
…Crocoデイビスは中々ブレない性格のようだ。明らかにCrocoプラードの心配よりトランペットの心配をしている。しかしCrocoプラードが無事で良かった。NSAのエリート二人もCrocoプラードの無事を確認すると、満足げにニヤリと笑い、RWセゲランがBreesの方を見ながら言う。
『ヘイ兄弟、俺の仕事は完璧だろう?』
それを受けてBreesも満足げな笑顔で応える。
『兄弟、君の仕事はいつも完璧だよ。有難う。ヘイ、Crocoプラード、中々魅力的なサウンドだったがな、このユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングではそれだけではだめだ。もっとパワフル・ガッツ・アタック精神がないとな』
パチリ、とウィンクしながらBreesが言う。…どうやらこのユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングではWooちゃんの翻訳能力でも訳し切れないソウルがあるらしい。RWセゲランもBreesに相槌を打つように頷くと、
『Brees、取り敢えずこのワニの兄弟は無事みたいだし、噴水のユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングの仲間達を放りっぱなしにしているからな、戻らないと』
『おお、そうだった。兄弟、思い出させてくれて有難う。それじゃあな、Crocoプラード、中々ナイスなサウンドだったぜ』
そう言ってBreesとRWセゲランは手をサッと上げると、噴水の方に戻って行った。か、カッコいい。
少しぼっとしていたCrocoプラードだったが、急に目が輝き出した。
『そうだ、これだ、氷砂糖だ!これをアイスクリームに使えば…』
…何かデザートのレシピを考えついたらしい。Crocoプラードもマイペースのようだ。目をキラキラさせながら砂糖密造工場(?)のこの車内を飛び出し、food truckに一目散に向かう。あまりの勢いに他の妖精さんはポカンとしている。一瞬の間があってはっと、気がついたようにCrocoデイビスが叫ぶ。
『待って!待ってよCrocoプラードおじさん!トランペット教えて!』
…マイペースなCrocoデイビスがCrocoプラードを追う。それに続くように
『『『Crocoプラードオヤビン、待って〜〜〜!』』』
ドンSoleno、ドンMadano、ドンYadanoのネズミの妖精(ちょっと違う)も慌てて二人を追いかける。残されたのはWooちゃんとエッグBlack。二人顔を見合わせてニコーッと笑顔になった。
*
『いや〜結構大変だったよ、アーステラさんの背中掻き』
大汗をかきながらHヒイちゃんが言う。H三姉妹がNOリングスまで戻ってマゴッタ達を迎えに来てくれた。とっても有難い。
『アーステラさんとっても大きいから普通に掻いても全然ダメで、メヒーコに居たシャボテンの妖精さんに手伝ってもらっちゃった。メヒーコのシャボテンの妖精さんはとっても大きくて棘も凄いからアーステラさんも満足してくれたみたい。良かったよぅ』
『『うんうん』』
HフウちゃんとHミイちゃんも相槌を打ってどんなに大変だったか一緒になって説明してくれた。ホントこの三姉妹は仲が良い。ここはすっかりひと段落したハウスマゴッタの中。マゴッタもエッグBlackから元に戻っている。リビングモードのテーブルに向かい、みんなでプリンマゴッタを頂いていた。ここまで連れてきてくれたHシスターズにマゴッタからほんの細やかなお礼だ。K B佐藤さんと合わせて全部で七つ。こんなにプリンマゴッタを作ったのではフリッジマゴッタもさぞや大変だったろう。みんな伝説のプリンマゴッタに舌鼓を打っている。早めに食べ終えたHヒイちゃんが
『あ、そうだ、マゴッタちゃん、ジパンに戻るには燃料が足りないから一回近くのHOUスットンまで行くね』
『HOUスットン?』
『うん、お友達が居るんだ♡』
マゴッタはハウスマゴッタをフライトモードにする。しかしまだヤクミプロペラが直っていないのでHシスターズにフライトモードのハウスマゴッタを引っ張ってもらってHOUスットンまで移動。流石ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングだけあってものすごく大きい施設が見えてきた。中に一際大きいロケット花火(?)の妖精さんが居た。
『あ、あれあれ、あれがVサッタンさんよ。Vサッタンさん久しぶり〜!♡』
『あら、Hヒイちゃん、久しぶり♡HフウちゃんとHミイちゃんも居るんだ♡よく来たね』
『うん♡友達と近くのNOリングスまで来たんだけどジパンに帰るのに燃料が足りないの、分けてもらえる?』
『もちろんいいわよ♡あなた達少食だもんね、もっとしっかり燃料を取らないと』
女性ロケット花火(?)の妖精さん四人はストローで燃料をチューチュー吸いながらお喋りに花を咲かせている。とっても楽しそう。マゴッタ達三人は横で並んで見ていたのだが、その様子にVサッタンさんが気づいた。
『あら、随分可愛らしいタマゴの妖精さんねぇ♡これからお姉さんはMオツキさんのところに行くんだけど一緒にどう?』
『Mオツキさん?』
『そうそう、Mオツキさん。あら、ちょうど今見えるわ♡』
Vサッタンさんが指差す方向は空の一部分だった。そこにはまん丸い月…いやMオツキさんが。遠くてわからなかったが、一生懸命ブンブン手を振ってマゴッタ達に挨拶をしている。流石に遠すぎて声が届かないみたい。可哀想。長い耳をフリフリして両手もパタパタさせて一生懸命アピールしている。ウサギ?の妖精さんなのかな?少なくとも丸っこいウサギによく似ている。
『ね、Mオツキさんは何時も一人で寂しそうだから時々遊びに行ってあげているの』
『Vサッタンさんはホント優しいよね。私達姉妹もMオツキさんの所へ行ければいいんだけど…全然届かないし…』
Hヒイちゃんがとっても残念そうに言う。
『でもVサッタンさんならみんな一緒に連れてってもらえるから、せっかくだから皆んなで連れてってもらう?』
Hフウちゃんがそう言うと
『『うんうん』』
HヒイちゃんとHミイちゃんも頷いた。タマゴ達三人は互いに顔を見合わせる。
『どうする?サーメNYAN?』
『行ってみたいにゃん♡』
流石サーメNYAN、好奇心の塊。目がキラキラしている。
『う〜〜♡』
いよいよマゴッタも宇宙に飛び出して冒険を始めるのか?…今回ちょこっと顔出ししたが。すると
タンタンタラララ タンタンタラララ タンタタタンタタタン♬
軽快な音楽を口ずさみながらフォンマゴッタが走って来た。このフォンマゴッタの選曲から察すると相手はオシャレでセンスの良い妖精さんのようだ。フォンマゴッタはその勢いのままくるっと一回転してマゴッタの前で両手を上げたポーズでピタッと止まる。…かなりマゴッタの影響を受けているようだ。
『もしもし、マゴッタですけど』
『貴方がマゴッタ?貴方ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメイジングでも大活躍のようねぇ。しかもジパン以外のオシャレなサウンドもいけるとか…。特別に私に挑戦するチャンスを与えてあげるわ。明日は丁度年に一度のスーパーライトアップの日よ。皆がこの私の華麗な存在とダンスを讃える日なの。とっととジパンに戻っていらっしゃい、ダンスバトルよ!』
とてつもなく挑戦的なセリフがフォンマゴッタから聞こえて来る。フォンマゴッタの顔が変化していて長いまつ毛が生え濃いアイシャドウを塗った様な目になり、唇も赤い口紅を塗った様な口になっている。顔真似?こんな事まで出来る様になったフォンマゴッタの成長ぶりが熱い。三人のタマゴ達はフォンマゴッタが顔真似しながら喋っているのを聞いていたが、マゴッタは困惑した表情で聞き返す。
『すいません…どなた様でしょうか?』
するとフォンマゴッタの目がキランと光った。
『まあ、これだから子供でタマゴの坊やは世間知らずねぇ。この私、ソラノキが分からないなんて。…まあベイビーだから特別に許してあげるわ。この私がソラノキだと分かったんだからとっととジパンに戻っていらっしゃい!』
…これでもかと言うくらい高飛車な言葉が次から次へと浴びせかけられる。流石のサーメNYANも目が垂れ目になった。珍しく困った顔をしている。
『どうするにゃん?とっても怖そうなお姉さんにゃん…』
マゴッタとWooちゃんはウンウンと相槌を打つ。マゴッタも目が八の字になりちょっと困っていたが、やがて思い直したように、
『サーメNYAN、直接ダンスバトルを挑まれたんだ、これはとっても光栄な事だよね?』
八の字になっていた目が下の方から徐々に燃えてくる。導火線にそっくり。炎が目の天辺までくると、さらに一段階強い炎になった。おお、とばかりにサーメNYANとWooちゃんがマゴッタの迫力に押される。
『僕の大好きなダンス、挑戦されたからには逃げるわけにはいかないよ!』
『…マゴッタ、かっこいいにゃん♡』
『うぅぅ♡』
それを見ていたHシスターズが
『『『かっこいい♡』』』
Vサッタンさんも
『そうね、素敵ね♡Mオツキさんの所へはいつでも連れて行ってあげるから。ソラノキさんの挑戦を受けなさい』
うんうんと頷きながらマゴッタの背中を押す。
『うん!Hシスターズの皆んな、直ぐにジパンに向かってくれるかい!?』
『『『もちろん!♡』』』
三人共腕を突き上げて返事をする。最高潮の盛り上がりだ。熱い。皆んなとっても熱い。
…ただ、空の上の方ではMオツキさんが両手、両耳を振り、更にはグルングルン側転までして必死にアピールしていたが、それに気付く者は誰もいなかった。
*
読んでいただけました?色々無茶をし過ぎてかなり変だと思われるのですが、読んでいただけたら嬉しいです。本当はワニの妖精とソレノドン(ネズミじゃないよ)の妖精はスペイン語にしたかったのですが、翻訳変換した文章を見て私自身が混乱してしまいましたので、泣く泣く諦めました。英語も翻訳機能まかせで、一応逆変換してチェックはしたのですが、本人英語力が皆無ですのでだいぶ怪しいと思います…申し訳ない。暇潰しがてらのんびり楽しんで頂ければ幸いです。
kzfactry




