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あの日の時の事

作者: 瀬田正義

   あの日の時の事

   

             瀬田 正義

 

 この話は事実である。亡き木原健二さんの冥福を祈る。

 


 松戸市樋野口。ここは近くに江戸川があり町は四季により様々な様子を見せて人々の営みを感じる場所だ。夏には花火大会があり大人も子供も楽しむ。町には公園もあり生活の様子は誰でも幸せに見える。住民は昔からの地元民が多く住み最近は若い夫婦の引っ越してきた家族も多く子供達が元気に遊んだりしている。

 201X年、事件は突然に起こった。尚くじらという店を営む木原健二さんが日中の仕事を終えて仕事用のトラックを停めている駐車場にいたところ、瀬田さんの家の二階の窓からエアガンで狙撃されたのだ。その時木原健二さんは怒って大声を出したが住民の瀬田正義さんは窓から笑顔で手を振っていたのだ。

 その後木原健二さんが警察に通報したのか警察官が数人瀬田さんの家に行ったが、当の正義さんは「そんな事はしていない。他の事をやっていた」と言い何にもならなかったのだ。

 木原健二さんは恨みを抱えて生活をして狙撃に怯える状況になってしまったのだ。警察は証拠が無いとの意見で取り合ってくれないので木原健二さんは憤りを感じていた。

 そして201X年のある日、木原健二さんが夕方に尚くじらの入り口に立っていたら瀬田正義さんが来て木原健二さんの言い分によると殴られたと言い出した。木原健二さんが警察に申し出て被害届を提出したが、正義さんは「そんな事知らない」と言い続けて証拠不足で警察の捜査は終了してしまった。

 その後木原健二さんは気丈に振る舞いながら仕事をしたが202X年の初頭に体調を崩して急死してしまった。木原健二さんが死亡した後には瀬田正義さんがウキウキで生活している様だ。

 木原健二さんが死んだ今となっては誰も昔の話題に触れないし警察も知らないふりをしている。

 人の世はこんなに不条理な事が起こる。世の中の常識や法律だったりそして人の想いまでもがないがしろになるのだ。勝った瀬田正義さんは地道に出世していき、何やら切れ味いい物持ってる様子もある。

 世の中神を信じて真面目にやればいい事が起こる。まさに触らぬ神に祟りなし。木原健二さん安らかにお眠り下さい。

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