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「ゼラ・ニィー」「フローレンス・ケイト」(6)

更新いたしました。

   「とにかく全員、打ち合わせ通りゴーレムから降りてくれ。アキラ、皆を湧き水の場所に案内してくれ・・その後、休息をとりながら再度ミーティングを始めよう」

迷宮最下層の空地底湖にたどり着くと、ニィーの言葉に全員ゴーレムを降り収納する。

「途中、冷や汗が止まりませんでしたよ」

チューンが溜息をつきながらゴーレムを収納しながらアキラに話しかける。

「シャトルーズの傍にいれば、魔獣達は近づいてこなかっただろう。ここはゴーレムから降りて構わない場所だよ」

アキラの言葉に。

「昨晩の話の通りなら大丈夫でしょうけど・・、確かに湖からゴーレムが現れていますね」

「上層階にゴーレムが向かって行ってくれてるうちは魔獣は降りてこないよ」

アキラが皆に聞こえるように説明すると案内を始める。

「湧き水が出ている場所はそのすぐ先になります、たまに上層階から魚が流れてきたりしますがら食料にしてましたよ、湖の水は見ての通り魔力が溶け込んだ水ですからあまり近づない方が良いと思います」

そう言いながら波打ち際から少し離れた丘に近づくと周りを見渡し。

「この辺りが見晴らしも良いので野営地にしたら良いと思います」

アキラの言葉を受けてニィーが皆に指示を出す。

「ここで晩飯を取りながらミーティングを始めるのでそれぞれ準備に入ってくれ」

皆それぞれ水を汲みに行く者火を起こす者、止まり木の代わりになりそうなものを探すフェアリースライム達などそれぞれが仕事にかかっていった。



「ニィーさん、やはり明日からの探索は俺を含めて三人体制で臨むのが良いと思います」

アキラの提案にニィーが答える。

「やはり大人数では無理か・・」

「はい、多分すぐ上の下層階では魔核を食われた柔らかいロックゴーレムだらけだと思います。硬いミスリルゴーレムやアイアンゴーレムなどは生き延びて中層階まで登っていると思われます。特に綺麗な状態のゴーレムを探すのであれば多分スライムが沢山いた場所になると思います。しかし、最下層を抜けるにはシャトルーズの傍にいてもらわないと抜けきらないと思いますので・・今日の様に多数のゴーレムで探索しながら中層階を目指すのは危険だと思います」

「ここで湖から出てきたばかりのゴーレムを狩るのは駄目かな?」

「生きたミスリルゴーレムを綺麗な状態で狩るのは非常に困難ですし、シャトルーズの居ない時にここで戦闘行為を行うと魔獣が降りてくる可能性が有ると思いますのであきらめて頂けませんか?」

アキラの言葉にニィーは。

「留守中に珍しいゴーレムが現れたら狩れないかと思ったが、確かにこの上は大型の魔獣の住処だからな・・危険すぎるな」

「下層階の魔獣が群れて襲ってきたら全滅も考えられますのでシャトルーズの留守中はとにかく静かに過ごしてください」



残されたわずかな日数での迷宮探索がいよいよ始まる事となった。





次話もどうかよろしくお願いします。


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