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「ゼラ・ニィー」「フローレンス・ケイト」(4)

更新いたしました。

  「皆、帰るのが遅いな」

夕暮れになりつつある空を見上げながらアキラは呟いていた。

「ニィー様やケイト様達はなかなか侵入口が見つからないので焦っているのですよ」

本日のコンテナ警護係のチューンの物言いにアキラは溜息をつきながら答える。

「日没ぎりぎり迄捜索しても危険が増すだけで何も良い事はないだろうに・・」

拠点のコンテナを設営して既に十日余りの月日が経っていた。

暫くして、チャアが報告する。

「ケイトのブルーズと僚騎を確認しました。まもなく帰還します」

「ケイトさんが帰って来ても、ニィーさん達が確認できなかったらシャトルーズで一度上空を旋回するぞ」

「わかりました」

チューンが答える。


結果、シャトルーズを旋回させ日没間際のニィー達の帰還をシャトルーズの明りで導くことなった。



その日の晩飯の席でアキラはニィーに苦言を告げる。

「ニィーさん、焦る気持ちはわかるけど遠征先での無理は良くないですよ、しかも今晩は夜の見張り番の日ではないですか」

「ああ、しかし日中は休みとなるから、少しは捜索範囲を埋めておきたいと思ってな」

「リーダーが責任をもって強行軍にならないようにしないと部隊を著しく消耗させるわよ」

ケイトもニィーを気遣いながら言い聞かせるように告げた。

「しかし、「ゼラ・アナ」が再び迎えに来るまで、もう二十日を切っている・・」

「今回はゴーレムが通れる位の侵入口を見つける事だけに集中して良いんじゃないかな」

「そうよ、入り口さえ発見出来たら、次回からの拠点の場所も決まるし、迷宮の探索だけに集中できるわ」

「まだ、世界樹の南側の捜索は手付かずだし魔獣も少しづつ大型化してる様に感じているんだ、必ず大きな侵入口が見つかるよ」

「最初から成果を求め過ぎなのかな?これほど侵入口が見つからないとはな・・、夜回り交代に行ってくるよ・・」


ニィーが外に出ていくとアキラはケイトに考えを口にする。

「明日は、チューンもケイトさんに同行させてもらえないか?」

「単独行動をとるつもりなの?自分で言っておいて無理してどうするの?」

「いや、確かにそうだけど・・一度、南側の広範囲を上空から捜索してその高さでも判別できるくらいの大型の魔獣を見つけられないかなって」

「でも、そんな大型の魔獣の侵入口って危険すぎじゃないの?」

「そんなに頻繁に迷宮へと出入りしている訳じゃないと思うんだよね、それに大型の魔獣は最深部を巣穴としてるから最短ルートになるかもしれない」

「そんなに上手くいくかしら」

「試すだけだから、それに少し拠点が今回は北側過ぎたような気がしてるし」

「わかったわ、でも貴方まで門限を破ったら話にならないからね」

「気をつけます・・」



翌朝、アキラは手早く食事を済ませるとシャトルーズを高速移動させていった。






次話もどうかよろしくお願いします。


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