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「ゼラ・ニィー」「フローレンス・ケイト」(2)

更新いたしました。

 「アキラは今頃、新造艦に驚いている頃かしらね」

パーナが執務室で少し意地悪そうな微笑で二人に話しかける。

「多少は驚いてもらわないとケイトに内緒にしてもらった甲斐が有りませんよ」

トロフも同じ様な表情でにやりと笑う。

「飛空艇と言うべきものの試作艦ですから、流石に驚いてくれるでしょう・・」

キラも同意する。

「いつも驚かされてばかりなんだから、たまにはお返しよね」

「しかし、暫くの間ですが寂しくなりますな」

トロフの気遣いにパーナは。

「大丈夫よ特製の首飾りタイプの魔道具を渡しているから、魔石の魔力が枯渇するまでは何度でもチャアを通じて会話が出来るわ」

「いつの間にそんなものを・・」

キラが絶句しているとパーナは言葉を被せる。

「アキラは私の守護者なんだから当然よね」

パーナはにこやかに笑っていた。



「下にある横に連結してあるコンテナは我々の「アンマ」での臨時の拠点となる。五、六人が寝泊まり出来、今回の遠征用の食料等の物資が積み込まれている」

ニィーの説明にアキラが質問する。

「コンテナは現地に置いて行くのか?」

「そうだ、新造艦はコンテナを下ろしたら当然、別の積荷の運搬作業が待っている」

「帰りの護衛は必要ないのか?」

「コンテナを下ろした後の飛行速度は飛行する魔獣や飛行ユニットを装備したゴーレムよりずっと速く飛べるので心配はない、街に近づき速度を落としたら識別の光を出して護衛のゴーレムを出してもらう様に手配されている」

「戻ってきたらコンテナが魔獣に破壊されてしまっていたら?」

「万が一そのような事態が発生したら・・、新しいコンテナを積んで迎えに来てもらうしかないが・・、その時は先行してシャトルーズで迎えに行ってほしい、流石にこの距離を高速移動できるのは君だけしかできない仕事となる」

「それは大丈夫です、空飛ぶ船だったんでどんな護衛になるのかと思いましたが、だいたいわかりました。「アンマ」への移動は皆さんはコンテナ内にいて俺が船を飛行して護衛するって感じですよね」

「細かい事はこの後皆で話しあうが、君のシャトルーズありきの遠征計画になるのでよろしく頼む」

「はい、了解です」

「で、この船の名前はどうするの?早く名前でよんであげたいわ」

ケイトがニィーに聞いて来る。

「では、新造艦を見ての皆の名称候補を上げてくれ」



とにかく今までなかった乗り物につける名前ということもありなかなか決まらなかった・・。

「弱ったな・・」

ニィーがさじを投げそうになる。

「サンダーバードじゃあ駄目なんだよな」

皆が無言になった後、気まずそうにアキラがもう一度問うと。

「サンダーバーズはトリコロールカラーだもの」

とケイトが首を横に振る。

「セカンドは?」

ケイトは更に首を横に振る。

ニィーが諦めた様に言葉を出す。

「ゼラ・アナ」にするぞ商会の名前だ文句は無いだろう。



新造艦の名前は「ゼラ・アナ」と命名された。





次話もどうかよろしくお願いします。


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