滅びゆく国(7)
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「あの、メィミェイが・・、彼女が呼び出したのが君なのか」
チャアとの再会をケイトは悲しそうな顔をしながら終えアキラに顔お向けた、いつの間にかケイトの肩には妖精がやはり悲しそうな顔をしながら座っていた。
「初めまして、日本人でアキラと言います」
「ああ、初めましてアメリカ合衆国から来たケイトです」
同時通訳の様な不思議な感じでお互いのコミュニュケーションが取れていた。
「君が、日本から侍や忍者を呼ぶように言ってたのか?」
「ええ、メィミェイが強い戦士が必要だけどアメリカ人以外で良い国はないかと聞かれたので以前共同訓練をして高い評価をした部隊を思い出して・・、サムライやニンジャの居る国ならきっと強者が居るんじゃないかと答えた事があったわ」
「それで俺だよ・・、君は元軍人みたいだけど、俺は只の学生だぞ」
ケイトの目はアキラをじっくりと観察しながら。
「おかしいわね、メィミェイほど強い魔力を持っていればそのおもいに比例してより望む人材を召喚できるはずだけど・・、続きは王宮で話しましょう、私は直ぐに戻らないといけなくなってたの・・君は運が良いわまだ私が飛び立つ前で、手続きは私がしておきます」
そう言うと国境検問所へと走っていった。
「王宮だって、本当かよ・・」
「私は何度かゴーレムの合同訓練で行ったことは有ります、ここから馬車なら五日程かかります」
チャアは距離的な事だけを答えた。
「おまたせ、どうにか馬車の手配はしてあげたわ、後は彼、ニィーに任せてるからね」
指差した兵はあの時の上官だった。
「あ、それとこの子は『ビー』、そしてこの子は『ブルーズ』、王宮で 待っているわ」
それぞれ妖精とゴーレムを指差いながらケイトは足早にゴーレムに乗り込み飛び去って行った。
「行ちゃたな~」
アキラは溜息をつきながら空を見上げた顔を戻すと兵士がこちらに付いて来る様に手招きをしていた。
「よろしくお願いいたします」
アキラが礼をするとその兵士は。
「ケイト様の頼みだ、君を我々王宮に召集された者と同行させろとの事だ付いてきたまえ異邦人」
「アキラって言います」
「アキュラ殿か、私はニィー、王宮騎士だ」
ニィーも足早に国境の城壁に向かった。
(この緊張感戦時中だものな・・、しかしまたアキュラか・・)
厳重な警備の城門をくぐると反対側の国境検問所の前には数台の馬車と騎兵が用意されニィーと同じ様な兵が整列していた。
(王宮迄五日か、おおじいちゃん・・何故俺が選ばれたんだろうね)
どうか次回もよろしくお願いします。
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