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黒い大洋に沈む幻の大陸「ランディア」の海底迷宮(3)

更新いたしました。

  話し相手が欲しかったのか、スライムの話はまだまだ続く・・。

(貴方方、異邦人のオーラと呼ばれているこの世界で発現する力は貴方達の細胞の中にあるミトコンドリアより生み出されているのですよ、私達の魔核の様に魔力は生み出されませんが・・)

(何故、私達の力がミトコンドリアから生み出されていると分かったんですか)

(保護区域に転送された生物達を長い年月、観察、研究してきましたからね)

(ミトコンドリアなんて言葉最近使われ出した言葉だと思うけど・・)

(生物学者も転移させましたからね)

(その人はどこに?、他にも転移させられた人達が居るんですか?)

(あなたたち異邦人の寿命は短いので知識を得た後は外の世界に送りだしている、子供が出来ていても異世界の知識が無い者には興味が無いのでね)

(今、ここには居ないのですか?)

(基本的には、我々の数と同数だけ転移させている・・、この先の居住区に十数人居るだけだが・・、人探しにここへ来たのか?)

(はい、・・日本人を捜しています)

(日本人?・・日本人か・・、チーリン(黄麟)に導かれし者よ付いて来るがいい)

そう言うと、白虎のゴーレムはゆっくりと広場の奥、宮殿の様な石造建造物に歩み出した。



「この作りは全てゴーレムのサイズに合わせて出来ている、彼等もゴーレムと共生して生きているんだね」

チャアはこの光景を見ながら答える。

「私達は単独でゴーレムを扱えません・・、でも彼等は単独でアキュラの様に扱えるのですね、この世界の人々が全て彼等に作られたというのは衝撃でした。私達も品種改良されていたんですね・・」

幾つかの居住ブロックを回った所の入り口で白虎のゴーレムは止まり念話を使うがチャアにも翻訳できないらしくただその光景を見つめている扉が両開きに開く。

(ここの最近転移してきた異邦人が日本人で間違いないそうだ)

(ありがとうございます)

シャトルーズで中を覗くと、黒い水を蓄えた巨大な水槽が有り、そこには黒い亀とも蛇とも見えるゴーレムが半身浴のような格好で座っていた。

(なんだ、バイフーよ・・、チーリン!、チーリンではないか?)

(ショワンウーよチーリンだ異邦人と共にこの地に帰ってきた)

(異邦人と共にではチーリン王は、やはりあの時に・・)

(王の最後の念話は聞いていただろう・・、全て消え去ってしまっていたさ)

(そうだな、で、その異邦人が私の知識共有者の異邦人に何の用だ)

(人を探しているそうだ)

(私はチンロンの様にはいかんぞ、まだまだ興味がある)

(探し人とは限らんだろう、チーリン(黄麟)に導かれし者だ、確認くらいさせてあげてくれ)


その黒いゴーレムの腹が開きその中のスライムが姿を現す、そしてそのスライムの体内に黒髪の裸体の女性が目をつぶっていた。

「母さん!」

アキラは我を忘れて叫んでいた。




どうか急展開が続く次話もよろしくお願いします。


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