黒い大洋に沈む幻の大陸「ランディア」の海底迷宮
新章、更新いたしました。
「真っ暗だ・・チャア、ゴーレムって深海に潜っても平気なのか?」
「そもそもスライムは水中でも呼吸は出来ますが・・海水では無理です・・」
「じゃあ、俺達はどうやって呼吸しているんだ?」
「シャトルーズが空気を生み出してくれているとしか説明が出来ません・・」
「今、チャアはシャトルーズが進みたいと感じている方角に進んでいるんだよな」
「アキュラがシャトルーズが進みたがっている方角が有るみたいだと言ったら・・、行ってみようと賛成したんですからね」
「空中だけかと思ったら、最後は急に潜りだしたんだ・・明らかに親父の探索したルートじゃなくショートカットしているよな・・」
「あ、いよいよ入り口みたいですよ」
真っ暗なうねうねとした地下道を潜り最後に浮上した場所は巨大な地底湖だった。
回りを見渡すと暗黒大陸の地下迷宮「アンマ」と同じ様な地底湖だが塩水湖で勿論、魚は生息しておらずゴーレムも生まれてはいなかった、ただうっすらと光る鉱物が明りをともしていた。
「天井に根らしきものが見える、ここはイグドラシル・・もう一つの世界樹が有った場所で間違いないみたいだね」
「はい、伝説は本当だったんですね、上層階に登ってみますか?」
「そうだね、今回もいきなり最深部からのスタートになったみたいだね」
ゆっくりと警戒しながらシャトルーズで大き目の地下道を進んでいった。
「この先に確か飛べるような大きな地下空間があったんだよな」
地下道を抜けるとやはり前回と同様の地下空間が有り植物が生い茂り中央には巨大な世界樹の根がそびえたっていた。
「この空間には空気も水も有りそうだね」
「安全を確認できるまではシャトルーズの外に出るのはやめた方が良いと思います」
「そうだね、魔獣達も生息しているんだろうか・・」
「ゴーレムが生み出されてない様ですから魔石を食らう巨大な魔獣は生存出来ないと思いますが・・」
散策していくとアキラには驚くべき生物たちが目に入って来る、それらは魔獣ではなくアキラの居た世界の生物たちだった。
(ネズミ・・、牛、虎、ウサギ、蛇、馬、羊、猿、鶏?、狼?、イノシシ・・、いや象やライオンもいる)
「あまり見かけない、魔獣達ですね?」
チャアが不思議そうに答えると、アキラは。
「俺達の居た世界の生物達だ、何故こんな所に・・」
「異邦人達の世界の生き物なのですか?」
「そうだよ、一体ここは・・どうなっているんだ」
その時、上層階より真っ白な虎に似た形態のゴーレムが現れこちらに向かってきた・・。
新章となります、どうか本章もよろしくお願いします。
もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。




