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南北を分断する長壁の要塞都市「バリキシメト」(6)

更新いたしました。

  長い「アン商会」隊商の先に、はるか遠くに山々の間を連なる巨大な城壁が見えてくる。

「これが長壁の要塞都市・・」

アキラはその巨大な長壁に囲まれいるのだろう最前線の街に戦いの激しさを感じ取っていた。

城壁の上空を警戒任務に就いている白銀のゴーレムを指差しながら隣のカーメルが笑う。

「あのゴーレムが付けている飛行ユニットは我が商会の最新の物だよ、今回も数騎分搬入している」

「魔核や食料関係の物資しか見かけませんでしたが」

「腕輪だよ、この隊商の者に武器も装備させ運搬している」

カーメルは当たり前の事の様にアキラに話す。

「そうですよね、ここは魔法が使える世界でした。ここ十日程の間は周りにいる皆さんが普通の人達ばかりでしたので感覚がおかしくなっていました」

「両肩に妖精を乗せているのに異世界感を無くしていたのかね・・」

「全く可笑しな話です・・」

「元の世界に帰りたいのかね」

「できれば・・、しかしこちらからは無理だと聞いてます」

「落とす事は出来ても、押し上げること出来ないらしい、私も諦めているよ・・」

そう答えるカーメルの横顔はどこかさみしそうだった。



隊商が一斉に停止する、皆東の上空を指差し叫んでいる。

「敵?」

「敵襲だ」

皆、口々に叫び出す。

その先に単騎だが飛行ユニットを装備した漆黒のゴーレムが襲い掛かってきた。

「軍は何をしていた、突破されたのか?」

カーメルは怒りの表情で叫ぶ。

隊商の飛行ユニットを装備したアイアンゴーレムが魔法紋より現れ搭乗しているが間に合わず切り捨てさられる。

「アキュラ、アダマンタイトゴーレムです。このままでは危険です」

チャアがアキラに隊商から離れるよう促す。

その向こうで更にもう一騎のアイアンゴーレムが真っ二つにされていた。

「シャトルーズをだす、チャア頼む」

そう言うと近くの小さな岩陰に飛び込むと魔法紋を開く。

「仕方ありません・・」

そう呟くとチャアはアキラと共にシャトルーズに同化し搭乗する。

「敵、こちらに向かってきます」

素早く両腕の小剣を抜くと上空から振りかぶってくる剣を受け止めその時、敵から声が聞こえる。

「貴様、本当は「わの国」の商会の者だったんだな」

「なにを?・・俺は「ぜら・あな商会」の者だ」

そう言いながら地下迷宮「アンマ」で同じ様な会話をした事をアキラは思い出していた。

「あの時の・・」

「東の大陸の商会が何故ここにいる、だましたのか?」

「嘘は言ってない」

「ここは戦場だ迷宮ではない、覚悟はいいな」


ヤガーは剣に黒い炎の魔法をのせシャトルーズに襲い掛かってくる。





どうか次回もよろしくお願いします。


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