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滅びゆく国(5)

更新いたしました。

  青銀色と白銀色のゴーレムは空中で剣を交えていた。

「空中ではああいった戦闘になるんだ・・」

地上では有り得ない空中戦でのゴーレムの立体的な立ち回りにアキラは自分が学んだ剣術とは違う新たな発見に目を奪われていた。

「砲撃は使わないんだな・・」

「当たってもオーラをまとってないのでほとんどダメージがないのでゴーレム同士の闘いではあまり使用されません」

チャアが答える。

「オーラをのせた剣のみが有効なのか・・、あっ、上手い」

青銀のゴーレムが白銀のゴーレムの剣を持った右手首を切り落とした、しかしそれ以上白銀のゴーレムを追うこともなく街道の向うに飛び去って行く。

その直後反対側の空からもう一体の白銀のゴーレムが迫ってきた。

「引き際も凄いな、知ってるゴーレムなのかい?」

「えぇ、あのゴーレムを操っているのがアキュラに会ってもらいたい異邦人です」

二体の白銀のゴーレムは右腕と剣を回収して反対側の空へと飛び立っていった。



「なるほどゴーレムはダンジョン産の天然のものとドワーフ族が精錬したミスリルにエルフ族が魔法紋を使用して人工的に生みだしたゴーレムが有るのか」

先程のゴーレムについてチャアに質問しながら街道を歩いていく。

「白銀のゴーレムはミスリル本来の色で異邦人達はこのゴーレムを大量に量産していたのです」

「なんでエルフが協力しているんだい」

「金銭欲に目がくらんだ者や、さらわれ脅迫された者もいるのでしょう・・」

「たまらないな・・」

「私達も無理矢理量産されていると聞きます」

「どんな風に?」

「私達は大量に生まれてきますが成体になるのはほんのわずかなのですが・・、それを全て成体迄育てているそうです」

「養殖か・・」

「たしかファームと呼ばれています」

「そんな風に俺達を呼び寄せてもろくなことにならないのに、何故、呼び寄せるんだろ?」

「何もしなくてもやってきてしまう異邦人がいてやがて集落を作っていたらしいのですが・・、それとは別に傭兵として呼び出された者も多いと聞いています」

「俺達の世界には君たちは来ないのか?」

「何かのはずみで行った者もいる様ですが、魔力が無い世界では永く生きられない様で伝説の様に語りつがれていると異邦人に聞きましたけど」

「なるほどね、たしかにいろんな民話に出てきているよな・・」

「急ぎましょう、国境近くには避難民のキャンプが出来ていると思います休憩しながらでも夜通し歩いて早く行くべきだと思います」

「ああ、これだけの人数が移動しているんだ夜通しでもその中に紛れ込んでいた方が安全そうだな」



一晩歩き続け翌日の夕暮れには避難民のキャンプらしきものの灯りがが見えてきた。


どうか次回もよろしくお願いします。


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