表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/222

暗黒大陸イグドラシルの地下迷宮「アンマ」(8)

更新いたしました。

  その黒い体毛に覆われた獣人の女冒険者「ヤガー」はアイアンゴーレムを駆り仲間の獣人達と「アンマ」の迷宮でミスリルゴーレムを捜していた。

「姐御、まだ潜るんですか?このままでは中層階になっちまいますよ」

先頭を任されている「オセロトル」が不安そうに尋ねる。

「お前でも、中階層は怖じ気づくのか?」

「流石にこの先はゴーレムを使っていても・・」

「悪いな、ミスリルゴーレムを最低でも三体以上は持ち帰りたい」

「銭金じゃないって事ですかい」

「悪いな・・、少しでも国に戦力になる物を納品したい、このままでは国そのものが崩壊する」

「たしかに、スライムの群れのいる中階層だとミスリルゴーレムを発見する確率は上がりますが・・、こちらもただではすみませんぜ」

「悪いがそのギリギリの見極めて回ってゆこう、スライムの群れを発見したら直ぐに撤退し別の場所に移ろう」

彼らは今まさに中階層へと達しようとしていた。



「アイアンゴーレムにこの先の通路で遭遇しそうですよ、多分冒険者です」

チャアの優れた索敵能力が人が操るゴーレムを発見する。

「別のルートに変えようか?」

「いえ、ここで迂回するとかなり遠回りになりそうですし私達も彼等が来た道を登っていく事になりますので・・」

「上手く、何事もなく通してくれたら良いけどな

「相手次第ですよね・・」

アキラは覚悟を決めてアイアンゴーレムのパーティーに向かって歩みだしていく。



「何だ、ロックゴーレム?」

急に表れたシャトルーズに、先頭のオセロトルが悲鳴を上げるが、それでも素早く距離を取ろうと左後方に跳ぶ。

「怪しい者じゃありませんから」

アキラがその動きに付いて来る。

「何者だ」

このパーティーで一番素早いオセロトルの動きについていくロックゴーレムを目の当たりにしてヤガーが先回りして体全体でシャトルーズの動きを止める。

「私が話を聞こう」

ヤガーは他にもゴーレムがいないか周りを見渡しながらその薄い黄緑色をしたロックゴーレムに話しかける。

「すいません、少し操作に問題を抱えていて・・」

アキラはヤガーに頭を下げる。

「君は、・・異邦人か?「わの国」の冒険者か」

少し語気を強めてヤガーが問う。

「いえ、異邦人ですがまだ国へは所属してません・・、今は「ぜら・あな商会」に勤めています」

アキラが答えると。

「商会の冒険者というのか?聞かない名だがどこにある商会だ?」

更に語気を強めてヤガーが問う。

「本店は「なぁの国」にありますが私は「アムス」の支店で働いています」

「・・東の大陸の商会か、やはりゴーレム目当てか?何故ソロでこんな所に?」

「二組だったんですが・・」

「そういうことか・・」

ヤガーの語気は収まりシャトルーズの肩を叩くと。

「しかし我々も果たさなければならない仕事を請け負っている・・、悪いが何も協力は出来ん」

「多分大丈夫です、中階層に比べたら何とかなると思います」

「中階層に比べたらか・・、無事、港までつける事を祈っているよ」


そう言うとヤガー達は中階層に続く道を下って行った。





どうか次回もよろしくお願いします。


もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ