表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/207

滅びゆく国(4)

更新いたしました。

  「いけない!」

チャアは慌てて背中の鞄から水筒を出す。

「これ腰にもぶら下げられるから」

そう言って水筒を渡すと鞄の中に入り込んだ。

「どうした?」

「もし私が見つかちゃたら、殺されちゃう」

10メートル近くある銀色に光る人型の飛行体は街道の避難民が最も多い場所に着陸した。

「ミスリルゴーレム、昨晩夜襲を掛けてきたゴーレムよ」

白銀のゴーレムは何かを避難民に命令している、・・そして地面に砲撃を加えた。

「なんて言ってるんだ」

「この中にゴーレム乗りが隠れてないか、居たら姿を現せって言ってるわ」

「敗残兵狩りか・・」

更に地面に砲撃を加え衝撃で避難民達が吹き飛ぶ。

「どうやって見つけ出すつもりなのか、皆殺しにするつもりか?」

「ゴーレム乗りは強いオーラ(魔力)をまとっているの、あの位では吹き飛ばないから居たらすぐバレてしまう」

「俺達もか」

「いえ、まだゴーレムと同化して無いから半分以下だと思う」

「あれじゃ死人が出てるぞ、国が亡ぶとどこの世界でも同じだな」

「異邦人がゴーレムを使って戦争をするまでは、ここまで大規模な闘いは無かったし、少し前まではもっと整然とした戦いが行われていたわ」

その時、一体のゴーレムが魔法紋より現れた。

「アイアンゴーレム」

チャアが叫ぶ。

避難民が逃げ惑う中二体のゴーレムの闘いが始まった。

「空を飛べるミスリルゴーレムにアイアンゴーレムでは勝ち目がない・・」

さらにチャアが辛そうに語った。

「あぶりだされたのか・・、アイアンゴーレムは飛べない・・話にならないじゃないか」

しかしミスリルゴーレムは地上で剣を抜いた。アイアンゴーレムも剣を抜き双方が対峙する。

「どういうつもりだ、あえて地上で戦うのか?」

アキラがチャアに問いかける。

「自分のゴーレムと技量に自信があるんだと思う」

双方の剣から光が放たれる。

「あれがオーラ(魔力)よ」

明らかにミスリルゴーレムの方が禍々しいオーラを放っていた、そして二体は剣を交える。

「手を抜いている・・、わざと時間をかけて・・」

アキラは闘う二体見つめながら呟いた。

「他のゴーレムをおびき出そうとしているんじゃ」

チャアが悲しそうに答えた。


なぶり殺しされようとするアイアンゴーレム・・その時薄く青みがかったゴーレムが街道の向うの空から飛行してきた。

それを確認するやアイアンゴーレムを両断し空高く舞い上がるミスリルゴーレム、二体の空中戦が始まった。

「あれは、£∇Θ£☬」

チャアが身を乗り出して叫んだ。





ゴーレムの空中戦が始まる・・。


どうぞ次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ