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自由貿易港湾都市「アムス」(12)

更新いたしました。

 「スーリ!」

シュミーが叫ぶ、丁度その時キラが相打ちにちかい形で深紅のゴーレムを撃墜していた。

「均衡が破られました、キラ様が敵の指揮官気を撃墜いたしました」

チャアがアキラに報告する。

その事によってアキラの戦場にも明らかな変化が生じる。

「これだけの部隊でも押し切れんか・・」

シュミーのゴーレムより信号弾が上がる。

「何をした」

アキラが叫ぶ、その切っ先を受けながらシュミーが答える。

「・・これ以上、やらせる訳にはいかないから駐留部隊全隊を応援に向かわせた、貴様らは優秀だ数で潰させてもらう」

そう宣言しシュミーは守りに徹する構えを見せた。



「敵増援部隊が来ます、右翼がこれから向かいますがキラをはじめ損傷著しい模様です」

フィルがパーナに報告する。

「国境守備隊全軍を相手にするって事?、どこの誰よそんな命令書にサインした幹部は」

憎々しげにラーバンの顔を思い出す。

「将軍になっているんだったわね・・、アルまだ大丈夫?」

「少し休憩できたら、もう一度くらいなら」

アルの返事に思わず天を見上げる。

(私は、船を離れられない、アキラ少しでも時間を稼いで・・)

チャアに向かって念話を放つ。



「わかったチャア、敵騎体を振り切って一気に上昇する」

アキラはシュミーに前蹴りを決めると一気に上昇する、少し遅れてシュミーが追う。

「シャトルーズ頼むぞ」

アキラとチャアはそのオーラと魔力を振り絞ってシャトルーズを急上昇させる。

シュミーが必死の形相で速度を上げるが。

「く、追いつけない」

シュミーを振り切ると遠くに迫る敵の増援部隊が見えてきた。

「ここから急降下敵部隊のど真ん中を突っ切る、チャアその時この前みたいに翅のオーラを上げ敵の勢いを殺す」

「アキュラ、この子のリミッターを外しましょう何が起こるか分かりませんが・・」

「リミッター?」

「私の力で制御できる範囲でコントロールしているんです、少しずつその範囲を広げていますがまだ底が見えていません、囲まれて落とされるくらいなら・・」

「わかった、チャア任せるよ」

「では、アキュラ行きます」


シャトルーズは一気に急降下する、その後を追うシュミーは信じられない物を目撃する。

部隊のど真ん中に突っ込むやシャトルーズの翅が薄い黄緑色の閃光を放って広がっていき、更にその身体から無数の針鼠の様に放たれたやはり輝く石礫がミスリルゴーレム達を襲う・・、一つの部隊が今、シュミーの目の前で一瞬で・・。

「全滅だと、貴様何をした」

怒りに狂い大上段から太刀を振るう、二刀でそれを受けるシャトルーズ、二騎のゴーレムがオーラの閃光に包まれる時、天空に大きな魔法紋が現れ二騎を包み込む・・そして・・。



しばらくして目覚めたアキラは周りの景色が変わっていることに驚く。

「ここは何処だ、・・地底湖?」

シャトルーズはオーラを閉じ静かにたたずんでいた。





自由貿易港湾都市「アムス」の章はここまでとなります。

次回から新章に入りますが、ここでのこの異世界は並行宇宙いわゆるパラレルワールドとなります、しかも生命が誕生するまでは全く同じ世界でした。

しかし生命しか行使できない物理法則「魔力」が存在する様に、見えていない多次元のベクトルが少しだけ伸びている・・その差が様々な進化に違いを生じさせている・・そうここはもう一つの太陽系、地球なんです。次回は暗黒大陸と呼ばれていた場所が舞台となります。

どうか次回もよろしくお願いします。


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