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自由貿易港湾都市「アムス」(2)

更新いたしました。

  緩やかな音色でサイレンが鳴り、港で働く者が皆作業を止める。

「昼か・・」

アキラはシャトルーズを収納するとゲートへと向かう。

「今日は外で食べて、その後チャアの魔核の粉を買おうな」

チャアは頷き微笑んだ。

ゲートで並び自分の番になると六つ節のある登録プレートをかざしながら役人の前にある魔道具に五本の指を突っ込む少し離れた位置にある六つ目の差し込みにチャアが手を差し込む、すると魔道具が光りゲートが開く。

(今日は少し並んだな、時間がもったいないから立ち食いにするか)

アキラはゲートからさほど離れていない飲食店に足を運ぶ。



楽しげな音楽が流れている飲食店はいつもの様に港の労働者でごった返していた、いつも並んでいる料理の受け取り口にアキラの順番がきたら硬貨を置く、すると店員が受け取り代わりに野菜と肉が麵状のパスタの上にのった料理と水の入ったコップを渡される。

空いているカウンターを捜すと自分の鞄からフォークを取り出し一気に食べ始める。

(アキュラは、この店ではいつも同じだね)

チャアが念話だけを使って話しかける。

(見た目はパスタなんだけど味付けが焼そばや焼うどんっていう俺の国の食べ物に近いんだよ)

(最初、匂いだけで決めていたみたいだったね・・)

(まあね、当たりだったよ)

その時向うで見知らぬ船乗りらしい獣人や、エルフ、ドワーフの集団が何やら大声で 会話をしていた。

(何を話してるの?)

チャアが教えてくれた話の内容は、法律違反が点数化されており違反行為が続くと二度と街に住めなくなる為に軽微の犯罪もおきにくくこの街が暮らしやすい事、税が基本的に無く働いただけ生活が豊かになる事、そして今まであった王室の政策への批判悪口などだった。

(「メィミェイ」は国民の事を一生懸命考えていたわ・・、それなのに・・)

(すまない・・、そんな事を話していたんだね)

(今、聞いたのが初めてじゃないの・・皆は私は、何のために戦っていたの・・)

(店をでよう・・、次はチャアの店だから・・)

店を出ると素材を販売している商店へと駆け出しって行った。



港に帰りシャトルーズの中にいるチャアの本体に魔核の粉が入った袋を手渡ししていると、ゲートの方からピガンが現れ声をかけてきた。

「アキュラ、お疲れ様です」

「あ、いえ、今日はどうされました」

「いや、昼から「アン商会」の黒船の見学会があるので一緒に見学に行ってはどうかと急に思い立ったんで様子を見に来たんですよ」

「黒船の・・」

「異邦人である、アキュラの意見も聞いてみたいと思いまして」

「購入するんですか?」

「高い買い物になりますから少しでも意見が欲しいのですよ」

「わかりました、俺も興味がありますから」

「ありがとう、では段取りをつけてきます」

そう言うと、足早に去っていった。


(黒船か・・、歴史の時間に勉強しただけだけどな・・)

少し遠くに見える黒船を見ながらアキラは頭をかいていた。





どうか新章もよろしくお願いします。


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