表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
207/222

天に星 地に花 人に愛を(2)

更新いたしました。

 ゼラ・アナ号が火山がある島の見晴らしが良い山すその平らな場所へ着陸すると、コンテナを降ろし皆で臨時のベースキャンプを設営する。

「ヘンリー、ノア、エマ、それぞれが予定通り、交代で見張りの任務に当たってもらう。他の者はそれぞれ明日早朝の出発に備えゴーレムの装備の点検と魔核の補充を終えた後、食事と休養に入ってくれ」

アイの指示の元、皆それぞれがすぐに行動に移していた。


ゼラ・アナ号の操舵手となる双子の魔導士、キイーとキスは皆の食事の準備に取り掛かっていた。

「明日の朝食の分も料理しなくちゃね。温かい物が食べられるのは今晩だけだから頑張らなきゃね」

キイーがキスに話しながら小気味よい音を立てながら包丁をふるい、キスは大きな鍋に用意していた水を移し魔導コンロで湯を沸かす。

やがて、辺り一面に美味しそうなスープの匂いが漂ってくる。

「良い匂いだね」

アイが二人に話しかけてくる。

「まだまだ、これからですよ。肉と骨からだしを取ってる最中です」

キイーが答えると。

「なかなか本格的だね。楽しみにしているよ」

アイはこれから投入されるであろう食材を眺めながら笑うと再びビルの元に戻って行った。

今度は見張りを交代したばかりのノアが引き寄せられるように現れ声をかける。

「たまらないな。夕食が楽しみだよ、何か手伝える事はないかい?」

「大丈夫です」

キスは首を振ると作業をしながら答えた。

「ゆっくり休むことも任務ですよ」

キイーは交代したばかりのノアを気遣いながら少し目線合わせると作業を続けた。

「え~、わかりました。コンテナに戻ってます」

ノアはそう言うと休憩所の有るコンテナに戻っていった。

そして、料理が完成する頃にはほぼ全員が遠巻きに二人の料理を見守っていた。


「こりゃあ美味い!夜になって冷えてきたから最高ですな」

ビコウは上機嫌でエールを片手に持ちながら叫ぶ。

「スープは最高、酒の肴の串焼きも最高ですよ」

ヘンリーも喜びの声を上げる。

遠征組のその様子に、アキラ達ゼラ・アナ商会組の面々も同僚のキイーとキスが褒められている事で、その喜びを共に分かち合っていた。

「まだまだありますよ、沢山召し上がって下さい」

キスが料理を運んでくると、再び歓声が上がり皆の長い夜が暮れていく事となる。



翌朝、キイーとキスそしてゼラ・アナ号の護衛の為に残されたヘンリー、ノア、エマ、以外の面々はゴーレムに搭乗するとアキラのシャトルーズに導かれ巨大な火山の火口へと編隊を組み人族の命運をかけた戦いへと出立していった。




最終章二話目となります、どうか最後迄よろしくお願い致します。


もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ