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死の商人に魅入られし国(6)

更新いたしました。

  「ぜら・あな」商会の朝は早い、俺は深夜の警備明けで朝のミーティングを受けたら明日の朝のミーティング迄休みだ、しかし今日のミーティングはニィーの親父さんの「ロン」とあな商会の番頭頭だった「ピガン」両総支配人代理が来週の商店の新装開店に向けての訓示を行うという・・。

そう、俺は今「ぜら・あな」商会の警備員をやっている・・。



「おはよう、突貫工事だったが皆の協力で公邸を商店へと改装増築工事も目処がついた。思えば国を追われ領地も飛び地だった四分の一弱を除いて全てを失った「なぁの国」パーナ王女の御厚意により「なぁの国」公邸を居住地にそしてこの商店と工房そして倉庫を手に入れることが出来た。この商会の成功が皆の生活ひいては我が国の再興をもたらすものと信じている。慣れない仕事を強いる事となるが宜しくお願いする」

続いてピガンが訓示を行う。

「いよいよ、商店担当の者には実際の売り場を使用した接客の練習が始まります。各班に分かれて「あな商会」の教育係の者が多少厳しくなりますが開店までみっちり練習していただきます、では開店に向けてよろしくお願いいたします」

「おはようございます」

一同みな頭を下げて。

『おはようございます』

「いらっしゃいませ」

『いらっしゃいませ』

・・朝のミーティングいや朝礼がやっと終わった・・。


「ニィー、俺はこれから非番だから警備班のミーティングは受けなくて良いだろう?」

「ああ、ご苦労様、・・少し聞いてくれ明日の警備だがミーティング後に支配人代理達に付き添って貿易商人達の総会に行ってもらえないだろうか?ケイトは明日が非番なんだ」

「そうか、親父さんの警護かなんか緊張する仕事だな」

「警護もだけど、異邦人の目で会議の内容を観察してほしい」

「俺も中に入るのか?」

「お前だけは中に入ってくれ、服も用意しておく」

「・・中に入るんだって」

チャアを振り向くと、チャアは任せてって感じのポーズをしていた。



「では、総会を開始する」

「アン商会」のカーメル組合長が宣言する。隣に座る「アール商会」のベル副組合長が会議を進行する。

「では、新たに加わる「ぜら・あな商会」について」

「その前に、確認したいことがあるのだが」

年老いた獣人の老人が挙手をする。

「パッタ殿なにか?」

「「ぜら・あな商会」の代表の両名は存じているが「あな商会」のピガン殿はともかくロン殿はさる貴族評議会の長ではなかったのですか?平民におなりになったのですか?商会の者は国の機関から独立しなければならない決まりではなかったですか?」

「私が答えよう。私はこの商会を立ち上げるにあたって爵位は返上している、又当商会で働く者も全て返上してもらってる」

「失礼、それは随分思い切ったことを」

「では、「ぜら・あな商会」なかつ国貿易商人組合への加入についての質疑を始めます」


アキラはロンの後ろの壁の前に立ち各人種の商人が行う会議の進行を見つめながら、まるでゲームの中の世界で商人ギルドってこんな感じなのかなと軽い現実逃避をしていた。






どうか次回もよろしくお願いします。


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