表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/222

「アレン・ブラッオ」「ジル・ニューブ」(6)

更新いたしました。

 「やっと建設が許可されたんだね」

アキラは、王都ウロポロの商会の中庭に「ゼラ・アナ」号と共に暗黒大陸の地下迷宮「アンマ」よりそのままこの地に帰還していた。

「魔導装置とそれに伴う資材の運搬だ。悪いがもう一仕事頼まれてくれ」

ドルがすまなさそうにニィー達に話しかける。

「いえ、それに久しぶりに我がスイの国のリュウの街に行けるんですから」

「リュウの街って?」

アキラが問いかけるとニィーはアキラの方を振り返りながら答える。

「そうだあの時、我が王や王都の民達が避難した。飛び地だった領地だよ」

ドルがさらに話を続ける。

「結局、この王都での放送局の建設は許可が下りず。パーナ女王がスイの国と交渉して「なぁの国」との国境近くの高台に建設する事となっちまたからな」

「それで、「ゼラ・アナ」号の出番という訳なんですか」

「悪いが、向こうでの建設はもう始まっているが、こちらにしかない資材の運搬をゴーレムにもやってもらわなければならんのよ。まあ護衛もかねてだがな」

ドルの言葉に皆、頷いていた。



「ここなら、王都ウロポロの街並みも遠くに直接見ることが出来そうだよね」

アキラがシャトルーズで運んだ資材を降ろすと再び舞い上がり、もう一度、ウロポロの商会を目指していた。

「そうですね。それに場所も確認できましたし、この子なら他のゴーレム達の二倍のペースで運搬が可能です」

チャアの言葉にアキラは。

「胸に抱いていた運搬ユニットもそんなに邪魔になってなかったし。「アムス」の街で港湾の仕事をしていた時を思い出すよ」

「今回は積み込みはなくて運搬ユニット運搬だけですから、でも、次の帰りは空の運搬ユニットを持ち帰らないといけませんから少し遅くなると思いますよ」

日が暮れるまで「ゼラ・アナ」号とアキラ達「ゼラ・アナ」号のゴーレム隊は運搬作業に励んでいた。



「アキュラ、今日で運搬作業も一旦終わるだろう。で、この後、街に作られた臨時の王宮で我が王に会ってくれないか?」

放送局の広場でニィーがアキラにすまなそうに話した。

「え、この格好でですか」

「正装などしなくて良いよ、前回も俺達はそのままの格好だったじゃないか」

「確かにそうだったんですけど・・」

「我が王が自らこの高台迄来ようとしていたみたいなんだぜ」

「え、こんなところまでですか・・」

「どうしても、聖戦士殿にじかに礼がしたいそうなんだ」

「・・聖戦士って。・・わかりました。お供します。一緒に行ってくれるんですよね」

「おいおい、お前は「なぁの国」で、いつも女王陛下に謁見しているじゃないか」

「それとは違いますよ」

アキラの言葉に少し笑みを浮かべながらニィーは答える。

「俺も同伴するから安心してくれ」


アキラは全てが始まった、あの王城での出来事に思いを巡らせていた。





新章、六話目となります。どうか本章もよろしくお願い致します。


もしよろしければ小説家になろうでの、評価、ブックマーク・フォロー、感想などを頂けますと幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ