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「リョーウ・キラ 」「ルー・トロフ」(8)

更新いたしました。

 ビルは猛禽類を思わせる激しい足技で魔獣達を蹴散らしニィーのミスリルゴーレムを攫って上昇していき湖畔に投下する。

受け身を取り損ねて鈍い音を立てる落下すると。

「酷い、アイ殿、もっとお手柔らかに」

ニィーが悲痛な叫びを放つが、そんな事はお構いなしに更に素早くニィーのミスリルゴーレムの右手の剣を奪うと再び魔獣の群れに降下していく。

「アル、翼は任せるよ」

「うん、まかせて」

二人の会話の後、その空間ではビルの魔獣に対しての蹂躙が始まり、後方の魔獣達は慌てて上層階へと逃げまどっていった。


「凄い、師匠・・」

キラが息をのんで地竜に対峙しながら戦況を見つめていると、アイが声をかけてくる。

「そこを離れて。交代するよ、約束通りその地竜は私が始末する」

そう言うとビルが紅いオーラを纏った剣を正眼に構え突っ込んで来る。

二人が慌ててその場を離れると、既に地竜は二人の事は意識から外れビルだけに意識を集中していた。

長い尻尾でビルをけん制するも見事な空中での体裁きでかわしていき、さらに槍の様なみごとな三段突きを浴びせる。地竜は自身の血しぶきが舞う中、両手を使って激しく抵抗するが、剣でいなされると首をはねられる事となった。



再び静寂に包まれる地底湖の緑色に包まれていた空間の光が薄い黄緑色へと変わっていき、そして湖の中央の水面が音もなく膨らんでいくそして・・眩いシャトルーズイエローに光る翅を広げ、緑がかった黄色、シャトルーズグリーンに光る人の形をしたものが浮かんでくる。

足を揃え両手と指をを広げ何かを叫んでいるかの様な姿にアイ達一同はこれまでに経験した事のない畏敬を感じていた。

「これが、シャトルーズ・・」

アイの言葉にアキラが答える。

「確かにシャトルーズに間違いないけど、ゴーレムじゃない別の何かに進化したように感じるよ」

少し遅れて眠っていたチャアが目覚め恍惚とした表情でシャトルーズを見つめると、納得したように頷き話しかける。

「素敵よシャトルーズ、とうとう本当の姿を見せてくれたのね。感謝するわ、ありがとう。どうか私達を共により良き道に導いて下さいね」

やがて、湖畔に着地するとシャトルーズが放つ光は少しずつ弱くなり地底湖は以前の様な姿へと変わっていく。



シャトルーズとビル、この世界でのもう一つの名称、麒麟チーリン朱雀スーツェーこの二体の進化した姿にキラとトロフ、そしてニィーは神話の出来事様な光景にただただ息をのんでいた。




新章、八話目となります、どうか本章もよろしくお願い致します。

シャトルーズの最終形態です♪

挿絵(By みてみん)


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