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「リョーウ・キラ 」「ルー・トロフ」

新章、更新いたしました。

 「外観は何度か見てわいたが内部はこのようになっていたのだな」

トロフの言葉にニィーが答える。

「元々はコンテナだったものに内装を施しただけの作りなので・・」

その時、操縦室のキイーの声が聞こえてきた。

「「ゼラ・アナ」発進いたします」

軽い浮遊感が室内に伝わってくる。

「・・浮いた」

キラが思わず声にだす。

今回の「アンマ」への遠征はいつものメンバーとは異なり「アイ」と地底湖からゴーレムの供給が止まるのでその間、魔獣達が飢えて暴れ出した時の為に「キラ」「トロフ」が加わる事となり、商会からはニィーとアキラのみが参加するという構成となった為、ケイトは二人の代わりにパーナの護衛をする事となった。

「パーナは参加したがっていたのに残念だったわね」

アイの言葉にキラが溜息をつきながら返事をする。

「流石に一月近くも王宮を離れるのは・・、しかも今回は暗黒大陸の地下迷宮ですので、我慢してもらうのが大変でした」

「だよな・・」

トロフも思い出しながら溜息をついていた。

二人の会話を微笑みながら聞いているアイの両腕には二つの腕輪とそしてその両肩には同じく微笑む「アル」と「ムサッシ」の姿があった。



「到着です。ではシャトルーズが帰還するまでコンテナの護衛をよろしくお願いします」

操縦室のキイーの声に全員いったん外に出てゴーレムを召喚する。それを確認すると上空の「ゼラ・アナ」とシャトルーズは北の空に飛び立つ。

「シャトルーズが戻ってきたら交代で見張り番をしながら今晩はコンテナで一泊します。明朝よりアンマの地底湖を目指します」

ニィーの再度の予定の復唱にも返事をする事無くアイ達は。

「凄い・・」

アイもキラやトロフも頭上にそびえたつ世界樹のその巨大さと神秘なる姿に皆、心奪われていた。



「皆さん、地底湖迄はシャトルーズからは決して離れない様お願いします。特に母さん、好奇心旺盛なのは知ってますが気持ちを抑えて決してはぐれないで下さい」

「なによ、まるで要注意人物みたいに言わないでよ」

アイの反論にアキラは。

「要注意人物として、皆に迷惑をかけていただろ」

「・・はい」

その様子に思わずトロフが笑いながら口を挟む。

「・・親子だな、師匠は我々も注意深く後ろから見守って行く。任せてくれ」

「アキュラ、私がついているから大丈夫」

さらにアルの声もアキラに響いてきた。

「・・そうだね。分かりました、くれぐれもよろしくお願いします」



そう言うとシャトルーズはゆっくりと世界樹へと向かって行った。





新章となります、どうか本章もよろしくお願い致します。


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