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「藤原愛」「ローレンス・エクスペル」(7)

更新いたしました。

   「母さん、そろそろ迎えが来るころだから起きてよ」

アキラがアイを起こそうとすると。

「おはよう、ところでお前の後ろに見えているプニュプニュとした生き物達は何んなの?」

「ああ、フェアリースライム達だよ、昨夜、チャアが五体も勧誘してきたんだ」

「これが、あの妖精と同じ仲間んだ・・?」

「シャトルーズの中にチャアの本体もいるんだよ、母さんもゴーレムを操るときにはゴーレムと同化している本体の中に入るんだよ」

「この中に・・」

「・・そう」

アイは少し引きつった笑いを見せていた。



海面すれすれの超低空でアキラ達が居る南端の岬に「ゼラ・アナ」が姿を見せてきた。

「こちらです、手前に広がる砂浜に着地してください」

チャアがドーアに指示を出すと。

「了解、着陸態勢に入ります」

と、答えた。

アイは着陸する「ゼラ・アナ」を見つめながら少し不安そうに口にした。

「これがこの世界の航空機なの?」

「多分この世界で初めて作られた魔力で飛ぶ輸送機だよ」


着陸するとコンテナが降ろされ中からニィーとケイトが降りてくる。

「初めましてゼラ・ニィーと申します」

「フローレンス・ケイトです。英語は使えますか?息子さんと一緒に仕事をしております」

二人に、挨拶をされアキラがニィーの言葉を翻訳するとアイもお辞儀をしながら英語で答える。

「藤原愛、晃の母親です。息子がお世話になっております」

アキラはニィー達の挨拶を少し照れながら見つめ本題を切り出す。

「ニィーさん、早速だけど母とあそこにいる五体のスライムを連れてパーナのパーナ女王の元に連れて行ってもらえないだろうか?」

「お前は一緒に戻らないのか?」

「ああ、もう少し残って親父のフェアリースライムも連れて行きたいんだ。パーナ女王には連絡しておくからお願いできないかな」

「一人で大丈夫なのか?」

「すまない。親父のフェアリースライムの捜索だから自分でやりたいし、多分チャア以外じゃ見分けがつかないと思うんだ」

「わかった、連絡は頻繁にとってくれよ。お前の存在は我々にとって失う訳にはいかない大事な存在なのだからな」

「ありがとう、わがままを言うが必ず見つけ出して戻ってくよ」

「私のわがままでも有るのよ、どうかよろしくお願いします」

アイも再び頭を下げる。

「はい、腕輪よ必ず戻って来てよ」

ケイトに予備の腕輪を渡されると、アキラは受け取りながら申し訳なさそうに頼み込む。

「少し、いや大分・・個性的な母なんだがよろしく頼みます」

「えっ、・・わかったわ、心配しないでね」

少しためらいながらもケイトは答えた。



発進する「ゼラ・アナ」を見つめながらアキラは母が王宮で何かやらかさないか少しだけ不安に思っていた。


次話もどうかよろしくお願いします。


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