プロローグ1
初投稿作です、暖かく見守ってください。
・X世紀-20XX年 4月19日
世界は一度終焉を迎えた…。
地球上のすべての生き物があるウイルスに感染したからだ。そしてこのウイルスは世界中にある変化をもたらした。
『ワオーン!!』
「オ、オオカミ男だ!!」
「み、見て!!あ、あのオオカミ男なにか手に持っている!?」
「ヒッヒィ!!ジョ、ジョン!!」
「お、下ろしなさい!!」ブンッ!!ズシャッ!!
『ワオオーン!!』
「「「ヒッヒィー!!に、逃げろ!!」」」ダッダッ…
そうこのウイルスは、ありとあらゆる生物を変異させたのだ。
「あぁん!!オオカミ男だとぉ~。」
「んなファンタジーな…よし今度からその暴れてる生物は魔物でウイルスは魔素と呼べよ。」
学者はこうした生物を魔物、ウイルスを魔素と呼んだ。魔物により生活圏を追われた人間は、一部の者達を残して、培った文化や技術とともに、各地で半永久冬眠した。
「よっ!!ノア。」
『喚起 当機の名称は人類保全統括AI B-21です、マスター。』
「んな~面倒くせぇな~。別に、お前は、プロトコル『ノアの箱舟』の中核を担うんだから、ノアでいいだろうが、ってんなことより別れを言いに来たんだった。」
『疑問提起 マスターは半永久冬眠なさらないのですか?』
「ああ…研究チームに志願した。な~に、心配すんな。お前を作った天才様がチャチャッとワクチン作って起こしにくるからな~。」
「じゃあな~、良き船旅を~。」
『良き船旅を、マスター…。』
そうして残った者は研究チームをくみ、研究施設で魔素の研究を始めた。しかし治療方法は見つからず、そうしているうちに何年もたちあることに気づいた。
「アルフレッド所長!!そ、外を見てください。」
「ま、町がなくなっていやがる!!」
そうすでに人が暮らす場所さえ残っていなかったのだ、町は森林に飲まれ、都市は海に沈んでいたさらに、
「ア、アルフレッド所長のか、顔が狼になっています!!」
「な、何だと…。」
そう発症していなかっただけで人間もすでに感染していたのだった。
このことにある者は気が狂い、またある者は、絶望した。しかしある者は諦めなかった。
「アルフレッド所長 い、今何とおっしゃったのですか。」
「ああ、早朝にはここを出てノアを目指す。だから荷作りしろといったんだ。」
ガタッ ドンッ!!
「冗談は顔だけにしてください!! 外は魔物だらけですよ!何を考えて言っているんですか!?」
ガッタン バッコン!!
「いいだろう!!教えてやる!!」
「まず、最初に外の魔物は、そもそも魔素に感染した生物だ、だったら俺たちも感染しているから勝算がある!!次に俺たちの任務は魔素の治療でも、魔物の駆逐でもないこの世界を人が住めるようにすることだ!!さらにオズワルド副所長、お前の顔だってライオンだろうが、自信を持てよ!」
「クッ確かにおっしゃるとおりですが、ライオンと自信は関係ないでしょう!!」
「いいや、オオアリだ。百獣の王なんだから堂々としてろ!!」
「ハァー、分かりました。あとこのことを他の研究員にもちゃんと話してくださいね!!」
「エェ~面倒くせぇな~。」
「ちゃんと!!話して!!くださいね!!」
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「みんな訳あって早朝にはここを出る!!だから準備しろ!!」
「「「!!?」」」
「ちょ、ちょっとちゃんと説明してくださいねって言ったじゃないですか!!説明しないとみんな理解して…」
バッ!!「「イエッサー!!」っす。」
「「「!!!」」」
「理解して言ってるんですか!?ディック少尉にスコット少尉!!」
「上官の命令は絶対だ。」
「オレっちはここで腐るよりは、ましだと思うからっす。」
こうして何世代にも渡る冒険が始まった!!
「ついにたどり着いた!!ここが約束の地ノアか!!」
『警告 すぐにここを立ち去れなさい!!魔物ども!!』
「ま、待ちやがれ!!俺たちは新しい人類だ!!」
『疑問提起 プロトコル『ノアの箱舟』の変更申請か?ならば認証コードを申告して見せてなさい!!』
「良き船旅を。」
『…承認しました、プロトコル『ノアの箱舟』の変更を開始します…』
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「族長これからどうするのですか?」
「んなこと決まってんじゃね~か、この地を拠点に復興することが先代や犠牲になった仲間の願いだろうが!!」
そう、まだ冒険は始まったばかり、この先は君たちの目で確かめろ!!
人外オンリーVRMMO 7月24日発売!!
『Reviving star online』
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「へ~、ついに発売か~。」
主人公最後にしか出てません。OTL